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『えっごめん〜続けて続けて』
「この状況で続けられるかよ」
『なんかごめん』
「お前何しに来たんだよこんな時間に...」

一体何故、こんなに私が謝っているのかというと... 彼がお取り込み中だったから、だ。
これはさすがに、ノックしなかった自分が悪いよなぁ と思いながら部屋から出る事はせずにフーゴの部屋のソファに腰掛ける。

『私の事はいいから、続けて続けて』
「...殺すぞ」
『ちょっ、ちょっと、パープルヘイズはダメだよ!マジでしぬって!』
「あぁそうだな、俺はその気だ」
『ごめんって!天才フーゴ様に貸していただいた本が面白かったんだけどね、分からない言葉があってそれで』
「...聞きに来たのかよ、こんな夜中に」
『だって明日になったら多分聞くこと忘れる』
「あーもう完全に萎えた」
『えっ、しまうの?続きは?』
「何でnameに見せなきゃならないんですか、で?分からない言葉ってのは?」

あ、これはもう完璧に萎えたな。口調がいつもの敬語に変わったフーゴ。そしてさっきまで元気だったそれをパンツの中にしまいズボンのジッパーを閉じてしまった。
なんか悪い事したなぁ、と思いながらも久しぶりに見た男のソレが頭から離れない。もう当初の目的なんてどうでもいいや。

『フーゴ』
「どれです?見せて下さい」

ベッドから立ち上がろうとしたフーゴを制してフーゴの隣に腰掛けた。本は机の上に置いたまま、だ。

『ねぇ』
「name?どうし...」

フーゴが喋り終わる前に彼のズボンのジッパーを下げる。この間わずか2秒。いきなりの私の行動にわけが分からない、といった様子で口を開いたまま困惑する彼。実にいい表情だ、ベネ

『続き、しようか』
「ちょっ!?name...っ」
『これはお詫びだよ、フーゴ』
「...っ」

私の手を慌てて止めに入る、がそれよりもパンツを下ろす私の行動の方が少し早かった。

『あ、まだちょっと濡れてる』
「おい!何やって...っ」
『もっと見たいからもー少し腰上げて、下脱ごうか』
「name!」

微かに水気の残る先端部分をツツ、と指で撫でるとピクリ、と反応するフーゴ。私を何とか止めさせようとしてはいるけど、本気で抵抗する気は無いらしい。

『手伝ってあげるだけだからさ、大人しく言う事聞いていいと思うよ?ね?』
「っ...く、そ」

パンツとズボンを足元まで下げると早くも固くなり始めた彼のそれが露わになった。少し恥ずかしそうにしているフーゴの顔が、たまらなく可愛くて私まで濡れてきた。

『もう固くなってる』
「...っ、あ」

根本から先端まで指でなぞるとフーゴの身体がビクビク、と震えた。足の間に座り込みもう片方の手でシャツのボタンを一つずつ開けていく。指が肌に触れるたびに反応する彼が可愛くて堪らない。本当に可愛い

『フーゴ、 可愛い』
「う、れしく、ない...っう」
『でももうこんなになってるよ?すっごいぬるぬるしてきた』
「っ、うあ、name」

さっきとは比べものにならない程大きくなった彼のそれを手で包み込み上下にゆっくりと動かす。恥ずかしさと気持ち良さで若干涙目になっているフーゴの顔を見ているともっと鳴かせたい、その顔を歪ませたい、と思ってしまう私はやっぱりそういう性癖なんだろう。すごく興奮する

『パンパンだね、溜まってた?でもフーゴってあんまりこういう事しなそうだもんね』
「っ...name、」
『もうイく?』
「うっ、あっ」
『イきそう?』

私の質問にコクコク、と頷くフーゴ。早漏ってわけでも無いけど、割と早いのはきっと溜まってたからか、これも若さのせいなのか。まぁそれはどうでもいいや。今にもイきそうなフーゴに拍車をかけるように手の動きを早める。さっきまで抑えていた彼の声も大分漏れているところから、多分もう羞恥は無くなったのだろう。

「nameっ...イ、」
『うん』

フーゴが達しようとした直前で動かしていた手を止める。

「...っ、え?」

来るはずだった快楽が来なくて思わず気の抜けた声が出るフーゴ。

『はい、私の手伝いはここまで〜』
「は?」
『イくのは自分でやってね?』
「ちょ、おいname」

フーゴのものから手を離しベッドから立ち上がりソファに腰掛けると慌てるように私の名前を呼ぶフーゴ。だから意地悪したくなるんじゃん、分かってないなぁこいつは。まぁ元から最後までしてあげるつもりは無かったけど。

『私見ててあげるから、さ、ほら』
「...な、んだよそれ」
『それとも出てった方がいい?』
「...いや、いい、そこにいろ」
『うん、わかった』

ソファに座りじっくりとフーゴを見る。素直に自分で扱き始めた彼の羞恥は完全にどこかへ無くなってしまったらしい。

「う、...っく」
『(あーエロい可愛い堪らない)』

こんなところ、もしアバッキオやブチャラティにでも見られたら...きっと、年下の男に何やってんだよ、と引いた目で見られるだろう。だって仕方ないじゃん、フーゴが可愛いのが悪い!

「っ、あ」
『イく?』

どうやら限界は近かったらしい。まぁそりゃそうか。散々焦らされたんだから。

「うっ、あ」

ビクン、と一際大きく揺れた身体。それと同時に飛び散る白濁液。フーゴの身体がビクビク、と痙攣している。

『すっごい出たね〜やっぱ溜まってたたんだ』
「は、ぁ、はぁ はぁ...」

肩で息をしながらベッドの上に仰向けになるフーゴ。飛び散った液体をティッシュで拭いてあげると、ありがとうございます。とお礼を言われた。あぁもう素に戻ったのか

『ね、興奮した?どうだった?』
「...それ聞きますか、普通」
『でもすっごい気持ち良さそうだったよ?』
「...はぁ」

まぁ、興奮は、しました、けど。
なんて、顔を少し赤らめながら言うフーゴが可愛くて可愛くて可愛くてこのままここにいたら今度は私がやばい。ここは早めに退散しておこう。

『フーゴ』
「部屋に戻るんですか?」
『うん、誰か来たらまずいしね』
「そうですね」

ベッドから起き上がりズボンを履きながら扉まで歩いてくるフーゴ。どうやら見送ってくれるらしい。

『またしたくなったら言ってね?次はもっと焦らしてあげるから』
「(ドS女が...)」

20120208


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