Agapanthus





「おはようございます」
「おはよう柚葵」
「皆さん速いですね」
「まあ、影山と日向には適わないけどな」
「よーし!忘れ物ない!?出発するよー!」
「お願いします」
『しァース!』
今回は潔子さんの隣!
じゃがりこ持ってきたし準備万端!


「着きましたね」
広い体育館だなぁ
「柚葵、迷子にならないように離れないでね」
「はい」
「及川さん迷子になるんですか?」
「来慣れてないので迷うわけではないんですけど、戻るまでに時間がかかってしまうんですよー」
「(それって迷子じゃ……)」
潔子さんと武ちゃんが笑ってくる
くそう、迷子じゃないんだ、ただ迷うだけ!
「シャー!」
「ガルル!!」
「…なにやってんの夕と龍」
そんな時夕と龍が私と潔子さんの周りをグルグルと周り出した
「はい、柚葵はこっち」
「!」
いきなり孝支先輩に肩を抱かれ固まる
え、え
なに?なにがおこってるの
「おーいスガー積極的なのもいいけど柚葵が固まってる」
「んー?だって柚葵をいやらしい目で見てたやついたし」
「いや、その気持ち分からなくもないけど、柚葵のことも考えてやれ。真っ赤になって意識ないぞ」
「へっ!?柚葵ー!!!」


「はふっ!!」
「あ、起きた」
「!?き、潔子さん!!」
小さな衝撃的ながあって目が覚めると目の前には美しい美しい潔子さんのお顔が!!
あれ、潔子さんの手にノートが見える
これで叩かれたの……?
「って!こっここは?」
「体育館のなか」
「うわっ!すみません!ご迷惑おかけしました…」
「いいよ、菅原にあんなことされちゃ倒れるもんね」
「!」
そうだった思い出した!思い出してしまった………
私は何たる失態を犯してしまったんだ
挽回しないと…
「そう言えば、応援旗吊るさないといけないんですよね?」
「うん、ここに持ってきてるから柚葵はあっち側に行ってくれる?」
「了解いたしました!」
潔子さんがここにいるってことは皆着替え中なんだなぁ
女子とは違って廊下で着替えるから、ほんと心臓に悪い
〜〜♪
そんな時、携帯が鳴り出した
一瞬徹くんかと思ったけど着信音が違う
誰だろうと画面を見ると、そこにはもうひとりの幼なじみの名前が
「潔子さん、」
「出ていいよ」
「有り難うございます!」
許しをいただき少し潔子さんから離れ
「もしもし?岩ちゃん?」
「おう、柚葵悪いな電話して」
「いや、岩ちゃんなら全然オッケーなんだけど、どうしたの?」
「いや、もう会場着いてんならちょっと付き合ってもらいたいんだが」
「ん?なぜ私に?」
「いや、及川が」
その言葉にピーンときた
また徹くん……
「わかった、ちょっと待ってね……潔子さん」
「?」
「ちょっと席はずしても大丈夫ですか?」
「うん、まだ大丈夫だと思う」
「ありがとうございます、少しだけ行ってきます。ってことで…」
岩ちゃんに私のわかる場所を伝え、そこに集合することにした
勿論、岩ちゃんにはボール持ってきといてね!と言っておいた
痛い目合わせるって決めたしね!
「岩ちゃん!」
「おう、柚葵久しぶりだな」
「あの時はどうも」
「…………悪かったって」
「あの後大変だったんだからね!」
あの時の徹くんがもうトラウマになるレベルで怖かった
しかも変な約束までしちゃったし
「何かあったかは聞いた、大変だったな」
「!へへ」
久々に頭にくる手に癒される
「悪いな、付き合わせて…あいつ柚葵がいたら飛んでくるから」
「何でだろうね」
「………」

