「なんかあの2人ピリピリしてない?」
白「しとるな」
銀「ケンヤ油断は…」
謙「しとらん!」
『構わんでええいてまえーっ!!』
『ドンドンドドドン!四天宝寺っ!!』
謙「ほな…行くでぇ〜〜〜〜っ!!」
謙也はサーブを打った。
『うまい 石田のバックを突いた!!』
ボールは石田のバック側に入る。
銀「(さあ、どうする………鉄)」
『そ、そしてポーチだ!!』
すかさず銀はポーチへ出た。
だが、石田はバックハンドのまま、波動球を繰り出してきた。
「なっ!波動球っ!?しかもバックハンドの上、ノーステップで!?」
理緒も銀も謙也もその波動球に驚いた。
『ウマい完全に逆をついたぞ!!』
ボールは銀と謙也のいないコートの反対側に向かう。
だが、いち早く謙也反応し、
謙「浪速のスピードスターがいるっちゅー
話や!」
ボール追いつき、打ち返した。
しかしそこへ、誰もいなかったはずが、いつのまにかボールの前に神尾がいた。
謙「! (コ、コイツ……!)」
神「音速弾!!」
しかし、神尾の一撃を銀が間近で受け止めた。
『あの至近距離で返された!!』
石「ヌンッ!!」
その死にボールを、神尾の後ろにいた石田がおもいっきり力をいれ、渾身の一撃を放った。
そして会場は静まり、皆の視線は破れたガットを見ていた。
「師範のガットを…、」
銀のガットは破れ、ボールは腹に食い込んでいた。
「突き破った…、」
ボールは音をたてて落ちた。
河「す、凄いパワーだ……いまの」
桃「そして神尾のスピードも今までとは比べモノになんねぇ。2人とも、まるで解き放たれた野獣のようだ……」
橘「(お前らいつの間に…)」
2人に橘も驚いているようだ。
<0-15>
「あ、師範のラケット準備しにきゃ」
謙「いいスピードやったで、神尾」
神「(パワーアングル!?)」
銀「波動球、ようやくものに出来たようやな、鉄」
石「(パワーショルダー!?)」
銀「ほな…」
謙「本気でいきまっせ」
小「ケンヤくぅ〜ん素敵ぃぃぃぃ!!」
ユ「死なすど」
千「楽しみばいね」
金「おう」
「師範、ラケット」
銀「ああ、すまんな」
白「さあ…
勝ったモン勝ちや」
その後の2人は今までとは違う動きで、不動峰との圧倒的な差を皆に見せつけた。
<ゲーム四天宝寺 4-0!!>
神「まだだっ!」
神尾と石田はコートに膝をついた。
一生懸命立とうとしているのだが、足が震えて思うように2人はたてれない。
神「負けられねーんだよ………絶対…に、お…俺達は」
そんな神尾と石田の姿を皆静かに見つめていた。
神「橘さんと……一緒……に…」
橘「もうよかばい」
橘は神尾と石田を抱き止めた。
杏「お、お兄ちゃん…」
杏は泣きながら兄の行動を見ていた。
橘は首を振り、審判に合図をした。
<2人はD2 石田・神尾ペア…棄権──>
『銀とケンヤ相手に、まあようやったわお2人さん!』
『頑張ったで!』
金「何や、最後まで試合続けれる奴おらへんのか不動峰?」
小「金太郎さんの言う通りやな!でも神尾くんてちょっとカ・ワ・イ・イわね!」
ユ「だから浮気かって!」
財「先輩らキモいっスわ」
小「何よ光!!えいっ!」
財「のわっや、止めや…」
オ「うるさいよ青少年達ぃ〜〜〜〜っ!!
まだ試合中やでおお〜〜〜〜〜っ!!」
「オサムちゃんの声が一番うるさいとおもうけど…」
オ「えー事言うやないか、理緒! チューしたろう!」
「断る」
白「オサムちゃんそんなことしたらどうなるか分かっとるやろうなぁ?」
白石は黒ーいオーラをオサムちゃんに向けて放った。
オ「す、すまんすまん、冗談や」
オサムちゃんは冷や汗を流しながら、白石に言った。
白「……………まあ、ええわ。S2始まるで。」
「元九州最強2人の目の離せない試合だよ」
不動峰の底力あとがき
四天宝寺強すぎじゃね?
って思いましたよ。
圧倒的な差でしたから。
さすがと言うかなんと言うか。
てか、白石分かりやすいのになぜ理緒さんは気づかないのだろうか。←
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