―――――――――――――――――


現パロ
受け属性主×誘い受け(攻め)属性政宗
政宗の英語は似非w

シリアスめからエロ話w


―――――――――――――――――







 よく晴れた日の夕暮れ。サークル棟の端の教室で暑さも忘れる位に窓の外のコントラストに見とれていた。
 手に持ったカメラでオレンジの空を撮ろうとした時、不意に背後のドアが開いた。



「やっと見つけた」

『別に、見つけなくても良かったのに』


 誰か、なんて声ですぐわかった。
 伊達政宗だ。


『ここ、誰にも言ってないんだけどなぁ?』

「そうか、俺は知ってたぜ?」

『ふぅん、言うわりに息上がってるけど?』

「shit…」

『図星か、で、伊達君なんのようですか?』


 くるりと廊下側に向き直れば、外とは対照的な暗がりに伊達君が立っていた。
 逆光で見えないかもしれないが、にっこり笑ってやればズカズカと長いコンパスで距離を詰めた。
 竜を怒らせると怖いとはこの事か、なんて冗談が浮かんだがだいぶ縮んだ距離に息を呑んだ。


「答えを聞きに来た」

『またそれですか?』



 呆れたように、見上げれば眉間に皺が増える。
彼の問いは、付き合うか付き合わないか。
 もちろん、恋人として。
 男である僕を好きだなんて、意味がわからない。
前々から知ってはいたが、彼は物好きなのだと確信した。

 その上、見下ろし、高圧的な態度。
 何度聞かれても、答えはNoなのに諦めを知らないところ。
 好きになれない、要素ばかりだ。


『何度、聞かれても無理ですよ』

「試してみなきゃわからねぇだろ?」

『僕は特定を作るつもりはないです』


 そう伝えればぐっと引き寄せられる。


『なんなんですか?』

「そんな顔して強がってんじゃねぇ」

『離して下さい』


 腕と手を使って押し返すが、びくともしない。
どんな運動したらこうなるのか教えてほしい。


『本当、伊達君なんなんですか?』

「俺じゃ、ダメなのか?」



 そう言った彼は、何ともいえない表情を浮かべている。
こんな歯の浮くような台詞を言う人間がいると思わなかった。
 きっと呆気にとられた顔してるな、僕。
 少し間を置いて僕は言葉を紡いだ。
 彼が絶望するだろう言葉を







『じゃぁ、抱かれてくれるんですか?』

「Ha?」

『僕が下になる訳ないじゃないですか?そんなに好意を寄せてくれてるなら、それくらい覚悟の上ですよね?伊達君?』



 僕は伊達君より背も低ければ、顔も並、声もそこまで低くはない。
 こんな僕に抱かれるなんて、プライドの高い伊達君には出来ないはずだ。
 これで諦めてくれると、ホッと息を吐く前に腕を引かれていた。


『え?だ、伊達君?』

「抱かれてやる」

『な、何言って

「俺はお前が好きだ。」



 鈍器で頭を殴られた気分だ。
 ここまでの好意だったなんて…

 それからの帰路は全く覚えてはいない。
 気がつけば、ベッドの上で伊達君に馬乗りになっていた。


「Hey?侑哉?」

『だ、てくん?』

「今さら怖気づいたなんて言わねぇよな?」



 言いたい、よ。
 けど、自分から言い出したことだ。
 選択肢はない。


『ほ、んとにいいの?』

「お前じゃなきゃ、意味がない」

『わっ!?』



 起き上がった伊達君にがっちりと抱きしめられる。
 これでもかというくらい強い力で。



「俺はお前が好きだ」

『っ…だからなんで?』

「ずっと見てたからだよ」

『ずっと?』


 言い寄ってきたのはここ最近の事だ。
 ずっと?いつだ?


「お前は忘れてるかもしれない。けど、俺は」

『僕、あれ?伊達君と』

「4月だ、桜並木で」


 記憶を掻き回される。
 4月、そういえば、桜並木で誰かを撮った。
 桜を見上げる姿があまりにも綺麗でシャッターを切っていた。
 その後、少し謝罪をして立ち去ったんだ。


『え?でも』

「俺に向かって、「きれいですね、その瞳」って口説き文句吐き捨てて逃げてったのは誰だ?」

『う、そ?』

「忘れたなんて言わせねぇ。I fell in love with you.」

『なんて安易な』

「Be not unrelated.で、抱いてくれんのか?」



 額に触れるだけのキスが降りてくる。
 抱かれるのは、自分なんじゃないかと思った。


『僕、伊達君のこと、忘れて

「いいんだよ。これから、知ればな」



 にやりと鋭い犬歯を覗かせる彼は、肉食獣そのもので。
 なのに、僕の手を引いて自分のいいところを探っていくのに、くらくらと眩暈を覚える。
 初めから、こうなることを予想していたのか、導く指に迷いはない。
 白い肌をなぞっていく、胸の突起を掠めれば普段よりも高い声が聞こえる。


「侑哉っ」

『伊達君、気持ちいい?』

「shit…」

『え?良くない?』

「ちげぇ、名前だ」

『はっ?』

「まさ、むねってぇ…呼べ」

『政宗?』

「Good!はぁ…侑哉、It kisses. 」

『んっ、はぁ…』

「ん、ふぁ…ぁ」


 ぐちゅ、ぐちゅと唾液を混ぜ合わせる。
 政宗は待ちきれなかったのか自分から手淫を始める。
 整った顔が快感に染まるのを見ていると、ぞくぞくとした。


『政宗、僕』

「いい、ぜ。来い」


 自分で解したとはいえ、元は入れる器官ではない。
 政宗の顔を見ながら慎重に進めれば、焦れた政宗が僕を押し倒し、自ら腰を揺り動かす。


『ちょ、待って!』

「待て、ねぇっ!はぁっ!んあぁ」

『あっ、だめ、僕っ』

「いいっぜ、出せっ」

『で、もっ』

「俺も、イクっだから、一緒にっ」

『あぁっ、いいっ』

「っあぁっ」



 躍動する体内に精を吐き出す。
 ぐらりと、政宗が倒れこんできた。


『だ、いじょぶ?』

「まぁ、な」

『なんか、抱くより、抱かれたみたい』

「Ha!俺が抱いたらこんなもんじゃ済まさないぜ」

『うっ』

「今度は、侑哉下だからな」

『い、や』

「There is no veto power.覚悟しとけよ」





隠れ恋慕


(済し崩しとはいえ、やってしまった)
(侑哉、Honeyになるだろう?)
(う、うん?)









2009.09.05. 02:49

後書き



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -