朝起きたら004が隣に寝ていた。

「おはようなにこれ?」
「…言い訳させてもらうとお前が勝手に潜り込んできたんだぞ」

低血圧のせいでぼんやりしている004がぼそぼそと答えた。確かに004の部屋だった。私ってばいつの間に。
しかも004の腕をがっちり絡め取って無い胸をぐいぐい押しつけていたっぽい。

「破廉恥でござる!」
「お前がな。そんな格好で男の寝床にきやがって」

上はキャミソール一枚でした。
三枚セット980円のお買い得品。私は安いものしか買わない。

「照れますなぁ」
「照れんな。起きたんなら帰れ。俺はまだ寝たいんだ」
「あ、じゃあ私も」
「なんでだよ……」

心底解せない、という顔をされた。呆れも入っていた気がする。

「お前はもうちょっと恥じらいというモンを…いや…もういい。寝る…」
「うん。おやすみー」

004の背中に頬を寄せた。ひやりとしていて、無意識にもぐりこんでしまうのも頷ける心地よさだった。

これなら高値払ってもいいよ。


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