独り善がりのセックス

迷える瞳を抱く日々

贖うような手の握り方

夕焼けが覚える一つの笑み

紳士面のお遊戯

優しい怪物になりたい

小さな指先が空を弾いた

フレンチキスフレンド

子宮に佇む住人よ

だって知らなかった

幸せを踏みしめる音がする

恋人ごっこ、始めました

いたいくらいにあたたかいね

重なり合ったはずの未来

あまりに寂しいキスでした

病弱エクスタシー

最高の悪口でもお一つ

ラショナリズムも程々に

呼吸をするなら唇拝借

感情の弁

あの夜の声が聞こえる

それはもう熱病に近い

不意打ちに眩暈

愛は与えられるもの

悲しみの残滓

浮遊する気持ちの名は

瞼の裏にキミがいるから、

慟哭の夜風に浚う

ただひとりのいとしいひとでした

凍えた笑みに喘ぐ熱室

その朝に息を忘れた

揺り起こされた激情と

熱帯夜に汗ばむ恋

そして世界が実に優しいか知る

恋愛浸食テロリスト

足元を巣喰われる

神様ごっこは遠に飽いた

せめてこの終焉では幸福であれ

銃口の先に、

ごめんねは二の次

虚ろな優しさに笑ってみせた

媚びた誘惑

君の瞳には不釣り合いな色でした

センチメンタル症候群

優しさを道標に逝きます

きっと誰も困りはしないよ

幸せはいつも此処から

ヒールに真っ赤なルージュを塗って

躊躇いがちに恋を知る

笑えた孤独の二重奏






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