※会話オンリー
「幸村」
「なんでござるか?」
「別に」
「冥架殿?」
「ねぇ」
「はい」
「嫌い」
「え?今な」
「私、幸村の事嫌いよ」
「なっ?!」
「煩いとこが嫌い。男らしいとこが暑苦しくて嫌い。男の癖に甘味が好きなとこも嫌い。戦ばかり気に掛けるとこが嫌い。お父様と殴り合いしてるのも嫌い。」
「なっ、なんと…」
「まだあるけど。何て言うか、幸村の全てが大嫌いだわ」
「そっ某はっ」
「言わないでいいわ」
「冥架殿っ」
「そうね、そうやって私に優しいとこも嫌いよ」
「冥架殿っー」
裏腹
「な、何故っ、俺はっ」
「旦那ー」
「くそっ…冥架っ」
「旦那ー聞いてくんない?」
「煩いぞっ佐助っ」
「あのさ、竜の旦那から冥架ちゃんにこんな文が」
「なにっ?!………えーぷりるふーる?」
「その日は嘘を吐いてもいいんだってよ?」
「…どういう事だ?」
「冥架ちゃんの言葉が嘘って事でしょ」
「…なら、その」
「そこまで言うのは野暮ってね」
「っ…冥架、殿ぉおおっ」
「春だねぇ」
2011 4 1 12:51
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