その頃未来
「刹那ちゃん」 『…………』 「刹那ちゃん」
刹那は自分のことを呼んだ人物を睨んだ 刹那は傷だらけ 真ん中で佇んでる部屋も周りは風のせいだろうか? 見るもの全てがぐちゃぐちゃだ
『……』 「そろそろ僕に協力してくれてもいいんじゃない?」 『人の人生を滅茶苦茶にしておいてよくそんなことがいえるのね!!綱吉を返して!!!綱吉を返してよ!!!』 「ありゃ、まだ薬が効いてないみたいだね」 『あんたなんかっ』 「ん?」
『あんたなんか殺してやる!!!!!』
刹那は扇を持ち、攻撃を仕掛ける
「威勢がいいなぁ……」 『うるさい!!!綱吉を殺さないって言ったから来たのに…!!!!あんたは綱吉をいとも簡単に殺した!!あんたなんかっあんたなんか…死んでしまえばいいんだ!!』 「あんたじゃないよ、僕の名前は白蘭だ」 『だれがあんたのこと………っ!!!!』
白蘭という人物が自分の名前をいった瞬間、刹那は今までの威勢がどこへやら
パタリと床に倒れた
「……やっと寝た?結構手こずっちゃったな、綱吉クンガード固いんだもん」 白蘭は倒れた刹那を俗に言うお姫様だっこで抱え、ベッドへと下ろした
「だけど、やっと手に入れたよ刹那ちゃん…………もう君は僕のものだ」
白蘭は愛しいとでもいうように、刹那の髪をさらりと掬った
「君の愛するものは僕だよ」
刹那ちゃん…と言い残し白蘭は部屋から出ていった
『………つな…よし』
いつまで我慢しなくてはならないのか
『わたしは…あなたの、おもりになんて…なりたくなかったよ……』
この薬がどんなものか……あらかた予想はつく
大丈夫、きっとあの方が言っていたようにしたから私の魂は守られる それに…
『たのんだよ、過去の刹那…』
可能性を秘めた自分が来てくれるはずだ ただ、不安なのが過去の自分がこの状況に耐えられるかだ これさえ乗り越えれば
『………白蘭の計画も』
全て無駄に終わるはずだ
『それまでの我慢…長かったな………』
おねえちゃん………あとは頼んだよ この、匣を守って…… 夜の………力と風の…力で私を………
「……ああ、姫迎えにいくよ」
過去の私を
迎えに来てねーー
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