降り積もる雪を愛に例えれば

酔いしれ官能

白む視界で二人きり

この肺から朝を取り出せたなら

何も知らない唇が撓む

あなたに融けだすわたしに告げる

羽化した夜明け

ヘルタースケルターに眩暈

ならば羊水へ共に

笑わない天使

唇が乾くからしただけなんです

偽りでも結構

ばっちいまばたき

その心臓にキスしてお別れ

沈んでいく12時の魔法

征服願望

頬に含んだ毒で行ってきます

その瞳に飼って下さい

優しすぎた所為なんです

曖昧な手元に孵る

柔らかな瞳で薬指を囲うて

眩暈すら愛してみる

素足で駆けていく夜へ

取り留めのない花を集めて

洒落た誘惑

脆弱な唇だけど許して

あなたを飲み込む銀河がお好き

運命を孕む瞼に添えて

さもしい恋情でごめんなさい

やんわりと拒絶される

掻き寄せた永久の話

三歩先にはいかないで

あなたの基礎学は解り辛いよ

アサシンラブデイ

澄み渡る寒さに恋しくなった掌

掴み取られた鼓動が悔しくて堪らない

揺られた約束

あの恋は人生最大の失敗でした

恋する爪先

なんて優しい裏切りでしょう

愛は健やかに泣く

嘘吐きになれなくてごめんね

二人の瞼の重ね方

不条理に唇をくっつける

その笑顔が寂しい

あの部屋を片付ける理由が欲しかっただけ

孤恋

メーデーメーデー、この天国はいき辛い

患う恋から抱き寄せて

細められた瞳の何て美しいことか

震えた声に何を誓おう