気味の悪い男は持っていた、パソコンを私たち達に見せてきた
そこには、京子とハルちゃんが映っていた…それだけならよかったけれど


「これじゃ、わかりにくいですかねーあちらをごららんください」
「「「「『!』」」」」
壁には、でかでかと京子とハルちゃんが映っている

「カベにモニターが…!」
『なんで、京子とハルちゃんが映ってんの!?』
プロジェクションマッピングみたいだけど…!!
こんな形で見たくなかった…!!

「てめー何をたくらんでんでやがる!」
「あんたが次の刺客ね」
「まーまー、おちついてといってるじゃないですか。ちゃんと説明しますから…私の名はバーズ。その名の通り、鳥を飼うのも趣味でしてねぇ。ご覧の映像は、かわいい鳥達に埋めこまれた、小型カメラから送られているものです」
京子は花と仲良く喋っていて、ハルちゃんはイヤホンをはめて勉強している
ただ、その後ろが気になった


『なにあれ?2人のうしろにさっきから…』
ゆらり…ゆらり…と2人のうしろには、気持ち変な悪い双子があらわれた


『っ!!』
「…うわ」
「気がついちゃいました?あれは私に忠実な双子の殺し屋でしてね……あんな、かわいい顔してますが、刑務所にいる10年間ずっと拘束具をはずしてもらえなかったほどの、凶悪な連続殺人犯なんですよ」
…かわいいとは??

「どこが、かわいいんだよ…めっちゃ気持ち悪いし。あんなの、見せてくんな」
だよね…私だけじゃなくてよかった

「……まあ、見てください…もうあなた達のお友達で遊びたくて、しょうがないって様子だ……ウジュ」
「気持ち悪る」
傷つき構ってほしいのかオーバーリアクションのバーズ…
でも、皆は見ないふり


「あのこ達に何をする気?」
「んーーー?何もしやしませんよ?あなた達が従ってくれさえすれば……ね」
「『!』」
「ふざけんな!!あいつらはカンケーねーだろうが!!殺し屋を戻さねーとぶっ殺すぞ!!」
隼人くんはたまらずバーズに殴りかかった


「おっと、私には触れない方がいい、ほら、お友達が………」
「!?」
「バラされちゃいますよ」
2人の頭にツインズの手が近づく
ツインズの指先は尖っており、あれで首とか引き裂かれたら命はないだろう


「なっ!」
「離れていても私は、彼らに指示できるお友達の命は、私がにぎっているんだ。おまえらにガタガタぬかす権利はないんだよ。二度と降れるな、ボケ」
隼人くんをボケ扱いとは、いい度胸している…
もしツインズがいなかったらこんな男すぐにツナたち倒しているのに…

「くっくそっ」
「ウヒョヒョ!それでははじめましょー!うーん、そ・お・だ・なーどっちからにしようかーでは、お仲間でボンゴレ10代目をぼこなぐりにしてください」
「なっ」
でも、ツナが10代目だって知らないはずじゃ……?

「そこの沢田君を殴れといってるんですよ」
知っちゃってた……

「…はぁ?てめーざけてんじゃねーぞ!この鳥しか友達がいない変態親父が」
皆あえて突っ込まない
思っていることは一緒ってわけだ
それにしても、柿本が目をさましたのかな…?


「…か……彼女達を、無事お家に返したいんでしょう?だったら…、沢田君、な…殴ってくださいよ」
なんとか、持ち直したバーズみたい…

「無茶言うな」
『そんな、一方的な…!』
ツナを殴るなんて誰も出来っこないのに…!

「ビアンキ」
「なに?」
「オレを殴るフリをしてくれないか?」
「え?」
「オレの暗殺狙ってたろ?だから…」
「なるほどね…わかったわ。でも、ギリギリ当たるかもしれないから」
ツナとビアンキさんがなにやら企んでる…?なら安心かな…?


