残り香に手も足も髪も惹かれたけれど全てあの人の残存だと知ってしまった今は甘い香りが切なくて仕方がない 圧死してしまったあの気持ちを今では何故死んでしまったのかと悔いるばかりです 裸足で駆けていけない僕は今も此処でうずくまることしか出来ずに輝くキミに追いつくことだけ考えているんだ 愛ばかりが先走ってしまってその後ろには何も付いていないことを彼はまだ気付きはしなかった。 言葉というちっぽけな枠に君を閉じ込めたら二人で永遠になれると信じていた 彼が愛したのならダッチワイフに私だってなってみたかったのよ 告白だって出来るのよキスだって出来るのよセックスだってどんなことだって出来るのよだからお願い捨てないでよ 拙い口付けと称すにはひどく甘過ぎてエロティックなキスと称すには艶めかし過ぎた 死にたがりの愛言葉などこの世に引き留めて欲しい心の表れだと嘲笑ったあなたはそれを糧に生きている 憎らしいほどの微笑を口許に湛えて睡眠薬を口に含んだのは紛れもない自分です |