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白「こっちや。」



小「いぃや、こっちやで。」



「え、えっとぉ…。」




皆さんこんにちわ。



今だけは私視点でいきたいと思います。



まず、この状況ですが、




白「会場の下見なんか俺と2人でいくから、抽選会に連れてく。」



小「いやよ、蔵リン理緒にナニするかわからへんもん。」



白「アホ。誰が外でするか。」




…あー、今のは気にしないでください。



で、この状況ですが、私を抽選会に連れてくか、会場の下見に連れてくかもめています。



(留守番しとく って言ったら拒否された…。)



どっちでもいいんだけどなー…。



それに、ホテルの中でもめるのはやめてほしい…。



「ヘタ……間違えた。謙也、」



謙「……いま明らかにヘタレ言おうとしたろ…。」



「気にしなーい、気にしなーい。」



とりあえず、あの2人はほっといて、謙也に金ちゃんのことを聞いてみる。




謙「……で?」



「侑士から連絡あった?」



謙「…まだないわ。」



じゃんけん…



「…そっか。」



あいこでー…



……なんかじゃんけんとか言う言葉が聞こえたけど、あえて無視。




光「金太郎のことっすわ、走って来ますって。」



「…どこに?」



光「会場」



ふむふむ、なるほど。



会場に行けば金ちゃんの安全の確認ができるってわけね…。





白「理緒!! 俺勝ったで!! 一緒に抽選会行こうや!!」



「あーじゃんけん勝っておめでとー。

だけど、蔵ごめん。私、金ちゃんが心配だから会場の下見いくわ。」




白「!!」



わっ!!今の蔵の顔、餌をお預けされた犬みたい…!!



すっごくかわいいんですけど…!!!!



「金ちゃん心配だもん。だから蔵は、小石川と一緒に行ってきて?」




白「……」



あれ?蔵が何も言わない。


「…蔵?」



何も言わないとか恐いんですけど…。




「…蔵ノ介さーん?」





白「…理緒、」



おお、やっと喋った。




「ん?」



白「襲われるのと、犯されるのどっちがええん?」




ん?なんか今、変な言葉が聴こえた気がする…。




「小春ちゃーん、なんか今、変な言葉聴こえなかったー?」



小「理緒ちゃん、蔵りんのとこ行かんと犯されてまうで…。」



…あれ、小春ちゃんが珍しく私を拒否した。



しかも、顔真っ青…。






どうしたんだろうと、小春ちゃんの視線の先を見てみると…、








































「く、蔵ノ介さん…?」



白「ん?」



「なんで、」




なんで─…








「包帯ほどいて私の手首縛って黒い笑みしてイヤらしい目付きして私のことみてるの…?」



おお、一気に息継ぎなしで言った私を誰か誉めてほしい。




白「ん?なんのことかいな。理緒が俺の言うこと聞かんのがいけんのんやろ?」



「や、だって金ちゃん心配」



なんだもん、と言おうとした瞬間、蔵が喋りだした。


(イジメかコノヤロウ!!)



白「謙也、金ちゃん見つけたらメールくれ。」



謙「へいへい。」



あれ?



もうこれって、蔵と行くの決定ですか?




小春ちゃんを見ても目をそらされました。


(ひ、酷い…!)




ていうか、包帯をほどくのやめて欲しいんですけど…。








大会まで






あともう少し。




その前に抽選会…。











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