「フッ) 上等!!タイミングは任せたぞ」
「ええ」
「まあ、断られても私は、困りませんがね」
「「「「『!?』」」」」
「私のもう一つの趣味は、人を驚かせることでしてね。驚いた時の無防備で無知で無能な、人間の顔を見ると興奮して鼻血が出そうになる」
「やっぱキモいじゃん」
「…例えば彼女の髪が突然燃えあがったら、どんなステキな顔をするだろう」
『え…?』
どういうこと…?

「ウジュ!言ってたらやりたくなってきちゃいました〜」
モニターには2人の頭のうえにライターをもったツインズ
嫌な予感しかない……


「『!!』」
「さあ、決定的瞬間ですぞーー」
こいつやっぱり京子とハルちゃんのこと燃やすつもりだ…!
絶対許さない…


「このヘンタイヤロー!」
「なに言ってやがる」
「待て!」
「ん?」
「獄寺、山本…オレを殴れ」
「ツナ」
「10代目」
『綱吉…!』
「ちぇっいいとこだったのに…じゃあ、5秒以内に始めて下さいよ」
「山本、獄寺早く俺をボコれ…命令だ」
「バカいうな…」
「んなことできるわけないっス!」
「んー?」

そんな時、ビアンキさんがいきなり綱吉を殴り飛ばした
「(!! あっぶな!!)」
『っ綱吉!?』
あれ…?確かにツナがビアンキさんに殴られたと思ったんだけど…?
まさか…綱吉……殴られたフリをしてた………?

「う…わ!」
殴られた(?)反動で地面に倒れた綱吉に慌てて駆け寄る


「あ…」
「アネキ!!なんてことを」
『綱吉』
あ…やっぱり


「私はもともとツナを殺すために、日本に来たのよ?こんなもんですんで、ラッキーと思いなさい(これで、いいでしょ)」
『綱吉大丈夫…だね』
「ああ…「ビアンキにフリしてもらったからな」
『やっぱり…?本当に、殴られたかと思ったよ…』

「いやぁ、お見事クリアです。これなら、次の要求もクリアして彼女達は助かりそうですね」
「…まだあんのかよ」
「誰もこれで終わりなんて言ってませんからねーしかし、今のクリアっぷりがよかったので、次で最後にしましょう」
「ヤロー調子にのりやがって!」
「お次はお姫様である、刹那さんをこちらに渡してください」
『え…』
「はあ?」
「んなっ!」
「!!」
「ふざけてんじゃ、ないわよ!!」

「ウジュジュジュ!みなさんの今の驚き顔実によかったですよ〜!まあ、無理もないですねーお姫様が敵に奪われるですものねーウジュ」
『やだ…!気持ちが悪い…』
「ふざけるな!誰が渡すかよ!!」
「いかんいかん。鼻血がでてきちゃいました…そんじゃー、決めてくださいお姫様。来るか来ないか」
バーズが鼻にティッシュをつめながら、言う
本当に気持ち悪くて近寄りたくもないんだけど…!


「行くわけねーだろ!!」
「絶対行くわけない」
「ことわるわ」
なぜか私じゃなく、ツナや隼人くん、ビアンキさんが答えてくれた


「それはありがたきお返事。それでは、次のドキドキいきましょう。じっくり、この子からいきましょーか?いやー、かわいいですな、天使のようだ、」
スクリーンには、京子ちゃんが映し出さている

『京子!!』
ツインズの手には、液体の入った瓶…硫酸が握られていた


『りゅ…硫酸…!?何をする気なの!!』
「硫酸って人にぶっかける以外、使用法あるんづすか?いやー、楽しみだ。彼女痛くて驚くでしょーね!!ただれてまたびっくり!!」
「こいつ!」
「マジ キレてやがる!!」
「やっちゃって」
『!!!!!!』
ツインズは、京子の頭の上に硫酸を落とそうとした
だめ!!私があいつが気持ち悪いからって理由でいかなくて京子にひどい目あわせられない…!

