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ひとつきの恋愛事情
二週間目
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ガラッ

「おはよー」


「「「「おはよー」」」」



転入して一週間。
私はすっかりz組に馴染んでいた。

朝から異様な音がすることにも慣れた。
いやこれは慣れていいのか?
まぁいいや。楽しければいいんだ。



「おはようございまさァ」

「総悟くん、おはよう」

「あんたがここにきて一週間ですねィ」

「そうだねぇ。時が流れるのは早いっすね」

「じゃあそろそろ呼び捨てで」

「無理っす」

「チッ」




今舌打ちしたな。

でももう慣れたからな。

ちなみに総悟くんは隣の席だ。



「めい〜〜〜。こんなヤツと一緒にいるんじゃないネ」

「神楽ちゃん」

「黙れチャイナ。お前の方こそめいに近づくんじゃねェ」

「黙れカス。めい一緒にくるネ」

「あ、うん。またね総悟くん」

「…チッ」



あなた今日舌打ち二回目ですよ?



「姉御ォ。めい助けてきたアル」

「あら神楽ちゃん。でもめいちゃんは沖田君のそばにいなくちゃ」

「え そうなの?」

「何でアルカ?」

「それはね…」



妙ちゃんは神楽ちゃんの腕を引っ張り自分のところへ連れてきた。

私は?


「 」

「まじでか!!?」

「様子みてたらわかるわよ」

「えっ?何が?」

「めいちゃんはまだわからなくていいのよ」

「そ…そうなの」

「でもそのうち知ることアル。楽しみにしてるネ」

「うん。わかった」





神楽ちゃんが楽しみにしててっていうから私はそれを素直に信じることにした。











「何喋ってんだチャイナ達…」

「気になるのか総悟」

「げっゴリラ」

「今ゴリラって言ったよね?絶対言ったよね?」

「言ってやせん」

「そ…そうか。で、総悟。チャイナが気になるのか?」

「チャイナじゃねぇやぃ。俺が気にしてんのは」

「お妙さんならダメだぞ」

「ちげーし。誰があんな怪力女」

「ほう…。じゃあめいちゃんか」

「!! ちがいまさァ」

「だがチャイナ達が話しているのはお妙さんとめいちゃん3人だけだぞ?

お妙さんは違うんだとすれば残りはめいちゃんしか…」



ゴリ…近藤さんにそう言われ俺は顔が熱くなるのがわかった。




「なんだ総悟。おめぇめいが好きなのか」

「ちがいまさァ。あとマヨのくせにめいを呼び捨てにしないでくだせェ」

「ほぉ。束縛か」

「土方のくせに調子に乗ってんじゃねーよ」

「総悟ォォォォォ!!!!」


土方に図星をつかれ隠すのに必死になってた俺は、

もう自分の気持ちをすでに知っていた。










【二週間目end】

 (なんだろ…楽しみだな)
 (誰かに取られる前に早くしねぇとな)





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