「ツナ帰ってたの?あら?お気に入りに着替えて遊びにいくの?」
「えっ!え…まあ…」
「今日はやめといたら?また並中生襲われてるらしいじゃない?刹那ちゃんも行くんでしょ?」
「(今まさにその元凶にのりこもうとしてるんだけど…)」
なんてこと心配させるから母親にいえないツナなのであった

「ツナー!」
「〜〜〜〜!!」
「ガムあげよっか?」
ランボは口に入っていたガムを、取り出してツナに見せた

「いらないよ」
「ツナのうん○ー!ママン!おつかい行く〜〜!!」
「ハイハイ」
「(ランボのやつ……いつかシバく…!それにしても、みんな何も知らず平和だな…。ちょっと前まで平和だった日常が幸せにかんじる…。また、戻れるかな…。)」
「そのために奴らをたおすんだぞ」
「読心術つかって気楽に言うな…よ…」
ツナが振り返ると
頭がレオンで、体がリボーンなリボーンがいた。


「どなたー!!?(…いけね、おもいっきりツッコんでしまった…!!)」
「マユになったレオンもつれてこうと思ってな」
リボーンがやっと顔を出して言った

「レオン大丈夫か…?」
「レオンより、自分の心配した方がいいぞ。レオンがこうなる時はいつも、オレの生徒は死にかけてるんだ」
「不吉じゃねーか!!それって、あのディーノさんもあったのか…?つーか、いく前にそーゆーこと普通、言うか?」
「ああ、それとオレは戦わねーからがんばれよ」
リボーンは銃にばつでシール(?)を貼られたものを見せながら、言った


「…マジかよ…お前がいたらなんとかなるかもと思ってたんだけど」
「今回の指名はツナへのもんだからな。オレは"死ぬ気弾"以外は撃てない掟なんだ」
「…最悪な掟だなー、おい。」
「ちなみに死ぬ気弾も、あと一発しかねーからな」
「は?」
「死ぬ気弾はレオンの体内で生成されるから、今 作れねーんだ」
「そーだったのか…!?」
「死ぬ気弾はボンゴレ伝統の素弾を形状記憶カメレオンの体内に、三日間うめこむとできるんだ。ちょうど貝で真珠を作るみてーにな」
ボンゴレの物だから作るのも貝みたいなんだ……
それにしても、

『…レオンってそんな貴重だったんだ…』
「!! 刹那…(いつの間に…って、)」
あれ?二人とも固まってしまった?
やっぱり半袖チュニックワンピースとパンツだったら不味かったかな……?
髪は横に一つでまとめているけど


「(めっちゃ可愛いんだけど…!! 髪までくくっちゃって…!!)」
あれ?ツナがなんだかすごくこっち見てきてる…?

「まあ、死ぬ気弾はあてにすんな」
「まあ、死ぬ気弾一発しか撃たれないのはうれしいけど、どっちみちやべーな…」
『どうすんの?』
結構ピンチなのでは……?


[ピーンポーン…]
そんな時訪問を告げる音が沢田家に鳴り響いた


「おじゃまします!いよいよだな!茶と寿司さしいれな」
寿司とお茶を両手に持った、武くんが玄関にたっていた

「『(まさかの、行楽気分ー!?)』」
「(てか、マフィアごっこだと思ったまま、つれてっていいのか…?)」
ツナは不安になったのだった……


「ケンカ売ってんの?山本 武」
武くんの家のお寿司美味しいから食べたいんだけど、これから行くところが行くところで喜べないの複雑だなぁと思っていたら後ろからビアンキさんが……

「私の弁当へのケチかしら」
ビアンキさんはポイズンクッキングの弁当を持ちながら、武くんに言った
ぽ、ポイズンクッキングはやばいな……

「え…じゃあ両方どーすか?」
「(最近この二人が火花ちってるなー…)」
のんきにツナは現実逃避をしてる気がするような………?

『あとは隼人くんだけだけど…』
「あいつが遅れてくるなんて、めずらしーな」
「とっくに外で待ってるぞ」
え?どこに……………!


「『!!(ビアンキを警戒して怪しい人になってるー!)』」
私たちの目線の先には、門柱に隠れてこちらを見ている隼人くんの姿が

でもよかった…
私をかばって倒れた時は、もっと重傷で死んじゃうかと思ったから…生きててくれて嬉しい


「くそぉ…、近よれねーぜ…しっかし…、かいーな………蚊にでもさされたか…?」
獄寺は右頬をかいていた




「ったくまあ、しゃれになんねー薬ぬりこみやがって…刹那ちゃんにこんなものを使うとは…どれだけほしんだ、あいつら…」
シャマルは徐に持っていた針を置いた

「あの場合…、しょーがねーよなぁ。なあ、アンジェラちゃんv」




「…獄寺?」
「!!!! 10代目!!いやぁ、素晴らしい門柱に見とれてました!」
『…ビアンキなら大丈夫だよ…隼人くん』
「!」
「うまく言ってビアンキに、顔の一部を隠してもらったから」
『それなら、倒れないでしょ?』
「えっ、まじスか!?」
うわぁ……すごく顔が嬉しそうに輝いてる………


「隼人も子供ね」
ビアンキさんの声が聞こえたと思ったら、全身リスのコスプレをしたビアンキさんがいた


「『(ちがう意味でいっしょにいたくない…!)』」
「よしそろったな」
骸退治に出発!




「ここだ」
「静かね…」
「新道ができてこっちはほとんど車が通らねーからな」
たしかに人も車も何も通らない道だなぁ


『うわっ』
たどり着いた私たちの前には、廃墟になった敷地が広がっていた
な、なんだかお化け屋敷みたいな感じで怖い……


「…すでに不気味だ」
「これ一帯が廃墟スか?」
「ああ…、ここは昔黒曜センターっていう複合娯楽施設だったんだ。」
『ん…?』
「黒曜センター…?」
「『…………あっ』」
私たちは顔を見合わせた。

「俺、昔刹那と一緒に来たことある…!!(そーいやー、刹那迷子になったっけ?あんときは、焦ったな…)」
『そーだったね!!ここってカラオケや映画館や、ちょっとした動植物園があったね。(…あれ? それで私迷子になって…誰かが見つけてくれて合流した気がする…)』
「改築計画もあったらしいが、おととしの台風で土砂くずれがおきてな。それから閉鎖してこのありさまだ」
「夢の跡ってわけね……」
「カギはさびきってる…奴らはここから出入りはしてませんね…どーします?」
「決まってるじゃない、正面突破よ」
『えっ、ちょっ、ビアンキさん!?』
まさかの思いっきりいっちゃう感じなの!?


「ポイズンクッキング、溶解さくらもち」
そんな私たちを一匹の黒い犬が見ていただなんて、私たちが気づくことはなかった


「よし、頂上を目指しつつしらみつぶしにみていくぞ」
ちょっと緊張してきたな……いざ!ってなるとドキドキする

「いや〜〜、まじすげーなー超本格マフィアごっこだな!」
「だから、山本…!」
「ツナ」
「!?」
「来たことあんならお前が案内しろ」
「…来たっつっても、超昔だぞ…?オレが覚えてんのは、たしかゲート入ってしばらくいくと、ガラスばりの動植物園があった……よな?刹那」
『うん、たしか動物が入ったガラスばりがあったよね…』
「そんなものないじゃない。ツナ、あんたの目はフシ穴だわ」
ビアンキさん、それを言われたら私もフシ穴なのですが…………
でも、たしかにそんな建物は見当たらない

「(オレだけかよ…どんだけ、刹那溺愛してんだ…)」
「アネキ!」
「んー?何か動物の足跡だな…まだ新しい」
足跡?武くんが発見した足跡はまだくっきりと残ってる……
最近ついたものなのかな?

「犬か?」
「にしちゃあ、でかすぎるな」
「爪の部分…血よ」
『えっ!!』
「まだ、動植物園に動物がいるか…?」
「いや、そんなまさか…」
「…そーだよな。でかい動物いなかったたはずだし…」
確かいたのは猿とかその辺りだったような気がする………

「あら?木の幹がえぐられてるわ…」
「何かの歯型だな」
「…木をまるかじりする動物なんているか…?」
「!あのオリ…」
『え…あれこそ前にあった動物園の廃棄物じゃないの?』
「あそこ…、よく見てください」
隼人くんに言われた方を、よく見てみると

「くいちぎられてる…!」
「気をつけてください、なんかいる!」
鎖が食いちぎられていた
そんななかガサガサという音が近くから聞こえる……


「うしろだ!来るぞ!!」
突然黒い犬が襲ってきた

「くっ、……こいつ!!すでにやられてる!!」
武くんに襲いかかった黒い犬は血を出して倒れた

「「「「『!!!!』」」」」
そのあとも続々死んでしまったいる動物達が襲いかかってくる…!
や、やっぱりおばけ…!

「げっ、こいつもえぐられた死体だ」
「!! 一体何が起きてんだよ!!」
「狙われてるわ!!」
『っ!!』
「早くこっちへ!!」
ビアンキさんが安全なところを発見して皆走る


[ミシ…]
「ん?」
「かかったびょーん」
そんな最中、地面から何者かわからないものが出てきた

「!!」
何者か分からない物は武くんを襲いだし、勢いの反動で、武くんは倒れてしまった
その倒れたところが悪かった


「うわああっ」
ガシャーンという音と共にガラスを突き破り、その真下へと落ちていってしまった

「いらっしゃーい」
『!』
「何…?今の…」
「人影に見えましたが…」
『武くんが……!!』
「落ちたわ…」
「ツナの記憶は正しかったな。動植物園は土砂の下に埋まっちまってたんだ」
「…じゃあここ、屋根の上…?」
『武くん大丈夫ー!?』
「いっつ〜〜」
あ、声は聞こえたから無事ではあるか……
にしてもここ深い…

「あんなとこまで…!」
「あのバカ、足ひっぱりやがって!」
「まいったな、ハハハ」
「『(笑ってるし…)』」
「あ、山本っ!!右に何かいるぞ!!」
「!!」
ガルルルル…という鳴き声が聞こえる……
武くんはまだ見ぬ物体に対して攻撃体制にはいった


「なにあれ…、獣?」
「これだけはなれてちゃ、手ーだせねーな」
そんな…!!
武くん……!!

光が当たったそこにいたのは、獣のような顔をした人間でした




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