「ウシュ」
『まって!!わかった…!! わかったから!!行くから!!そっちに!!」
私が叫んだ瞬間、ツインズの手が止まった
よかった…今のところは無事で済みそうだ……

「刹那!?」
「刹那!!!」
『絶対ダメ!!関係ない京子が私のせいで、ひどい目にあうなんて…!!絶対ダメだよ!!』
ビアンキさんも複雑そうな顔をしているのが分かった

「(ウジュジュジュジュ。なんとまあ、あっけない…ボンゴレのお姫様…いや、世界のお姫様、刹那を手にいれれば、我らの自由が…!)
それではこちらに来てもらいましょうか?」
「てめぇ!!!!」
「刹那!もう一度考え直せ!!」
「そうよ。あなたに行かれたら…」
『いいの。』
これが一番時間稼ぎにもなる…だよね?綱吉……
私は一歩前に進んだ


「「!」」
「刹那!!」

『隼人や綱吉…武やビアンキは、私を守ってくれた…なのに、私はなにも守れてない…これぐらいしかできないんだよ…守ってもらってこういう形になるのは申し訳ないけど、関係ない人たちを危険な目にはあわせられない』
戦えるものを持ち合わせていないなら尚更…
一歩、また一歩と進んで行く
あと、もう少しでバーズのところに着く


「……。」
バーズの所まで10歩の所まで来た
瞬間、スクリーンから殴られる音が聞こえていたと思うと


「ギギィィッ」
「!どーした、ジジ!!」
「ギ…ギ…」
「おめーみたいなのが、ロリコンの印象わるくすんだよ」
『!!』
「ハーイ、京子ちゃん。助けにきちゃったよ。おじさんカワイコちゃんのためなら、次の日の筋肉痛もいとわないぜ」
「Dr.シャマル!」
シャマル先生が来てツインズの一人を倒してくれた


「な、なにぃー!!?(シャマル!!?超一流の闇医者でありながら、天才殺し屋といわれる、トライデント・シャマルだと!!?なぜ…なぜ奴がこんな所に!!)」
「やるな、保健のおっさん。」
「こっちにはもう一人いるんですからね!ほーら、次はこの顔が潰れる危機ですよ。ウジュ。嫌なら来てもらいましょーか、ボンゴレのお姫様」
『ハル!!』
「さあ、来てください。いますぐに!!」
「っ!!」
再びバギッという音ともに


「ギギャッ!!」
「!!」
「やれやれ、ハルさん!ケガありません?」
「あれは…」
「許せないな。女性を狙うなんて」
「ハルさんここはオレ達に任せてください」
『イーピン!!ランボ!!』
「バカな!!次から次へと!このことは誰にも知られていないはずだ!」
倒されたツインズになすすべがなくなったバーズ
焦りからか鼻血を出しながら彼は言ったのだった


「言われた通りに、ハルさんを見張っててよかった」


「やつの読みはどんぴしゃりだったな」



「(言われた通り?やつの読み?まさか…)」
「ゴホン」
「リボーン…、お前…」
「よかったな。困ったときに助けてくれる、仲間がいて」
「ああ…って、ファミリーじゃねー!!」
勝手に話が進んでるし……


「みんな…。…刹那姉」
そんな時物陰から、こちらを見る人がいただなんて気がつきもしなかったけど



「ほら、こっちの番だ」
「ああ、刹那」
『うん…!』
私はツナの元へと走りだし、ツナの温もりを感じていると

「まじで、気持ち悪かったっスね」
「久々にやべーなって思ったわ」
「ポイズンクッキングの試作ためせれてよかったわ」
ボコボコにされたバーズ
何があったかは察していただきたい

『時間稼ぎできるかな…って思ってたけど……まさかあっちに協力者がいただなんて…』
「誰か分からないけど助かったな……」

「プフーっおーいて、おーいて!おのれ許さんぞー、ガキの分際で〜!!ヂヂ&ジジ!!何をしている!!こうなればみんな殺してしまえ!!」
『えっ!』
どれだけ生命力あるの…!?
3人に攻撃されててもまだ動けるだなんて…!

「害虫並みの生命力だな」
「殴り足りなかったかしら?」
「チビ、バット使ってもいいか?」
そ、それはさすがに死んでしまうと思いますよ武くん…




「こんにちは シャマル先生(なんで、いんのよ)」
「どーして、保健のオッサンがここに?」
「今日はすみやかに帰ることを、おすすめするよレディ達。オレの戦いっぷりを見たら、惚れて眠れなくなっちまうぜ」
スクリーンにはかっこよかったのに今の一言で

「「「(何言ってんだ、あのエロオヤジ)」」」
エロオヤジになってしまったシャマル先生のドアップが映し出されていた


「(なにが、言いたいのかわからないなー?)」
「やばいよ!こいつヘンタイだって!いこいこ京子」
「(花、Nice!!)」
京子と花は、シャマル先生から逃げていた
うん、正解だよ2人とも

「今度チューしよーね!うるわしの子猫ちゃーん!フフン♪さーやろーか?にしてもつくづくおまえ」
「ギイ゛イ゛イ゛イ゛イ゛」
「乙女達には刺激が強すぎる野郎だな。ああ、一応医者としていっとくが、おまえは振動症候群にかかっちまった。あまり激しく動かん方がいいぞ…つっても、もう遅かったか」
何をしたか全く分からなかったけど

「発病だ」
シャマル先生が言った瞬間、ジジ?は、あらゆる所から血を出して、倒れた。
というか…

『あれもトライデント・モスキートの病気の一つ?シャマル先生がかっこいい…』
「「「「……え?」」」」
あ、声に出てた……かな
すごくこっち見てきてる……………ツナと目合わせれないな!?
不機嫌オーラめっちゃわかるけど!?NGワード!?

「(ざけんなよ…シャマルめ…)」
「おのれシャマル!!こうなれば、もう一方だけでもぶっ殺せ!!」
モニターに今度はハルが映し出された



「はひー、なんの騒ぎですか?」
「オレ達がきたからもう、大丈夫ですよ」
「ほぇ?」
「ランボハルさんお願いね」
「オーケーさあ、ハルさんここはイーピンにまかせて、安全な場所へ」
「(ランボ戦わねーのかよ…まあ、そうだろうな…)」「ギイ゛イ゛イ゛イ゛」
ランボがハルを守り、イーピンがヂヂに立ち向かうらしい
そして、ヂヂ両手は両手を挙げイーピンに殴りかかった

「哈っ!」
けど、イーピンはそれを避けて電信柱に足をつけると

「白」「撥」「中」
「高三元!!」
何がどうなったかは分からなかったけどすごい力でヂヂを倒した

「バ…バカな!!すさまじい!!」
「さすが、イーピン…将来有望ランキングベスト3の10年後の姿だな」
「奴らは双子の悪魔と、呼ばれた連続殺人鬼だぞ!こんなことが…!やっぱ、六道さんのミッションはレベルが高い。くわばら、くわばら」
バーズは逃げていくけど、許さないのが

「どこへいくんだ」
隼人くん武くんビアンキさんだ

「ひげっ」
今度こそバーズは倒れた

「これで起き上がってこねえだろ…」
「命令する本人はたいしたことねーのな…」
3人はぐるぐる巻きでバーズをロープで拘束した

「ていうか、このおっさんといい、双子といい、さっきの楽器の女といい…一体何なんだ?こんな刺客聞いてないぞ」
「こいつらは、骸と一緒に脱獄した連中だな」
『え?ちょっとまって……骸達三人以外にも脱獄囚いたの…?』
「ディーノの情報によると、脱獄は結束の固い3人組に、M・M・バーズ・双子が加わる7人で行われたんだ。3人組以外の消息は途絶えていたんだが、まさか骸のもとにきていたとはな」
リボーンは三枚の写真を見せてきた……あら