「にしてもあのクズ川徹」
「いい加減あのゆるっゆるな顔にアッパー喰らわしたい」
「わかる」
岩ちゃんと徹くんのいる場所へと向かうとそこには、他校の女子高生に絡まれているチャラ男がゆるい顔をしながら笑顔を振りまいていた
「岩ちゃん、ひとつ提案があるんだけど」
「?なんだ?」
「私がトス上げるから岩ちゃん徹くん目掛けて思いっきりスパイク打ち込んで」
「!久々だな」
「うん、岩ちゃんとの相性は抜群だったし今でも岩ちゃんがカバーしてくれるでしょ?」
「すっげー信頼されてんだな」
「だって岩ちゃんだもん」
「!分かった、そうと決まれば早速……だな
ポーンと山なりでボールが私の頭上めがけて飛んできた
オーバーで岩ちゃんにトスを上げる
「っいっけー!岩ちゃん!!」
「おう!!」
思ったところに飛んだトスは綺麗に岩ちゃんの手の元に
「ギャアァア!?及川さあぁん!?」
思いっきり打った岩ちゃんのスパイクは徹くんの頭を捕らえ、ボールがこちらまで帰ってきた
それを拾った岩ちゃんを見て相変わらず怖いと再確認した
まあ、でも徹くんが悪いしね、仕方がないよね
「痛ーーー!」
そんな徹くんは私を見たあと何か言おうとしたけど、その横にいたもう一人が10人くらい人を殺せそうな目をしてこちらに来いと合図を送っていることだろう
その瞬間黙って徹くんはこちらへ向かってきた
うん、あの目で見られると何も言えなくなるよね
「柚葵、付き合わせてわるかったな」
「ううん!久々に岩ちゃんにトスできたしたし!」
「え!柚葵岩ちゃんにトス上げたの!?」
「え……うん。徹くんの頭に当たったスパイクのトスしたけど」
「……じゃあ、あれは柚葵が触ったボールでトスされたスパイク!そんなにアタックしなくても俺は柚葵の思いはわかってるよ!!」
『…………………』
言うならめでたい奴だろうか
岩ちゃんと私はもう冷めた目で見てる
「柚葵、コイツのことは気にしなくていいから戻っていいぞ」
「わかった」
「え!もう柚葵行っちゃうの!?俺と一緒に試合みようよ!!」
「いや、私烏野のマネージャーなんですけど」
「上から見ててもいいじゃん!あの綺麗なマネも烏野には居るでしょ!?」
「おいグズ川徹、柚葵に私から烏野バレー部を取らないでって言われたんじゃねえのかよ」
「その話は今関係なくない!?」
「大ありだボケ。マネージャー=サポート、それが間近で出来ないっつうのはマネージャーにとって仕事ができない。その部に貢献できねえんだ。部を取られたってことにも一応繋がんだろうが。約束破ったらお前の柚葵との約束もなくなっても文句は言えねえよなあ?」
「!?」
「……そうだね!」
さすが岩ちゃん!!
まあ、今日は徹くんのところにいてスコア取りながら、約束を無くしてもらってもいいんだけど……
多分岩ちゃんは徹くんのやる気を起こさせるために奮い立たせてるんだろうなぁ
「あの約束がなくなるなんて嫌だ!!」
「それ、遠まわしに烏野が負けて欲しいって思われてるみたいで腹立つんだけど」
「戦うのは楽しみにしてるよ!?」
「……あっそ」
「!怒らないで柚葵ちゃん!!ほんと戦いたいし、レシーブ乱させて攻撃だけじゃ何もできないねって言いたいし、飛雄ちゃんぶっ潰したい!!」
「へぇ〜」
相変わらずいい性格の歪みだわ徹くん
「まあ、俺たちが勝つけどね」
すごくかっこいい顔で言われた
ムカつくから言ってやった
「勝ち負けじゃなくてどこまで楽しませるかが約束の条件だったからね。そこのところ勘違いしないでよ」
「あっ!!」
「それに、烏野が弱いなんて言わせない」
イケメンな顔どこいった
徹くんがフリーズしてる間に皆の所に戻るとするか
「じゃあ、岩ちゃん…またね」
「おう、またな」

