※跡部ほぼ喋らない




 生徒会の仕事も終わって、部活に向かっている最中だった。…マネージャーはなにをしているんだ。と思ったらあいつらに混ざっているマネージャーが視界に入った。なにをしているんだ。マネージャーはいったいなにをしているんだ。なにをするためにマネージャーをしているんだ。


「あ、跡部だ!」
「跡部も来いよ!」


 慈郎と向日が向こうのほうで手をふって跳ねているのが見えた。手にはホースと水鉄砲。嫌な予感しかしねえ。


「跡部さん、止めてください」


 日吉が本気の顔をしていた。その頭はびしょびしょに濡れているのがわかる。被害者か…。周りを見てみるとほとんどの奴らが被害者になっていた。背後に気配を感じたから振り向くと萩之介が水鉄砲を抱えて近づいてきた。なにしてんだ。


「跡部も一発どう?」
「お前もか」
「俺から始めたんだ」


 萩之介は微笑んで、手に持った水鉄砲を少し上にあげた。そのあと笑顔のままでそれを俺のほうに向けた途端に萩之介の表情が変わった。完璧なプロの殺し屋、またはスナイパーの目だった。


「恨むなよ」


 恨むもなにも水鉄砲だろうが。俺は透明な銃弾をひらりとかわしてやった。後ろから「跡部ドヤ顔」と声がしたが問題はない。あとでどうなるか覚えてやがれ。恨むなよ。地面に転がっていた水鉄砲を片手に忍足を攻撃することにした。




0822 オチが家出してさぁ。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -