「リボーンが消えて一日か…」
『ディーノさんは10年バズーカについてはあまり知らないんですか?』
「元々あれはランボのファミリーのとこのもんだからな」

商店街を歩き回り手がかりが見つからないまま家に帰ろうとしたところ、私はディーノさんと出会った
事情を説明して事の大きさがわかったディーノさんは部下にリボーンを捜索するように伝えた
これで並盛中は探せるに違いはないけど、根本的なところは違う気もして……


「故障かもな」
『それも思ったんですけどね…』
「もしかしたら恭弥がリボーンを捕まえてたりして」
『っえ!』
「というのは仮定だ」
まあ、あり得なくもない…

「とりあえず俺は恭弥の所に行くが…刹那、お前はどうする?」
『一旦家に帰ろうと思います』
「わかった、リボーンがいたら連絡するな」
『お願いしますディーノさん!』
「あっ!あとな」
『?』
珍しく私を引き留めるディーノさんに疑問が残る

「ボンゴレリングのことだが」
『!』
「風のリング…それを扱えるのは刹那、今のところお前だけだ」
『おねえちゃんも風のリング使えるんじゃないですか?』
「いや、風のリングは一番ややこしいんだ…俺も噂でしか聞いたことはないが…刹那」
『はい?』
「今後ツナより自分の身を守れ」
…え?どういう事だろう
ボンゴレになる綱吉よりも気を付ける?

「刹那、お前はお前が思ってるよりこの世界の重要な役割を握ってる」
『せ、世界…?』
「ああ、お前の覚悟がこの世界に反映されると思ってもいいだろう」
『覚悟…ですか』
私の覚悟……考えたことあんまりなかったな……
だけど、今リング争奪戦を経験して過去の記憶も取り戻した今なら考えれる
それは

「『っ!?』」
ボッと音がしたと思うとボンゴレリングから炎が溢れてきた
って!!え!!?な、何事!!?

『ディ!!ディーノさん!!これどうすれば!!?』
「これが…」
『ディーノさぁああん!!!』
あつい!あついよ!!
ってあれ??

『あつく、ない?』
「死ぬ気の炎だ」
『死ぬ気の…?』
「今後こいつがキーになって来るとは思ってはいたが……(こんなに早く炎が灯るものなのか)」
『これが……でも綱吉の炎と私の炎の色が違いますね…』
私の色は白
煙なのか?と勘違いしてしまいそうなほど面白い色なんですが…
そ、そろそろ消えてくれないかな…

「それぞれで違うんだろうな」
『あ、消えてくれた…』
「とりあえず刹那、今後は自分の身を一番に考えろ」
『え…』
「誰のためでもない、世界のために」
『!?』
じゃあな!と言い残しディーノさんは学校へといってしまった
なんだか混乱する事を言い残して………



「…これでいいんだろ?希羅」
過酷な運命が待ち受けているだろうボンゴレのお姫様のナイト





その頃未来では




「刹那様がーーーーー」
「ーーーーーーーーーーー」


皆が散り散りになった後、10年後のランボに事情を聞こうと思ったツナは一度家に帰りランボを攻撃
そのはずみに10年バズーカが発射され、その弾がツナに当たり10年後へ
10年後のツナがいたのは棺桶
それを一瞬にして察したツナに近づいてきた人物が

「10代目!」
10年後の獄寺隼人だった
そのまま獄寺は写真の男を消すようにツナに伝える
10年後のキーになる男、白蘭を止めるために


「そして、この時代の刹那を取り戻すためです」
この時代の姫を助け出すために
そこまで言うとボフンと音が…煙に包まれて現れたのは10年前の、ツナが知っている獄寺隼人だった
獄寺に状況を説明し10年後の世界に納得した彼が見たのは…

「んー?これなんスか?棺桶みたいスけど」
「…みたいじゃないんだ」
「?」
ずううんとなにかに取りつかれたように落ち込んだ獄寺
まさか10年後自分の主(?)が棺桶に入ってるとは思いもしなかったのだろう

