盛り塩一丁!
あとがき
完結までお付き合いいただき、ありがとうございました。
長編作品の完結は初めての体験でしたので、うまくできたかどうか……。
皆様の納得のいくものであればと思います。

完結後すぐにあとがきを書けば良かったのですが、あとがきを書くのが苦手だったり、完結の興奮で語彙力が消し飛んでいたり、卒論に追われていたりとなかなか暇がなく……新年を迎えてからになりましたこと、お詫び申し上げます。

日が経ち語彙が多少戻ったとはいえ、あとがきは下手なままなので頑張って書かせていただきます。



作品を書く時、なにかしらテーマとして決めていることがあるのですが、「盛り塩」のテーマは「普通とは」を考えることでした。
ケーチは霊感がある分、他の人間と彼自身の「普通」にズレのある子でした。
露骨に不幸な子よりにじみ出る薄幸な子というのが好き、というのもありケーチは飄々とした明るいキャラクターにしました。
彼自身、普通に齟齬のあることを理解していたため、尚更明るくなったのかな。人の言葉尻を捉えて遊ぶのも、人と正面から向き合いたくないからかもしれません。

作中、萩岡先生の存在をさほど掘り下げなかったのは、話の主線には関係がないためです。マーサと対する存在である一方、あくまで主要キャラではないというのが作者である私の認識です。ここはケーチが主役であるが故、って感じですね。

作品が比較的コンパクトに収まったのは、書籍化が理由です。
本当は文化祭準備とか、マーサがケーチを徐々に乗っ取るシーンとかを書きたかったんですが、締め切りが迫りすぎてそれどころじゃなかった……。
削れるとこを削った……つもりですが、それが成功してるかはどうだろう。私自身よく分かってないです。
上手くいってるといいなぁ。

ケーチとセンパイがあっさりくっついてしまったので、数年後に続編を書いてみるのも面白そう。
付き合ってからの話が思いついた時にはチャレンジしてみますね。

オカマ先輩の過去について書けなかったのでそれにも触れておきます。書籍内のあとがきとも重複しているので、本を読んだ方は読み飛ばしてください。

オカマ先輩は、マーサと萩岡先生の先輩でした。バスケ部員だった彼は、その個性(女性らしい振る舞い)から他部員の反感を買い、救護室に閉じ込められます。何日も気付かれないまま救護室で過ごした彼は……というのが幽霊になった経緯です。

マーサや萩岡先生の恋愛相談に乗っていた彼は、最後に楽しく話したかったな、という未練を持ちながら死にました。ケーチに「ここで恋バナなさい」と指示したのはあながち冗談でもなかったということです。

おおよそ語れることは語ったかなぁ。
案の定お粗末なあとがきになってしまった……ッ

どうかご容赦を。

それでは、また他の作品でお目にかかれますと幸いです。
最後までありがとうございました。


2020.01.03 19時半
猫村やなぎ



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