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金「コシマエー!!どこやー!!!!」



「金ちゃん、まだコシマエ?くんは戦わないんだよ?」



金「えーなんでなん?」



「今日は一回戦しかしないの。コシマエくんがいる青学は私たちと同じシードだから、二回戦からだよ?」



金「えー!!ほな、わいら来た意味ないやないか!!」



「開会式にでないとダメでしょ?それに、あたる学校のとことかも見ないといけないしね。」



金「せやけど…、」



駄々をこねる金太郎に理緒は困った。



白「金太郎、」



すると、ここまでしゃべっていなかった白石が、いきなり口を開いた。



しかも、包帯をほどきかけて。




白「これ以上理緒を困らせたら、毒手やで?」



金「い、いやや!!」



白「ほな、おとなしくしとき。」




白石にそう言われ、おとなしくなった金太郎に理緒は思わず苦笑した。




白「にしても、」



「ん?」



白「やけに騒がしゅうない?」



「……たしかに。」



理緒たちは、騒がしいコートに目を向けた。



「…比嘉中?」



白「いかにもガラ悪そうやな…。」



「九州を今年は沖縄が制してたんだよね。にしても、なんで騒がし……、!!」



金「あ、あれ、コシマエとちゃう!?」



白「青学か?でもなんであいつらが…、今一回戦やろ?」



「…でもコートにいるの六角中じゃない?」



白「なんや?詳しいな。」



「さっきなんか人運ばれてたとき、あのユニホームと同じ人たちがいて、六角ってかいてあったから…。」



白「にしても、1人六角で他青学ってなんかあったんやろうか?」



「…わかんない。」



3人はコートを見つめていた。



金太郎も珍しく騒がずに見ている。




「!!」



理緒は、ある人物を見つけ、見つめた。



白石はそんな理緒を横目で見ながら、目線の先の人物を見つけた。




白「!!(あいつは…、)」





そして、試合は終了し、比嘉中の勝利となった。










「(やっと見つけた…。このペンダント返さなくちゃ。)」



理緒はペンダントを手に握った。



「(…だけど、今はやめといた方がよさそうだね…。)」



理緒は再びペンダントをポケットにしまった。



白「ほな、こっちも終わったみたいやし、謙也たちのとこ戻るか。」



金「わい、コシマエと勝利したらあかん?」



白「あかん。」



金「いやや、わいさっき我慢したやんかー!!」



白「ダメったらダメ。」



金「……ケチ。」



白「毒手。」



白石は黒を交えた笑顔で金太郎に言った。



金「……、」



そのおかげで金太郎は収まり、3人は謙也たちのところへ戻った。






















光「あ、理緒先輩に部長や。」



「光、いまどうなってるの?」



光「接戦すわ。まあ、オレらにとってはあくびがでるほど暇なんですけどね。」



白「光、言葉に気ぃつけや。」



光「…はーい。」



「ところで謙也は?」



光「なんか、"進行のスピード遅いねん!!"とかいいながら、ご自慢のスピードでどこか消えましたわ。」



「…あのバカ。」



白「小春とユウジは?」



銀「2人なら別の場所からみるとか言いはって、どこかへ行かれたぞ。」



「師範、どこいったかわかる?」



銀「すまないが、わからん。」



白「はぁ…なんや、まともに試合見とんの光と銀と小石川だけやないか…。」



「ちーくんもいないし…。
ま、しょーがないよ。自由だもん、私たちの部。」






















どこまでも自由







それが私たち四天宝寺中のテニス部なんだ。














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