「10年後のオレは何やってたんだ!!なぜ10代目が棺桶に!!」
「まあ、俺も俺だからお前だけのせいじゃ」
「ちくしょーー!!10代目を死なせるなんてオレは右腕失格です!!」
「(この時代の刹那が心配だなぁ)」
と獄寺が未来の己を恥じて1人興奮していると、5分経ったのに過去に戻らないことが判明
故障なのだろうと軽く受け止め、お腹を満たすために獄寺が持っていた八ツ橋を食べ、10年後の獄寺の持ち物を物色
その中からでてきた記号だらけの手紙を、獄寺は自分が考えた暗号だと言う
それを解読する彼らに立ちはだかったのは

「はじめまして、さようなら」
顔や体がほとんど隠れている人物だった
いきなり攻撃を仕掛けてきた人物に二人は応戦するが、獄寺は謎の人物が出したものに捕らえられ身動きできない状態に
やむ終えない事態にツナは死ぬ気丸を飲んで戦いに挑むのだが

「待ってたぜ、ハイパー死ぬ気モードのお前をな」
「!?」
ハイパー死ぬ気モードのツナを知っている謎の人物に追い込まれるツナ


「リボーンの指導を受けながらこんなものか…これでよくXANXUSを倒せたな…リボーンが隣にいて初めて一人前だったってわけか」
「なぜリボーンのことを知っている」
謎の人物の弾により倒されたと思ったツナは、死ぬ気の零地点突破・改により無事だった
ただ、疑問が残る

「なぜ………死ぬ気の炎を使えるんだ」
そう、零地点突破・改は死ぬ気の炎を吸収する技
死ぬ気の炎でなければ意味をなさないはずだが、謎の人物により放たれた弾は死ぬ気の炎
疑問を拭えぬまま謎の人物に攻撃を食らわすと……

「なる…ほどな…」
「女!?」
マントのしたからでてきた体は女の体だった

「なかなかどうして見所はありそうだな沢田綱吉、オレが全力を出してもお前の戦闘能力には及ばないだろうぜ…最も……………旧時代的意味においてな」
「?」
「それだけではこの時代」
謎の女は指についたリングを謎の匣の穴にはめた

「生きてはいけないぜ!」
謎の女が繰り出した弾はそのままツナへと飛んでいったかと思うと、そのまま弾はムカデへと変化し、ツナを拘束した
それを焼き払おうと思ったツナは炎をムカデへと灯したのだが、そのまま…

「気づけよ逆効果だ」
フラりと体が傾くツナ

「お前は死ぬ気の炎を自分の意志で出してるんじゃない、無理矢理大気に放出させられてるのさ…炎で動く玩具によってな」
そのままツナは死ぬ気の状態が解除され、地面へと叩き付けられる
死ぬ気の炎を吸収されたため起き上がるのもままならないまま女に銃をむけられる
万事休すと思われた状態だったが……

「及第点だ、殺すのは見送ってやる」
「「!」」
「オレの名は、ラル・ミルチ」
謎の女はラル・ミルチと名乗り二人にマモンチェーンを投げつける
どうやらリングの力を封印するものらしい
超直感で敵ではないと感じ取ったツナは素直に指示にしたがい、ラル・ミルチに問いかける


「オレ達過去からきたばっかりで何がなんだかわからない状態なんだが…」
「口答えするな」
「………」
チャキと銃口を向けられるツナ
ツナは黙っているが彼が黙っていられるわけがなく

「ふざけんな!!なんでてめーの言うことを!!」
「ついてこれない奴は死んでくれたほうが助かる、オレには時間がないんだ」
「………」
「知りたいことは目的地についてから調べるんだな」
「目的地?」
「お前達のアジトだ」
「オ…オレ達のアジト!?」
「この時代の…?ってことは俺…(本当にボスになってんのか…?)」

「あ!リボーンもそこにいるのか?」
「そうか!10年前のリボーンさんがまだこの時代にいるってことも」
「知るか」
バッサリと切り捨てられた話題に不安が残る二人だったが、この時代のリボーンが居てくれればと話して完結しようと思っていたときだった

「オレの体が成長するのもこうして生きながられているのも、オレがなりそこないだからだ…」
「…?」
「コロネロ……バイパー…………スカル……最強の赤ん坊アルコバレーノ達は皆…死んでいった」
ラルは自分のおしゃぶりを取りだし言い放つ


「もちろんリボーンも………いない」






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