「まさかじゃねーだろ!!」
「だってだって、ディーノがこいつらは関係ねーなって、言ったんだもんっ」
「キャラかえてごまかすな」
『でも、もういないよね…?』
写真は3枚だけだし……

「いえ、いるわ……隠れてないででてきたら?」
「「「!!?」」」
「そこにいるのは、わかってるのよ。」
ビアンキさんは、両手にポイズン・クッキングを持って、茂みに向かって問いかけた

「……。」
「こないのなら、こちらからいくわよ」
「ま…まって!僕だよ」
すると、茂みから人がでてきた
「「「『!!』」」」
「フゥ太!」
「こ…こんなところに」
「逃げてきたんじゃねーのか?」
「とにかく、よかった!元気そーじゃん」
『みんないるから、もう大丈夫だよ。一緒に帰ろ?』
私とツナはフゥ太の元へと駆け寄る
よかった………怪我はないようだ

「こないで、ツナ兄」
「「!」」
「『…え?』」
フゥ太のその言葉に驚く私たち
ツナになついていたフゥ太からそんな言葉が出てくるなんて……

『フゥ太?何をいってるの?』
ツナが行けないなら私が行くしかない
フゥ太の肩に手を乗せて視線を合わせてみると………

「僕……もう、みんなのところには戻れない。僕…骸さんについていく…刹那姉を連れて」
『え…?』
「…何言ってんだよ?(ふざけんなよ…こんなやり方…!)」
「さようなら…」
『…ちょっ!』
ぐいっと結構な力でフゥ太に引っ張られる
無理に振りほどくとフゥ太に怪我をさせてしまうかもしれない…
そのまま連れていかれるしかないの…?

「ちょっまてよ、フゥ太!!刹那!!!フゥ太!おい、まて!!!!」
『ツナ…!』
ツナはそのまま私たちを追いかけてきた


「10代目!!深追いは危険です!!」
「どーなってんだ?」
そんな困惑する2人の前に、なにかが飛んできた

「なんだ!」
「て…鉄柱?」
大きな音を立てて地面に突き刺さったものは、鉄柱だった

「!!」
「「(次の刺客か!!)」」



「刹那!!!! フゥ太!どこだよ!!やっぱ、さっきんとこ右だったか?っくっそ!!!!!!」
ツナは刹那を不覚にも連れ去られイラついていた

「!! おっと」
ツナは道から滑り落ちそうになったが、なんとか耐えた

「判断能力が鈍ってやがる……ん?」
ふと視線を上げた先にいたのは、独特な髪型をした黒曜生がいた

「!!おや?」
「黒曜生か…?」
そうすると黒曜生はツナに向かって笑いかけた

「助けにきてくれたんですね!」
「え?」
「いやあ、助かったー!一生ここから出られないかと、思いましたよー」
「は?(もしかして、この人黒曜中の人質かなにかか…?黒曜中も骸に征服されたようなもんだもんな)」
ツナは尚もにこやかに笑いかけてくる黒曜生に申し訳なさそうに眉を下げながら伝えた

「期待してるとこ悪いけど、まだ助け出す途中なんだ…(でも、なんだ?こいつあやしい…)」
「あっすっすみません!一人で先走ってしまって…でも、助けにきてくれたという行為に、本当に感激してるんですよ。ありがとう」
「いや…(てか、早く刹那連れ戻さないといけないのに…厄介なのに捕まってしまった…)」
「すごいな〜やはり選りすぐりの強いお仲間と、こられたんですか?」
「いや…女の人と赤ん坊もいたりするけど…(言っちゃってもいいのか?)」
「え…赤ん坊?こんな危険な場所にですか?」
「ええ…まああいつは例外っていうか…(早く行きたいけど、こいつ何でそんなに気になってんだ…?)」
「へえーすごい赤ちゃんだなー!まさか戦うとすごく強いとか?」
「まさか。赤ん坊が戦うわけないじゃないですか(本当のこと誰が言うかよ)」
「というと、間接的になにかするんですか?」
「…まあ、仕方なく連れてきてるので癒しみたいなもんですね(死ぬ気弾撃たれるし癒し能力なんてないんだけだけど…)」
疑問が残る中、黒曜生ならわかるかもしれない質問をしてみる

