愛してるなんてくさい台詞、いとも簡単に言える貴方が大嫌い

嘘をつくのがお仕事な彼と本音を言うのが職業の彼女(なんて正反対)

うやむやにしたその気持ちをそっとキミに耳打ちしたらきっと嬉しさでどうにかなる

世界は僕らの愛を中心に廻っているのです。(それは紛れもない事実)

冷たいその吐息を今すぐ温めてあげたかった(僕とキミは自分自身じゃなくなるね)

イヤな奴の役は私が受け継ぎます(誰に嫌われようと貴方に嫌われようと)

いつかは割れてしまうその脆い純粋な泡の殻を破らないようにと僕は必死に足掻いていただけ

キミが私を救う確率は皆無に等しいけれど私はそれでもキミを選んだ

あっちにふらふらこっちにふらふら(はやく決めておくれよ博愛主義者!)

弱く儚く生きたのは運命じゃない。弱く儚く生きたかったのだ。

あの恋なら敗れた時にシャワーで流して消しました

止め処なく溢れる涙に止まれと流れ星へ願いを込めた(それでも涙は止まらなかった)

しあわせならわらってください(彼女はぎこちなくそうっと口角をあげた)

幾ら払えばそのこころは頂けるのだろうか?(はやくほしいと喉から手が出た)

もうすぐ居なくなる僕らの頼みをどうかどうか聞き入れてほしい

キミが僕を忘れた頃に愛していると囁いてみた(嬉しそうに笑んだだけだった)

嗚呼好きだ愛してると叫ぶその声に未だ誰も気付く模様なし

あなたはきっと想いを伝える術を知らず、(ただただ抱くことしかできなかった)

こんな私を好きになるなんてキミは随分とお馬鹿ね(そういった彼女にそうさ僕は馬鹿だと言ってみた)

貴方が見守る床以外ならどんな場所でも逝ってみせませう

この殺意、煮るなり焼くなり好きにしておくんなまし

ああ、そこ!わたしのあいをたべないでよ!(棄てたものだからといって)

キミが好きだと告げたことが私の罪状故(胸に秘めたままならよかったのに)

あまりに非道徳的であまりに理不尽な感情を人は愛と呼んだ

泡沫とのお付き合いはお断りいたします(だって寂しいもの)

この目蓋に焼き付く残像がキミでなかったらどんなにいいと思ったか

君への恋心などとっくの昔に庭に埋めてしまったよ

なんて絶望に好かれる人なの羨ましい。(彼女は無邪気に笑っていた)

無力と脱力は背中合わせであるとどこかの誰かさんは無責任にいった

悲壮な想いなどとうに亡くしたものだと思っていましたから

歪な形の愛に縋ったもののもういらないので粗大ゴミで捨てたいと考えています

わたしはユメを食料としわたしが社会にもたらすものをアクムと人はいっている

大嫌いだとはいて捨てた彼岸花を今だからこそ差し上げよう

イヤだとどれだけ耳を塞いでも聞こえてしまう世界の讃美

人は誰しも醜いものに憧れたりもするのです(それが私達の摂理)

まるで鏡に映したみたいに似たような愛(ああなんてつまらない)

羊水に未だ浸る愛に口付けを(愛おし愛おしと鳴いている)

2人は永遠みたいな泡沫みたいなそんな和やかで殺伐とした関係でした

殺人的に恋に目覚め殺人的に愛を捧げ殺人的に添い遂げたい

偽善なら要らないと棄てた愛が今はどうしようもなく愛おしい

愛というものはね哀であり曖なのだよ(十人十色、曖昧模糊)

せめてもの救いとしてキミの心臓にキスマークを残した

最後の置き土産は隣におかれた抱えきれない愛でした

例えば僕が君を愛したとしたらきっと今現在ここに存在していなかったということはたしかだよ

エンジェルは独りで充分だよ。二人も要らない(残酷にも彼はそういった)

指を折って待ち焦がれたものがこの程度だと知った時(キミは何というのでしょう)

寂しいなんて悲しいなんて僕から言ったら傲慢以外の何者でもない

キミがかつて愛だと謳ったものは今ではただの狂気の沙汰だよ

愛してると囁かれる度に私の中でなにかが死んだ(こころか愛かはいまだ不明)

嘘を吐きながら本音を捨てそうして僕らは大人になった