「遅くなりました!」
戻った時にはもう皆練習をする直前だった
ああ、準備全部潔子さんにさせてしまった
「大丈夫だった?」
「…はい、すみません潔子さん!準備ありがとうございました」
「今までも同じような感じだったから大丈夫だよ、今は見ててくれたらいいから」
「……すみません」
公式戦、徹くんに見つからないようにしてたから、こう表のことは潔子さんに任せっきりで、私は裏でドリンク準備とかスコアの準備していた
潔子さんが居なくなってしまったら後は私がしなきゃいけない………今はトレーナーとしてここに立たせてもらっているけど…もっと見習おう
「あっ!!」
「!」
そんな時、翔ちゃんがなにか上の方を見て大きな声を上げた
ふと視線をあげたけど、上げなければよかった
「らっきょヘッド!……と」
「……はぁー」
「やっほー!トビオちゃんチビちゃん、元気に変人コンビやってるー?」
「大王様っ…!」
「柚葵ー!!」
「………………」
「無視しないでよ!?約束忘れないでねー!」
「はいはい」
大きな声で叫ぶもんだから恥ずかしい
ただでさえ女子に人気なんだから自覚ていただきたい
「約束…?」
「うわっ!?」
いきなり隣にきた孝支先輩にすごく驚いてしまった
あの後だもん、緊張もするし驚くさ!
「青城の主将と何かあった?」
「いえ、何もないです!皆さんが勝ってくれればそれだけで問題ないので!!」
「柚葵ー!その爽やか君と何!?いったー!!」
「……………」
「………気にしないでください」
こっちに向かってきそうな徹くんは背後にいた岩ちゃんによって捕獲されていた
「日向オドオドすんなー」
「うひいっ」

そろそろ始まる
「キャプテン!!」
「お願いします」
「おっお願いします!」
「整列ーッ」
スポーツの最高舞台への切符を争う戦いが
ピーッ
『お願いしァース!!』
戦う選手はコートで相手に
戦わない私達はベンチから相手チームにお辞儀をする
いよいよだ
「うーん、耳痛い」
「伊達工の応援すごいからなぁ」
「孝支先輩は平気なんですか?」
「ん?うるさいなとは思うべ」
「……………」
ブラックな孝支先輩が一瞬見えた気がしたけど気のせいだうん
「開幕一戦目、誰だって緊張なり高揚なりで普段通りじゃない。そこからいかに一歩早く抜け出るか、だ!!まずは1本ドカッと決めて流れを掴め!」
『オス!!』
「………これはお世辞でも親ばかでもなくて、皆は強いです、烏野は強いです"飛べない烏"がまた飛ぶところ、会場中に見せてあげましょう!!」
「武ちゃん名台詞キタ!」
「相変わらずこんかいいわれてるもんなぁ、あの不名誉な異名!」
堕ちた強豪
飛べない烏
そんな異名のつけられた烏野
「そして言ってやるのです!"見よっ""古兵烏野の復活だ!!"と!!」
『ウス!!』
武ちゃんが立派な監督に見えてきたよ…

「ポエミーだった!?引いた!?」
「大丈夫です!大丈夫!」
「ふるつわものって何?」
「俺にわかると思うか」
思わないな
「正確には違うけど"昔強かった"的なニュアンスで」
そんなことも教えてくれる孝支先輩はやっぱりお母さん資質があると思う
だって、面倒見がいいというか後輩に好かれやすいというか…………
私含めだけど
「おいもう行くぞ!烏野ファイッ!」
『オォーッス!!』
見ててね徹くん
一回戦二回戦とも勝って烏野がいかに進化したか見せてあげる
それまで絶対に負けない
だから、徹くんも負けないで
私の大好きなバレーで勝ち残ってきて

「っくしゅん!!」
「おい、クソ川こんな大事な時に風邪か?」
「いや、これはきっと柚葵が俺のこと考えてくれてるに違いない」
「………………」
「そんな哀れんだ目で見ないでよ岩ちゃん!!」
そして始まった1回戦の試合
出だしは飛雄にいいボールが返った
試合の始まり大切な一点
それを託されたのは龍だった
相変わらずのパワーで相手のブロックをぶち抜いた
「うおァァアア」
「らアァァ」
うん、けど龍と夕うるさい
いい加減にしないとさっきから大地さんが褒めてくれてるのに、怒鳴られるよ
『うるさい!!長い!!』
と思った瞬間、大地と孝支先輩からお叱りを受けた龍と夕
もう、調子に乗るとすぐこうなるのが悪い癖なんだよなぁ……
しかも審判に注意されてるし
大地さん災難………
2点目は繋ぎ繋ぎでラリーが続き、フォーメーションが崩れた
けど、こんな場面やっぱり最後には
「頼むぜエース!!」
『!』
エースに託される
旭さんは見事に決めてくれ、またもや烏野に点が入った
それをみて、うずうずしてる翔ちゃんが目に入る
うん、次にはトスがいくな
予想は的中
翔ちゃんは飛んだ
そして、相手が呆気にとられてる間に普通の速攻が決まった
烏野のひなどりが飛ぶ姿を会場中に見せつけた
武ちゃんの言葉を借りるなら

見よ、古兵烏野の復活である!

それから試合は順調に進んだ
烏野が有利に勝負が進んでも、誰一人として気は緩んでなかった
皆が相手のチームに本気で挑んでる
それが分かったのか、向こうのチームも最後の最後でくらついてきた
最後、翔ちゃんが囮になり、フリーになった大地さんがスパイクを決めた
第1試合目、無事勝利を収めた
『ありがとうございましたーッ』
短い時間だけど、相手方のコートにアドバイスをもらいにいく選手を見届けながら片付けに入る
そして帰ってくる中、1人呆然と立ち尽くす翔ちゃん
そんな翔ちゃんに呼びかけようとしたけど先に飛雄が呼びかけた
「おい!ボゲッとしてんなボゲ!さっさとー」
「勝った」
「…………おう」
「……次、次も試合………ある?」
「………おう、勝ったからな」
「"勝った…""勝った…"勝った…!次もまた…試合ができる…!コートに立っていられる、次も」
そうか、翔ちゃんにとって公式戦初めての勝利
勝利に飢えた小さなケモノが
初めての勝利の味を知ったんだ
その緊張感はたまらなく、落ち着かないしむず痒いけど、だけど心地いい
そんな味を覚えたんだね翔ちゃん
「澤村!!」
「!?」
「?」
次の試合まで待機するため皆で移動していたところ、大地さんが先程まで戦っていた相手チームの人に呼びかけられた
徹くんがこちらに来そうな勢いだったから急いで孝支先輩の後ろへと隠れたら、なぜだが固まって動かない石像のようになってた
ラッキー!ああなれば動かないんだよねー徹くん
きっと中学のチームメイトだろうな
元チームメイトとする時って本当嫌になるだろうな
私の場合はだけど
「池尻?」
「勝てよ!たくさん勝てよ!!」
「………」
「勝てよ……!俺たちの分も!!!」
負けた終わった人達はもう自分の事しか頭に無いと思う
なんで、あの時ああしてなかったのか
あの時こうしていればこいつには勝てたのに
とかいうことで頭がいっぱいになる
とくに元チームメイトだったら尚更知ってるからこそ思ってしまいがちだと思う
だから、そんな言葉をいえる池尻さんは、例え使い古された台詞だとしてもかっこいいと思えた
「あぁ、受け取った」
その覚悟を受け取った大地さんも皆もすごいと思った
きっと大丈夫
この人達ならやってくれる
奇跡を起こすことも出来るんじゃないかな

「この中の約半分…55チーム中の23チームは一回戦で終わる」
「…………」
「次も勝つ」
『あス!!』
トーナメント表
そこに書かれていたのは次の対戦相手を印したもの
対伊達工業といよいよ因縁の対決なわけだけど
初戦の相手にフタ桁の得点も取らせずにストレート勝ちしてる
でも、皆はきっと大丈夫
ブーブー
「!」
そんな時、携帯のバイブの振動が来た
周りを見てみるとみんなまばらになっていたから、何とか抜け出せそうだ
一旦離れ、少し空いているスペースへと行き、着信の主を見る
音じゃないから徹くんかもわからないし
「クロ……?
けど、そこに映し出されていた文字は予想していたのと違う文字だった
「もしもし?」
「おう、今大丈夫か?」
「……大丈夫だから出たよ」
普通に考えて試合中に出ないし
「今日から予選だったよな?」
「うん、いま一回戦が終わったとこ」
「まじか!勝ったか?」
「勝った」
「そうか、」
「クロも勝ってよー!じゃないと今度肘鉄食らわすから」
「おい!」
「冗談だって」
「………冗談に聞こえねえよ」
「で?」
「あ?」
「なにか用があったんじゃないの?」
「……勝敗を聞きたかっただけだ」
「ならもう少し後でも良かったんじゃない?」
「う、うっせ!とにかく二回戦も勝てよ!」
「うん、もちろん!烏野は強いからね!クロも頑張ってよ!」
その後、研磨がどうだとかなんとか言ってたけど、向こうもこちらもお昼ということで一旦電話を切った
いったい何が言いたかったのかさっぱりだけど、まあ、元気そうで何よりだった


「クロ、携帯持ったまんま放心してる」
「心配なら及川さんに電話かけろっつったの俺らだけど」
「ありゃ相当なもんだな」
そんな会話が音駒でされてるとも知らず


「よっしゃああ!!2回戦も勝つぞおお!!おぉぉ」
お昼も食べ終え、その際いきなり消えたことを、潔子さんと孝支先輩に叱られた
すみません!と謝るとすぐに危ないから知らせてね!と念を押された
いよいよ2回戦
相手は旭さんの戦いにくい相手だ
鉄壁と言うだけあってか、みんな高い
翔ちゃんが怯えてしまってる
「伊達工!!伊達工!!」
「……応援の声ヤバいですね」
「対してウチは部員いないから」
潔子さんの言う通りで、伊達工の部員の数と烏野の部員の数の違いは明らか様だ
「………なんというか、コート全体が"伊達工色"って感じですね……」
「……………」
鳴りやまない伊達工コール
それは体育館に鳴り響いてる
完全アウェーな感じだ
「先レシーブになりました。コートはこっちで」
「おう」
そこで公式WUの開始の笛が吹かれた
と、同時にボールの入ったカートを押す
公式戦だから私の出番はない
烏養くんにボールを渡すだけ
「ん、ローリングッ」
『!』
「!?」
「ん!?」
「サンダァァァッアゲインッ」
またもや何か叫びながら回転レシーブをした夕
完全にみんなびっくりしてる
もちろん伊達工もこちらを見てきてる
夕……
「ノヤっさんナイスレシーブ!キレッキレじゃねーか、技名以外」
「技名もキレキレだろうが!!」
「…………」
「アゲインも教えてええ!!」
「前のと何が違うんですか?」
『また西谷は……今の普通に拾えただろ!』
「こらこらこら西谷また大地に怒られるよ…!」
夕にみんな好き放題言いまくる
私と潔子さんは何も言わず傍観することを決めた
烏養くんもちょっぴり苦笑いしてるよ

「よっしゃあ心配することなんか何も無え!!皆、前だけ見てけよォ!!背中は俺が護ってやるぜ」

かっかっこいい!!!
なにそれ、すごくかっこいいよ夕!!
みんなの顔つきも変わったし、なにより雰囲気がだいぶ違う!
「なんと、格好いい…!みんなの空気がいつも通りになりましたね…!」
「おう、本当に優秀なリベロだな……」
そして
「集合ー!!」
第2試合が始まる






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