「こいつバーズの鳥手なずけてやんの」
「じゃあ、このザコ2匹はいただくよ」
「好きにしやがれ」
「死にぞこないが何ねぼけてんだ?こいつはオレがやる」
「言うと思った」
「徹底的にやっからさ、百獣の王、」
犬は牙を歯にさした
すると、髪を止めていたピンがとれ
「ライオンチャンネル!!!」
歯、手、髪がライオン化した

「ワオ、子犬かい?」
雲雀の足下にはトンファー…
「うるへーアヒルめ!!」
すると、雲雀は足下にあったトンファーを蹴りあげ
犬の攻撃を両手で受け止めた
そして、そのまま犬に殴りかかったが

「ひょい♪
簡単に避けられてしまったのだが

「!?」
雲雀は体制を立て直し、回転しながらトンファーで犬を殴った
トンファーは見事犬の顔面に命中し、そのまま犬は、窓のガラスを突き破り外に放り投げられた


「犬!」
「次は君を………」
「!」
「咬み殺す」





「ビアンキ!!ビアンキしっかりしろ!!フゥ太何やってんだよ!?」
フゥ太に注意するツナだったが、フゥ太はツナにも剣を振るう

「!おい、フゥ太!!どーしたんだよ、そんな物騒なもんしまえ!!」
「ううう…」
ツナは不思議な行動をするフゥ太の目を見た
フゥ太の目に光がなかった

「(まさか!!)」
「マインドコントロールされてるみてーだな」
リボーンはビアンキを手当てしながら、言った

「やっぱり自分の意思じゃなかったか…!フゥ太!!目を覚ませ!」
「うう」
だが、尚もフゥ太は剣を振るってくる。

「くっ!!」
「クフフフ」
「どうすんだよ…!」
今度はムチがツナの首に巻き付いた

「前にディーノにもらったムチをもってきてやったぞ」
「…後で覚えとけよ。でも、どーすんだ?」
そのムチでツナを助けたリボーン
まさか首で救出されると思っていなかったツナはリボーンに対して怒る


「どーするも、こーするもやらねーと、おまえがやられるぞ」
「相手はフゥ太だぞ!できるわけ…!!」
「クフフフフさあどうします?ボンゴレ10代目。」
「!(そーだ…!!)」
ツナはフゥ太を避け、骸の元に走った

「(直接 骸を狙えば!刹那がいるけど、あの位置なら大丈夫…!!)」
「ほう…考えましたね(刹那を使うのは嫌ですが…)」
「くらえ…!!」
「君はそれを僕に当ててもいいのですか?」
骸は刹那を盾にしてきた

「!!お前…!!!(刹那に当てるのは駄目だ!!)」
なんとか、ツナはムチをもどそうかと思ったが、

「来るな!!フゥ太!!」
フゥ太が来てしまったため、ムチを引き戻しても、フゥ太に当たってしまう

「くっ!うわ!!」
考えているうちに、ムチがツナの足下にかかってしまいツナは倒れた

「っ!!(なんとか運良く、だれも傷つけずに済んだか…)」
「クハハハハ、君にはいつも驚かされる……ほらほら後ろ…危ないですよ」
「いっ!!!」
むくろに言われ、ツナが後ろを向いてみると

「ううう…、」
フゥ太がムチに絡まっており、必死に這いつくばっている

「(フゥ太…巻き込んでしまってたか)」
「うう」
フゥ太はそばにある剣を取ろうとする

「!」
ツナは咄嗟にその剣を飛ばした
でも、尚もフゥ太は諦めず剣を取ろうとする


「やめろフゥ太!!」
「ううう…!」
「!(ランチアと同じ目…?もしかして、フゥ太も骸に操られてひどいことをさせられて…、罪の意識を感じて…それで…)」
ツナが考えているうちに、フゥ太は剣にたどり着き、そしてツナに剣を向けた

「おっおい!!(フゥ太…)」
そのまま勢いよくフゥ太はツナに剣を振りかざす


「おまえは悪くないぞ」
「!」
「全然おまえは悪くないんだ。みんなフゥ太の味方だぞ。安心して帰ってこいよ」
「!」
「(ほう…マインドコントロールを解く[一番望むこと]を言い当てたか)」
「………………………ツナ兄…」
フゥ太の目に光が宿った
だが、フゥ太は倒れてしまった
穴という穴から血を流して


「フゥ太!? おい!!」
「君がよけいなことをするから、彼クラッシュしちゃったみたいですね」
「そんな…!フゥ太!?ッチ、耳からも…!?」
「彼はこの10日間ほとんどねむっていないようでしたからね。おもえば、最初から手のかかる子でした……我々はボンゴレ10代目とボンゴレのお姫様[刹那]の所在のあたりをつけて日本に来たのですが、特定にはいたらなかった……そこで、10代目と刹那の顔見知りと噂のフゥ太くんに来てもらったのですが、"沈黙の掟"をつらぬき通し、だんましでしてねぇ。さらには、心を閉ざしてランキング能力まで失ってしまった」
「!!」
「それで仕方なく以前につくられた、並盛のケンカランキングを使い、ツナと刹那とファミリーをあぶりだそうとしたんだな」
「もくろみは大成功でしたよ!現に今ボンゴレと刹那は、ここにいる」
「………罪のない刹那やフゥ太をこんなにして…六道骸、人を何だと思ってるんだよ!!」
「刹那以外は…おもちゃ…ですかね」
「くっ!ふざけんな!!」
「まさか僕が直接手をくだすことになるとはね(すみません。少し、1人でいてください、刹那…でも、もう少しで刹那は目を覚ましてしまう。早めに終わらせましょう……こんなの見せたくありませんしね…)」
骸はソファーから、刹那をゆっくりとソファーに寝かしつけてから立ち上がった
瞬間骸の右目が、六から四にかわる

「!」
骸は棒を持つと、舞台から飛び降りた
そしてそのまま地面を突き、向かってくるツナとすれ違う


「は?くっ!!!!」
その瞬間ツナの全身になぜか痛々しい傷ができた

「どうか――しましたか?」
「くっ!!どうなってんだよ!!」
骸はなにもしてなかったはずなのに

「すれちがいざまに、すさまじい攻撃をあびせたんだぞ」
「さすが、アルコバレーノ」
骸はフゥ太が持っていた、剣の部分を自分の棒の先端にさした
これで三叉槍が完成した

「っ!!目から…死ぬ気の炎!?」
「ほう、見えますか?このオーラこそ、第四の道修羅道で身につけた格闘能力の闘気」
「修羅道…?スキル…」
「六道輪廻という言葉をご存じですか?」
「人は死ぬと生まれ変わって、地獄道 餓鬼道 畜生道 修羅道 人間道 天界道 のいずれかへいくというやつだな」
「僕の体には前世に六道すべての冥界を廻った記憶が、刻まれていましてね…6つの冥界から6つの戦闘能力を授かった」
「…?」
「それが本当なら、オメーはバケモンだな」
「君に言われたくありませんよ……呪われた赤ん坊アルコバレーノ。さあ、次の能力を」
次に、骸は目を四から一に変えた

「お見せしましょう」
「(前世に刻まれた、能力…?何言ってんだ?)」
「いきますよ」
骸は三叉槍を、地面に突いた
すると、地面が割れていく
骸はその破片に器用に乗って落下を防いでいる


「なっ!建物が!!フゥ太…!ビアンキ…!リボーン…!刹那!!!くっ!!」
ツナは成す統べなく落ちていくだけ……
「ぶっ!!」
そんなツナをリボーンは思いっきり殴った

「でっ!!何すんだよ!リボー…ん?あれ?地面が戻って…る」
「おまえが見たのは幻覚だぞ」
「は?幻覚?」
「クフフフ、やりますね……見破るとはさすがアルコバレーノ。そう、第一の道地獄道は永遠の悪夢より、精神を破壊する能力」
「!!」
「クフフフ…しかし君達のことをしばらく観察させてもらい、二人の関係性が見えてきましたよ。アルコバレーノはボンゴレねお目付け役ってわけですね」
「ちげーぞ、オレはツナの家庭教師だ」
「クフフフ、なるほど……それはユニークですね。しかし先生は攻撃してこないのですか?僕は二人を相手にしてもかまいませんよ」
「掟だからだ」
「掟ときましたか……また実に正統なマフィアらしい答えですね」
「それにオレがやるまでもなく、おまえはオレの生徒が倒すからな」
「おい、なにかってなこと言ってんだよリボーン…」
「ほう、それは美しい信頼関係だ。いいです、やってしまい」
『…ん………あれ?むくろくん?』
「…!!」
骸が次の攻撃を仕掛けようとした瞬間、刹那が目を覚ました


「!刹那!!」
『…あれ…?ツナ!?』
「(思った以上に早いお目覚めでしたね…本当はこんな戦いを見せたくないのですが…仕方がない…)面白い、いいでしょう」
むくろくんのの目が一から三に変わった
え、なんで数字が

『むくろくん……その目』
「……。」
むくろくんが何故か悲しそうに笑いかけてくる
もちろん意味がわからない私は首をかしげることしかできない
今のこの状況を判断する能力も鈍っているらしい
そんな時、ツナの周りにロープみたいなものが上から落ちてきた

「は?蛇かよ!!うわ!!こっち来やがった…!」
『ツナ!!なんで、蛇が…?』
ロープと思ったら蛇だったようだ…でも、一体どこから……?


「…これも幻覚か…?」
「正真正銘の毒ヘビですよ。なんなら、咬まれてみますか?」
「誰が咬まれるかよ…!!」
「第三の道、畜生道の能力は、人を死に至らしめる生物の召喚…さあ、生徒の命の危機ですよ。いいんですか?(できれば刹那の前では使いたくなかった…)」
『なんで…?むくろくん……なんでこんなこと』
蛇は野生の勘からかツナを襲う

「おい!!くっそー!!」
「あんまり図にのんなよ、骸…オレは超一流の家庭教師だぞ」
そんな時何かが飛んできて、むくろくんを襲った
だけど、むくろくんは難なくそれを弾き飛ばす
あれは……

「!トンファー…!?」
飛ばされた先には、トンファーが転がっていた
あれは、恭ちゃんの?

「10代目…!伏せてください!」
「…!」
ツナが言われた通りに伏せた瞬間、ツナの周りが爆発した


「やっとか…」
「おそくなりました」
「雲雀に獄寺…!」
『恭弥に隼人…!!』
2人の無事に安心したけど、2人揃ってボロボロ…
いったい、私がいない内に何があったの…?


「わかったか骸」
「!」
「オレはツナだけを育ててるわけじゃ、ねーんだぞ」
「借りは返したよ」
恭ちゃんはそのまま隼人くんをポイっと投げ捨ててしまった
その群れでもだめなのね……

「いてっ」
「(捨てたー!?)」
「これはこれは外野がゾロゾロと…、千種は何をしているんですかねぇ…」
「へへ、メガネヤローなら、アニマルヤローと下の階で、仲良くのびてるぜ」
「なるほど」
「へー…結構やるな…………体は大丈夫なのか?」
「ええ…大丈夫っス…つーか、あの…オレが倒したんじゃねーんスけどね…」
そんな中恭ちゃんは、フラフラしながらトンファーを取りに行き、

「刹那、君もこんなところにいたとはね…」
『きょ、うちゃん……』
「それもこいつの仕業だね…」
トンファーを取ると、むくろくんに構えた

「覚悟はいいかい?」
「これはこれは、怖いですねぇ…だが、今は僕とボンゴレの邪魔をしないでください。第一、君は立っているのもやっとのはずだ……骨を何本も折りましたからねぇ」
『そんな…!なんで恭ちゃんを…?なんで…むくろくん』
「…」
また、だ……またむくろくんは悲しそうに笑う


『…どうして?』

「遺言はそれだけかい?」
「クフフフフ、面白いことをいう……君とは、契約しておいてもよかったかな?仕方がない」
またむくろくんの目が変わり、四になる

「君から片づけましょう」
「また目から、死ぬ気の炎が…」
「一瞬で終わりますよ」
そう言ったのと同時に二人は、お互いの武器で攻撃し合う
怒濤の攻撃に速すぎて、よく見えない…
むくろくんの攻撃を恭ちゃんが受け止めてようやくどうなっているのかが分かった

「君の一瞬っていつまで?」
むくろくんはどういうわけか、笑みを浮かべる
すると二人は同じ間隔で離れていく

「…やるじゃん、雲雀」
「こいつらを侮るなよ、骸。お前が思っているより、ずっと伸び盛りだぞ」
「なるほど、そのようですね……彼がケガをしていなければ、勝負はわからなかったかもしれない」
「!」
その瞬間恭ちゃんの肩から血が飛び出してきた

