千「久しぶりたい桔平。こっちは大阪お前は東京…まさかこぎゃん形で、再びお前とタイマンはるっとは思っとらんかったばい」



橘「目は…治ったとかや?」






千「お陰さんでな」



すると千歳から凄まじいオーラがでてきた。




『ア、アイツも"無我の境地"を!?』




菊「あいつが真田の言っていた九州二翼の千歳、"無我の境地"を使いこなす男!でも何故大阪に…!?」



そんな千歳の様子にリョーマは少し驚く。





『うっしゃ〜っ"無我の境地"の凄さを見せたれや千歳───っ!!』



『頼むで九州男児!!』




千「桔平…リミッターば外して本気で来んね!」



千歳は橘を挑発する。




千「!」





そんな千歳に橘は猛獣ねようなオーラを出した。




『な、何や怖いで。あいつめっちゃヤバイわ…』








白「これが橘クンか、やるなー」



「ちーくんと橘さんは九州では敵がいない程強かったらしいよ。

でも、橘さんの技を右目にまともに食らったちーくんは、視力が回復せず、テニス部を辞めたらしい。そのあと、橘さんも責任を感じてテニス部辞めたらしいけど、その何ヵ月かしてちーくんがここ、四天宝寺でテニスを始めたのを知った橘さんは、不動峰で新テニス部を作ったらしい。」



白「…なんや、よう知っとるんやな、理緒」



「ちーくんから聞いたんだ」



白「……ほー…、そうか。(なんや、妬けるわ)」











『な、何だこの2人のテニスは!?』



『凄い反応だ両者一歩も譲らね──っ!!』





千「やるたい桔平(ぼちぼち行かせて貰うばい)」



「ネットに当たった…、ってことは」




菊「あ、あれはっ!?」




「立海丸井くんの妙技"綱渡り"」







橘「うらぁ」



そのポールが地面に着く前に、橘はなんとか拾った。




千「(弱くなったと思っとったばってん、全然心配なかね)
どらぁ!!」



千歳は橘が上げた死にボールをスマッシュした。





ゴッ





千「!」



すると辺りに鈍い音がしたと思うと、そのボールが橘の右目に直撃していた。




トントンとボールが落ちる。




千「桔平……」




橘「けじめたい!」



千「………」




そんな橘に何も言えない千歳だった。













橘「うぉらぁ!!どらぁ!!んだらぁ!!」



それから橘は止まることなく、攻撃をしていた。



千「!」



橘「うおおおらぁっ!!」




<ゲーム不動峰 橘 3−1!!>




乾「これが橘の本来の力か…」



千「(こん重圧感…なつかしか)」




『おいおい千歳〜っ!何やっとんねん、リードされてるやん』



『お前ならそんなパッキンひと捻りやろ!』




千「人の気も知らんでよう言いよっばい」



千歳は橘の方に視線を向ける。




千「(全身の毛が逆立ちまくっとる。桔平ん猛攻撃"あばれ獅子"な、いっちょん衰えとらんばい。
ばってんこっちも…、やられてばっかじゃ性にあわん)」




千歳はサーブを打った。




『き、消えたっ!?』




千歳が打ったサーブはボールが消えた。




桃「ボ、ボールは!?」




『!』




千「神隠し」



ボールは橘の後ろに現れた。




「出た、ちーくんの"神隠し"」



白「みんな驚いとるなぁ。」





千「今日は、たいが調子良かけんどんどん行くばい!」




<30−0>



『ドンドンドドドン四天宝寺!!』







『ドンドンドドドン 四天宝寺っ!!』




<40−0!!>




千「桔平───っもう見切っとっとだろ?攻めてもらったっちゃええとよ」



『え!?』



橘「……」






「神隠しに対して、橘くんは前へ…、まさか」



白「そのまさからしいな」





橘「("神隠し"…地面に垂直の縦回転を強烈に与える事で、打球が急激に上昇し一瞬視界から消えた様に見える。ならば、消える前に跳ね際ば叩くだけんこったい!)」




「やっぱり超ライジング!」



白「橘クンも考えたなぁ、せやけど」





千「ほらよ」



橘「!」



白「千歳にそれは効かへん」




千歳は橘が打ち返したボールを簡単に拾い、



橘「(また消え……)」



神隠しで返した。





千「"神隠し"はサーブだけじゃなかとよ!」



橘「ふん(相変わらずばい)」















橘の"あばれ獅子"と千歳の"神隠し"──




お互いが自分のテニスを出し、両者譲らぬ、息をも付かさぬ真っ向勝負を繰り広げていた。




そして──











千「桔平……"無我の境地"と"猛獣のオーラ"
己の奥底に潜む能力ば最大限に瞬発的に引き出す面では似とるばい。


ばってん…



"無我の境地"の奥には3つの扉があっとたい」









「出た無我マニアのちーくん」



白「無我の境地だけなら誰にも負けそうにあらへんなぁ…。」



「なんかいやだな無我マニアは」



白「でも、無我があれば、モノマネが上手くできるかもしれへん…!」



「蔵ノ介さーん、キャラキャラ、キャラがおかしいよー。そして話それてきてるよ」



白「ああ…、すまんな」



「でも、蔵が無我無我ばっか言ってたら私嫌いになるからね」



白「!(ガーン)」





謙「お前らこんなところでそんな話すなや」






















あばれ獅子のけじめ

















あとがき

こんな終わり方でいいのか、自分!?←

いや、いけないよね、すみません。



まあ、面白くていいかなと。

そして謙也ナイスツッコミ!!←















prev / next
[ back to top ]

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -