Memo | ナノ

07/26(Fri)


「ん…っ、ふ…」


己の熱は今にも弾けんばかりに熟れ、そのぎりぎりのところを彷徨っている。
向かい合っているネズミの左手は ぼくの根本をきつく締め付け、右手では二人の雄を握りこみ刺激を続ける。
延々と続くかのような甘い快楽に、思考がぐちゃぐちゃに溶け出す。


「はっ…紫苑、その顔…そそる」
「っんあ…!あ、あ…ねじゅ、んッ…」
「…っ、ふ…舌、出して」


言われるがまま差し出された紫苑の舌に、ネズミはむしゃぶりついた。

きつく舌を吸われるのと同時に、びくん、と手のなかにある紫苑の熱が震える。
ふわりと鼻をくすぐる欲情した肌の匂いや、うるんで赤くなった目元、はふはふと喘ぐように呼吸する口元。
そんな紫苑の痴態を目の前で見せられたら、もう――堪ったもんじゃない。
一緒に握りこんでいる自分までもが持っていかれそうだ。

咥えた舌をざらりと舐め上げ、そのまま咥内を蹂躙し、紫苑のキモチイイ所を強く舌で刺激する――と、あっけなく紫苑は白濁を零した。


「あっ、あ…あ…、んっ、や、ネズッ」


抑えられていた分の紫苑の欲はふたりの身体にかかり、何とも言えない色気を醸す。
長く続く射精の最中に亀頭に触れられるのは、おかしくなりそうなほど気持ちいいと知っている。だから、あえて強く刺激を与え続けた。
ぴゅく、と白濁が吐き出されるのに合わせて突き出される腰が酷く淫らだ。




「ん…ねず、シて、いい?」
「…陛下の望みとあらば」



紫苑の咥内に招かれた己の熱が弾けるのは、時間の問題だと、気付いていた。


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