光出したレオンが収まる気配はない
一体何がどうなってるの……?

【そうか…アルコバレーノ君の仕業だな】
「ちげーぞ…こいつは形状記憶カメレオンのレオン。おれの生徒が成長すると羽化する、オレの相棒だぞ……どういうわけか、生徒に試練が訪れるのを予知すると、マユになるんだ」
そうだったんだ……それであんな形に……

【クフフ…、それは面白い】
むくろくんはブチブチっと顔に張りついたものを取っていく

【最後に何を見せられるかと思えば、ペットの羽化ですか…まったく君達はユニークですねクハハハハ!!】
「…笑われてるし…しかもこれとディーノさんが跳ね馬になるのと、どう関係があんだよ」
「見てみろ」

リボーンに言われた通りにレオンを見ると口をもぐもぐ動かすレオンが…………なんだろ、こう風の力のせいか真っ正面でその顔を見ないといけないからインパクトがすごい
というか、幽体離脱?した気分なんだけど………私のからだが綱吉に支えられてると思ったら嬉しいんだか恥ずかしいんだか…
そして、いつのまにかレオンが膨らんでいた
風船みたいになってるけど大丈夫かな?

「新アイテムを吐きだすぞ。オレの生徒である、お前専用のな」
「アイテム…?」
「ディーノん時は"跳ね馬のムチ"と"エンツィオ"を吐き出したんだ」
「エンツィオってレオンの子だったか!!(エンツィオみてーなの、でねーかな…!)」
そのアイテムを手にした瞬間平和な日常とさよならしそうだから手にしてほしくない……!
けど、ツナには必要になるアイテムだということが嫌でもわかった


【いつまでも君達の遊びに付き合っていられません。小休止はこれくらいにして、仕上げです】
「くるぞ」
「………」
【では目障りな……こちらから】
そういうと、レオンを真っ二つに切ってしまった

「レオン…!」
「心配ねーぞ。レオンは形状記憶カメレオンだからな……それより上に何か、弾かれたぞ」
そう、私の目の前には光輝くものが……
だけど、これが本当に必要なアイテムだったのか私の勘も鈍ったかもしれない……


「あ!」
「無事みてーだな……あれが新アイテムだ」
【?】
「あれが…」
アイテムがツナの元へ……

「え…、これって…」
うん、ツナの反応は正しいと思うよ…
私も驚いたもの

「毛糸の手袋かよ!!」
アイテムがただの毛糸の手袋だなんて……
しかも、ツナだけに27と書かれた手袋……

「どーやって戦うんだよ…手の血行良くしてどーすんだよ!!」
「……さーな、とりあえずつけとけ」
「…はぁ」
【最後まで面白かったですよ…君達は】
「っ!(しまった…!)」
むくろくんは戸惑うツナに攻撃を仕掛ける
そんなむくろくんにツナは咄嗟に右手をだした


「くっ!」
攻撃を手袋で防いだツナは反動でそのまま床に倒れた
いま、何が起こったの…?


【攻撃を弾かれたのか…?】
手袋にそんな機能が……?


「…何か中につまってる」
手袋ではなく、正体は手袋の中らしい……
「弾だ!!」
弾?弾がなぜ?


【(特殊弾!!?)】
「そいつだな…、よこせツナ」
「!」
「撃たせるわけには、いきませんよ」
リボーンに剣が襲いかかるが、リボーンは避けた
しかし、その先にはビアンキさんが待ち構えて………リボーンの右腕を掴んだ

【!!】
だけど、腕を掴んだところは取れてそのままレオンに変わった
なんて体してるの!?

【くっ】
「!」
「ゲット」
そのままリボーンはツナが持っていた弾を奪った

「見たことねー弾だな……ぶっつけで試すしかねーな」
「はぁ!! ぶっつけ!?」
【させませんよ】
ツナの上にダイナマイトが迫る


「!」
【君の体を無傷で手に入れるのは、あきらめました】
「ッチ!」
リボーンは弾をセットし、たけど!


【間に合うものか】
ダイナマイトが爆発した

そんな…!綱吉!!



【ボムをまともに食らいましたね】
【おやおや、これは重傷だ】
ようやく煙が晴れたそこには、綱吉が倒れていた
なにも、できなかった……見ることしかできない私は…………泣くことも許されない………ならば、強くなるしかない


【何の効果も表れないところを見ると、特殊弾もはずしたようですね】
「………」
【万事休す――…あっけない幕切れでした。さあ、虫の息のその体を引き取りましょう】
「(痛い…体中が痛い…死ぬのか…でも、よくやったよオレ…こんなのもうたくさんだ)」



「んまぁ、この服っ!!」
「!」
ツナの頭の中に、いろいろな人の今のツナへの小言が流れ始める
奈々さん、花、ハル、あと、

「ツナ君、刹那を泣かせたら許さないんだから」
京子
ランチアの言葉、お前がファミリーを守れと…
そして、

『綱吉…!!』
「(!! 刹那……)」
『私、強くなるよ…!綱吉を守れるくらいに!だから負けないで!!』
「(バカか…オレがお前を守るんだよ。お前は強くなくていい………オレが…!!)」
「オレの小言は言うまでもねーな」

心の中で綱吉を想って強くなりたいと思っていたら、綱吉が目を開けてくれた



【ほう…この期に及んでそんな目をしますか………ですがもう幕引きにしましょう。このまま死なれても困りますからね】
むくろくんは剣を下ろしたが、綱吉は難なく受け止めた


【!】
そして、手袋が光り始める……
何がおこって……
【な……!!?】
瞬間毛糸の手袋がグローブへと変わった……
あのグローブ………


「骸…お前を倒さなければ…死んでも死にきれねぇ」
額に炎を灯したツナがそこにはいた
だけど、いつもと違って荒々しくない………綱吉の雰囲気が変わっている?

【その頭部の闘気…なるほど…特殊弾が命中していたのですね】
「………」
【しかし、ランチアと戦ってきた時にはもっと
荒々しかったようですが…】
「小言弾はツナの静なる闘志を引きだすんだ。死ぬ気弾とはまるでちがう、まったく新しい力を秘めた弾だからな」
ということは、普段の綱吉に近いってことだよね……?

【フッ僕には戦意喪失し意気消沈しているようにしか、見えませんがね……どのみち僕の能力の前では、君は敵ではない】
すると、犬が綱吉の背後をとり、攻撃を仕掛けたが、容易く顔を顔を鷲掴みされていた

【!?】
そのまま顔をを動かそうとしても微動だにしない
そして、ツナは反対の手で犬を殴った
よ、容赦がない……

【まだですよ】
次に針が襲いかかるが、綱吉は何故か動かない
「(奴は幻覚…そこだ)」
え!?そこに人いたんだ…!?
綱吉が何もないところを殴ったと思ったらそこには憑依された柿本がいた……
全然分からなかった……


【! なに!?】
あ、剣が壁に突き刺さった……これで綱吉が憑依される可能性が低くなった…


【バカな…】
【奴は地獄道の幻覚を見やぶれなかったはず……】
「これこそ小言弾の効果だぞ……ツナの内に眠る"ブラッド・オブ・ボンゴレ"(ボンゴレの血)が目覚めたんだ。死ぬ気弾が危機によるプレッシャーで、外部からリミッターをはずすのに対し、小言弾は秘めたる意志に気づかせることにより、内面から全身のリミッターをはずす弾だ……そして同時に内面にある感覚のリミッターも解除するんだぞ。ツナの場合それはここにきあつ、時折見せるようになったボンゴレの血統特有の"見透かす力"超直感だ。まだグローブの使い方がなっちゃいねーがな」
超直感………なるほど、綱吉が時々鋭すぎると思ってたときがあったけど、生まれつき能力を持っていたということ……

【! (…仕方がないですね──…最終手段です)】
「「!!」」
…え!?まって………!なんで!!



「刹那…!!」
なんで私がむくろくんに憑依されてるの…!?



【できれば、この身体は使いたくなかったのですが─…仕方ありません…最終手段ですから】
「お前…刹那まで巻き込むつもりか…!!」
【君がこの身体に手出しできないのは、分かってます……だから、意味があるのですよ】
「チッ」
……なんだか、自分の声をこんな形で聞くとは思ってなかったし、動かされるなんて思ってなかったよ……!

【それに今、刹那を精神世界に飛ばしたことによって、刹那の力が解放たれた】
「!!」
え……まって?むくろくんが私の力を解放したの……?なんのため……


【刹那の力は今、僕のものだ】
「くっ!」
…一度風華に確認した方が良さそう……

──……

『…どうなってるの?』
一度力を緩めてみると、帰ってこれたみたい
風華がいるのを確認して尋ねてみる

<刹那の身体が骸に憑依されたみたい…>
『うん、不思議な光景をみたわ………でも、力もむくろくんのものになったように言ってたんだけど…どういうことなの?』
<そう、私と出会ったから刹那の力が解放されたのは事実……でも、風の力は私が精神世界から出ないと本来の力が出ないの。刹那とともにここから出ないとね……だから、力のことは本来の力が出ないから、大丈夫だと思ってくれていい>
『…っ、ならいいけど、この状況どうすればいいの?』
<刹那が骸に勝たなきゃ>
『むくろくんに……勝つ…?』
<大丈夫よ、可愛くお願いすればさすがの骸も勝てないわ>
『そういう勝ち方ってあるの……?』
<精神が骸より強くなればいいの…だから、むくろを油断させれば憑依は追い出される………そうこうしているうちに、大変なことになってるよ>
っ!なんだろう……この感じ………

『身体が…怠い……………』




一方その頃ツナは獄寺とビアンキを解放し、刹那に憑依した骸と向き合っていた
【では、力を使いましょうかね】
骸がそういった瞬間周囲に風が起こり始める

【くっ…!(思った以上にきついですね…)】
「!(んだよ…この風!?)」
ツナ達の周りには強い風がまとわりついていた




<不味い……!私がいないから風の力を使うには…!無理やりない力をだしてるようなもの!!そうすると…刹那の身体が危ない…!!!>
『…え?』
<無茶すると、倒れてしまうわ……それもきっと目を覚ますことは出来なくなるくらいに………それに骸の精神にも大きなダメージが…!!骸が大変だよ!!はやく骸から身体を返してもらわないと…!>

『っ!!分かった…!早くなんとかしよう!』



【(なんですかこれは…!!力が操れない…!!このままだと…!!)くっ!!】
ツナ達の周りにはいまだに風が強く吹いている

「(…骸でも苦戦してるのか…?)」
【(このままだと、刹那の身体が…!)】
むくろくん!!むくろくん!!!


【(刹那…?)】
うん。よかった……むくろくんよく聞いて……このままだと、私がその力を制御できずに倒れるの
それだけならいいけど、むくろくんの精神にも大きなダメージがかかるの…
今すぐ、私の身体から出て

【(それは…)】
むくろくん…早く出てくれないと、今度から六道骸って呼ぶから

【(!!それはひどいですね、刹那?仮にも友達に向かって)】
ひどくないよ…むくろくんのためでもあるし…お願いだから─…
【…… (それでも、僕にはやらないといけないことがあるんです)】
……………六道骸、もう絶交ですね?
【!?】


「?(刹那の動きが止まってる…?)」


【(本気………ですか?)】
本気だよ、私だって目的のためにむくろくんを
【っ!?】
追い出すことも出きるんだから




風が止んだ



「(止んだ?)」

身体に戻ってきた感覚がわかる………
それに……すぐに私の周りに強い風が吹き荒れた
ああ…なるほど……………



「どうなってるんだ!刹那!」



『……風華?』
<なに?>
『私無事に身体戻ってる?』
<ええ>
『風華もここにいる?』
<無事に精神世界から出て、新鮮な空気を吸えてるわ…刹那の側にいるわよ>
『…よかった─…』
むくろくんは無事に出ていってくれたみたいだ…


「…刹那?」
『っ綱吉…!』
「本物の刹那?」
『そうだよ…?』
「どうやって憑依解いたんだ…?それに、その子…」
すると、ツナは私の横にいた風華を指差した

『えっとね──……』
刹那は今までのことを話した


「なるほど……力が解放されたのか……で、その子が」
<刹那の力の源の風華です。沢田綱吉、まだ私はあなたを刹那の姫と認めたわけではありませんので…>
「誰にも渡すつもりはない……お前は認めなきゃいけないだろうな」
あれ…?まって……二人とも………なんでそんなにいがみ合ってるの………
今の状況わかってる…?

『まあまあ、二人とも……私は、私のものだからね?あと、今の状況わか……』
あ、れ………なんで?
身体がいうこと聞かない………それに、段々眠たく…


「刹那!!」
<っ!>
刹那は倒れてしまった

<力を骸に使われすぎたみたい…私がいれば、こんなことはないけど…無理矢理リミッターを外したものだもの………大丈夫よ、休んでるだけ。でも、私は精神世界に戻るわ>
「また戻るのか?」
<刹那の力が放たれたおかげで、この世界と精神世界と行き来できるの。刹那が呼ぶと来るし、刹那が帰れと言えば帰る。私は刹那次第、刹那のためにいる存在>
「………刹那の、ために」
<そう…じゃあ邪魔になるから、帰るわね>
風華は風と共に去った



「…でてこいよ、骸………生きてんだろ?」
「クフフ」



その後骸の隠された戦闘能力である、第5の道人間道に苦戦を強いられたツナだったが……

「クハハハハ!脆いですね。ウォーミングアップのつもりだったのですが」
「で、なくっちゃな……」
「なっ!」
「なに!?闘気がはじけた……!?」
「わかってきたみてーだな、グローブの意味が」
本来のグローブの使い方がわかったツナは、グローブを頭に灯してあった炎にかざした


「おまえの力がこんなものなら、拍子抜けだぜ」
「クフフフフ、まったく君は楽しませてくれる」

そこから戦いは激化し、お互いが一歩も譲らない状況
だが、想いの強い方が勝つ


ツナとリボーンの目線の先には、倒れている骸がいた


「終わったな」
「……ああ」
ツナの炎が消えた

「みんなは? ケガとか大丈夫なのか?」
「心配ねーぞ、ボンゴレの医療班も敷地内に到着したらしいな……ランチアの毒も用意してきた解毒剤でまにあったそーだ」
「…よかった……骸は死んでないよな…?」
「ったく甘いなおまえは」


「近づくんじゃねえびょん!!!マフィアが骸さんにさわんな!!」
そんな時だった……犬と千種が這いつくばって、骸に寄ろうとする


「…もう歩く力ももってねーのに、なんで骸のために?お前らは骸に憑依されて利用されてたんだぞ」
「わかった風に口をきくな…」
「だいたい、これくらい屁ともねーびょん…あの頃の苦しみに比べたら」
「あの頃?」
「何があったんだ?言え」
「……………へへっオレらは自分のファミリーに、人体実験のモルモットにされてたんだよ」
「「!!」」
「やはりそうか、もしかしてと思っていたが…お前達は禁弾の憑依弾を作った、エストラーネオファミリーの人間だな」
「禁弾?それはてめーらの都合でつけたんだろーが。おかげでオレらのファミリーは、人でなしのレッテルを貼られ、他のマフィアからひっでー迫害をうけた。外に出れば銃を向けられ、虫ケラみてーに殺される。それがファミリーの大人達が押し進めていた、特殊兵器開発の実験に、ますます拍車をかけたびょん」
そのまま過去を話す犬
その過去には殺されるかもしれない日々に怯えながら毎日を生きていく子供達
もうダメかとおもったその時、いつもは穏やかな少年がそのファミリーを壊滅させた
その少年こそが六道骸だ……
その少年は犬と千種に語りかけた………

"一緒に来るか"と……



「その時、オレらに居場所ができた──…それを…おめーらに壊されてたまっかよ!!」
「オレだって…仲間が傷つくのを黙って見てらんない。だって、そこが オレの居場所だから」
「ぐっ!」
「………」
するとドアの所に気配があった


「……あ」
「医療班が到着したな」
しかし、次の瞬間何かが飛んできて犬達の首を捕らえる


「な!!」
「早えぇ おでましだな」
「いったい誰だよ」
「"復讐者"マフィア界の番人で法で裁けない奴らを裁くんだ」
不気味な風貌をした者達は犬達を連れていこうとする
だが、なにかに気がつくとそこへ歩み寄る


「…姫様…」
「「!!」」
復讐者は刹那の元に辿り着くと抱き上げる


「…力が解放され…姫様の未来に幸あれ…」
「…!!」
そう言うと、刹那をツナに渡し、3人を連れていく


「何してんだよ!?」
「やめとけツナ」
「!?」
そして復讐者は消えた


「やつらに逆らうと厄介だ…刹那だけはなんとかできたんだがこの様子じゃ目も覚まさねえだろ……放っとけ」
「おまえがそこまで…、そんなにやばいのかよ(刹那は世界のお姫様だから…なのか?)」
ツナはぎゅっと刹那を抱き締める

「あの3人どうなるんだ?」
「罪を裁かれ罰をうけるだろーな」
「罰…?」
「だが軽くはねーぞ……オレ達の世界は甘くねーからな」
「……」

「おまたせしました!」
「ケガ人は!?」
「医療班がきたな」
「ランチアは?」
「解毒後に復讐者に連れていかれたらしいな」
「…そっか…」
みんなそれぞれ、タンカーによって運ばれていく


「…大丈夫か?」
「心配すんな。超一流の医療班だ」
「みんな…っ!! いって!!!んだよ、これ!!」
「小言弾のバトルモードはすさまじく体を酷使するからな。体への負担が痛みとなって、かえってきたんだ」
「…つーか、痛みより…ね…みー」
ツナは疲れたのか、倒れて寝てしまった

「でも、9代目の指令はクリアだぞ……よくやったな、ツナ。オレも家庭教師として…ねむい…ぞ」
その後を追うようにリボーンも寝てしまった



それから1ヶ月後
並盛中学校──…

「委員長!!本日は野球部の秋の大会です!!」
「ふあ〜ぁ…」
雲雀の頭の近くには、バーズの鳥がいた


カキンといい音がなったと思うと、そのボールはフェンスに当たった…!
ということは!

「わ───っ!!」
「ホームランです!!」
『さすが武くん!!すごいね!!』
「……」
「ったく 山本ごときに相手チームはなにやってんスかねぇ……てめーらしっかりやんねーと暴動起こすぞ!!!」
ねえ、隼人くんなにしに来たの………なんでしっかりとダイナマイト握られてるの……

「何しに来たんだよ…!!」
『ほんとに……なにしにきたんだかだよね…』
「まぁ、落ち着けタコヘッド。スポーツ観戦ではやるべきことが他にあるだろ」
「ああ!?」
了平先輩がまともなことを…!さすがスポーツマン

「野球などやめてボクシングやらんか──!!」
前言撤回させてください

「…それもまちがい!!」
「バカやってんじゃねーぞ芝生頭が!!」
「甘いぞタコ頭!!バカはバカでもボクシングバカだ!!」
『バカ認めていいんだ…』


「ファールいったぞ─!」
ここだけこんなに騒いでていいのかと恥ずかしくなった頃、ファールボールがこちらに向けて飛んできた
だけど何事もなかったかのように

「ビアンキ」
ビアンキさんがファールボールをグローブで受け止めていた


「お弁当持ってきたわよ」
「で──っ」
あ、だめだ
なにも隠れてないビアンキさんの顔をみた隼人くんは倒れてしまった


「獄寺大丈夫か?」
ワイワイしてるからここにぎやかだなって思われてるかもしれないなぁ………うん、絶対思われてるな

「なんでこんなメチャクチャになるんだよ…(でも、こうしてると骸との戦いがウソみたいだ)」
『ツナ?』
いきなり後ろを向いたツナにビックリしてツナを見るけどそこには仲のの良さそうな親子しかいない
同じくツナの行動に不思議に思ったリボーンも後ろを向いていた


「ふげー!!」
「おい、隼人!!」
『隼人くんしっかり!』
復活した隼人くんが再び倒れてそちらに意識が向いていたから

「一人はさみしそ─だな。またいつでも相手になってやるぞ」
リボーンがそんなことを言っていた事に気がつかなかった




「ハンバーグは昨日食べたでしょ?また今度にしよーね」
「うん!また…いずれ…」





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