全てを結び、全てを壊したもの(血の繋がりという憎らしい程愛おしく、狂おしい程に忌々しいもの)

大嫌いだと唾を吐き、大嫌いだと手をあげて、大嫌いだと抱き締めた

大好きだよと腕絡め、大好きだよとキスをして、大好きだよと首締めた

逢えない最期を遂げた君に僕からの最期のラブレター(これを持って逝けばきっとキミに会えるんだ)

最低だと泣き喚き、最高だよと笑いあい、何も言えずに引き金引く

僕は貴方が好きだと嘘をつきました。因みにそれも嘘です。(嗚呼、なんて優しい嘘)

今まで愛してくれてありがとう。私はもう大丈夫だから(大丈夫だから、もう愛さなくて良いよ)

分かってるからこれが最後だからそんなこと分かってるから。お願い抱き締めて(不安で今にも泣いちゃいそう)

溶けて融合しちゃえば良いのに(そうしたら私も貴方も辛い想いをしなくて済むでしょ?)

暗いのもイヤ、明るいのもイヤ、嘘もイヤ、本当もイヤ、彼もイヤ、彼女もイヤ、貴方がイイ

貴方が居なくなっても世界は平和にならなかった。だから戻ってきて良いよ(なのになんで戻ってこないの)

どこからか声が聞こえたような気がしたような忘れたような

さよならというたった四文字が何故か喉につっかえて出て来ない

あの舞い散る桜の向こう側(そこに貴方がいた、なんてそれはウソ)

君が死ねば幸せになれると思っていたけど、どうやら僕はそれじゃ幸せになれないみたいだ

また今度また今度って言うけれど今度っていつ?(もう会うこともないのに)

ねぇ、貴方の隣にいる女ってなんでいつもちがうの?(それは博愛主義者だからよ!)

初恋は叶わない、叶ってはいけないものだと僕が知ったときにはもう全てが遅かった。

僕はキミに少しだけウソをついてしまったようです。(つくつもりなんてなかったのに)

最愛の貴方への愛の言葉はいつしか憎悪の言葉へと変化していきました

間違った愛など在りもしないといいながらなぜ愛した人は死ぬのでしょうか

浸透していく己の罪の名をわたしはまだしらなかった

何もわからないわたしにも愛だけはわかる気がした

憧憬の眼差しが贖罪の催促にしか見えないのです

湧き上がった殺意と抱いていた愛情は同じものである故