「クフフフフ…時間のムダです。てっとり早くすませましょう」
次にむくろくんの目は一に変わる
おもむろに上を見てみると…そこには…

『桜…?』
そこには部屋の天井びっしりに、桜が咲いている

「まさか…、雲雀のサクラクラ病を利用して…?」
フラ…と、恭ちゃんはよろけてしまう

「クフフ…さあ、またひざまづいてもらいましょう」
むくろくんは余裕の笑みを浮かべる
なんで、なんでこんなことに……

「雲雀!!!!」
恭ちゃんは倒れる…と思ったらその弾みでむくろくんの腹にトンファーを直撃させた

「!」
「(ニッ)」
「おや?」
「へへ…甘かったな。シャマルから、こいつをあずかってきたのさ……サクラクラ病の処方箋だ」
「じゃあ…」
恭ちゃんは、トンファーでむくろくんの顔面を殴った
むくろくんの、口から大量の血が吐かれた

『骸!』
むくろくんは地面に倒れてしまった
倒れた反動により、持っていた三叉槍の上の部分が外れ、部屋の隅へと転がっていく

「桜は幻覚…っていうか、これって…」
「ちっおいしいとこ全部もってきやがって」
「ついにやったな」
「お…終わったー…家に帰れるな…刹那ー!! おいで」
『ツナ!』
両手を広げて待ってくれるツナに堪らず駆け寄った
ツナはそのまま私を抱き締めてくれた

「はー…、よかったー刹那が無事で」
『ごめんね…、お騒がせしました』
「もう、オレから離れんなよ」
『…はい』
「しっかしツナ、お前見事に骸戦…役に立たなかったな」
「ほっとけよ…」
『恭ちゃん!』
その場に倒れそうな恭ちゃんが心配で離れるなって言われたそばから離れてしまった…!

「……」
う、後ろから感じる不機嫌オーラは感じてないことにしておこう……
周りから見ると、とても恐ろしいんだろな……
でも、今はそれより怪我人が第一だ

『大丈夫!?』
その瞬間、恭ちゃんは倒れ込んでしまった
間一髪地面に着く寸前でとめれたんだけど……

『恭ちゃん、大丈夫!?恭弥!!』
「こいつ途中から、無意識で戦ってたぞ……よほど一度負けたのが悔しかったんだな」
『…流石、恭弥だね…』
「早くみんなを病院につれて行かなきゃな」
「それなら心配ねーぞ…ボンゴレの優秀な医療チームが、こっちにむかってる」
「よかったっスね」
隼人くん苦しそうに立ちながら言った

「獄寺、ムリすんな」
「その医療チームは不要ですよ」
「「「『!』」」」
いつの間にかむくろくんは起き上がって、片手に銃を持っていた

「なぜなら生存者は刹那以外、いなくなるからです」
むくろくんはこちらに銃を構えて言う
そこまでしたいことってなんなの?むくろくん……!

「てめー!!」
「刹那!!」
隼人くんが私たちの前へ立ったかと思うと、ツナに私の身体は抱き締められていた
ここからではむくろくんがなにも見えない

「クフフフ」
「「「!?」」」
『ツナ…?』
むくろくんの笑いが聞こえたと思うと、ツナの腕の力が一層強くなった……何が起こってるの……?

「Arrivederci」
また会いましょう

むくろくんの、別れの挨拶……?

その瞬間、ズガンっという音ともに銃が発砲した音と誰かが倒れる音がした

「……!」
『な…何…?ツナ、さっきの音何!?』
「や…やりやがった」
「…なんで、こんなこと…」
嫌な予感がする……!!

『綱吉!!離して!!』
私は少し緩んだツナの腕から抜けだせ……え?

『むく、ろ……く、ん?』
そこには頭から血を流して倒れているむくろくんの姿

「捕まるぐらいなら、死んだ方がマシってヤツかもな」
「く…」
「う…」
『なんで……むくろくん…!』
「やるせないっス……」
「(何だ…、この感じ…気持ち悪い…)」


あの時の約束、骸が忘れてるじゃない………
死んだら何もできないよ……むくろくん





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