「あ…そーだ。それよりヒバリ…さんって並中生知りませんか?(あいつにさん付けすんのなんか嫌だな)」
「ここのどこかの建物に幽閉されています」
「やっぱここか…どこの建物かわかりませんか?」
「今 質問してるのは僕ですよ」
「は?お前の質問は終わって…」
「その赤ん坊は間接的に何をするんですか?」
その男は、目に六と書かれていた目を見せてきた

「!! (目が…っていうか、何か感じが変わった…?こいつやべえ)」
直感的にそう感じたツナは刹那探しを諦め黒曜生から距離を取ろうとする

「そーだ。みんなとはぐれてたんで、戻ります。じゃあ、また。(ぜってー、こいつ何かある……ああ、もう刹那探せなかった…!くっそ!!)」
ツナはみんなの元に急ぐように帰っていった


「クフフフ」
「やはり、あの赤ん坊アルコバレーノ」
いつのまにか、柿本が黒曜生の後ろにいた

「そのようですね…そして赤ん坊は戦列には加わらないが何かの内をかくしている…ボンゴレ10代目に手をかけるのは、それを解明してからにしましょう」
「……うれしそうですね……」
「実際に対面してみて、あっけにとられているんですよ…神の采配とうたわれ人を見抜く力に優れている、ボンゴレ9代目が後継者に選んだのは、僕の予想をはるかに超えて、弱く小さな男だった…何だろうね彼は…クフフ…クフフフフフフ」
「……」
「まあ、どちらにせよ、あねアルコバレーノの手の内はすぐ見れますよ。彼らの手には負えないでしょうからね…あちらの六道 骸は」
そういうと男の身体は霧に包まれた




「くっ」
「くそっこっちもふさがれたぜ」
「やっぱ10代目と刹那を追うには、こいつを倒すしかねえな」
2人の前には黒曜生が立ちはだかる

「しかし、なんつーバカ力だ…」
「あんな鋼球の直撃をくらったら、ひとたまりもねーな…!?」
そのとき獄寺の動きが鈍った

「な…っ(こんな時に…メガネヤローにやられたキズが、痛みだしやがった…)さっさと、おわらせるぞ怪力ヤローこっちゃヒマじゃねーんだ」
「無駄だ」
脂汗が出てくる獄寺は早く終わらせようと相手を挑発した
だが、黒曜生は余裕を見せ、更に被っていた帽子を投げた

「オレには勝てん」
「おまえは!!」
「写真の!」
「六道 骸!!こいつが…ハアハア…」
「ついにでてきたな」
大物が登場したようだ
まさかここで出会うとは予期していなかった一行

「フゥ太に何をしたの?」
「フゥ太…?知らんな」
六道 骸は手元に持っていた大きな鉄球をまわした

「ぐ…」
「獄寺?」
「ハヤト!(すごい熱…シャマルが言ってた、トライデント・モスキートの副作用だわ!!)」
痛み出した傷に耐え切れず獄寺はその場にうずくまってしまった
それをみた六道骸は獄寺のほうへ行こうとするが


「おっと、おまえの相手はオレがするぜ」
山本が獄寺をかばうように前にでた

「千蛇烈覇!!」
「(遅い…!)」
繰り出された攻撃に山本は鉄球を避けた

「!??がっ」
だが、鉄球はいきなり方向をかえ、山本に直撃した

「「!?」」
「山本!」
そのまま山本は地面にひれ伏してしまった


「あれ?こっちじゃなかった?(オレとしたことが…迷子か…?)」




「やべーな、こいつはつえーぞ」
リボーンは絶体絶命のピンチに銃を構えたのだった






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