※かっこいい真斗君はいません。 むっつり、いやいや、オープンです。 コンセプトはスカート捲りですがどこ行った感満載。
「ふぇ…や、やっぱりやめようよ」
「何を言う。十分かわいいぞ結斗」
少し息が荒い真斗君。正直とっても怖いです。 今僕は早乙女学園の女子制服を身にまとっています。 何故こうなったかといえば。
『結斗、今すぐ月宮先生の資料室に来てくれ』
と真斗君から電話があったからです。 行った先で月宮先生に抵抗できないまま制服を着せられ、メイクまでされて放り出され、真斗君に連れられて真斗君の部屋に連れてこられました。
「そ、そんなに見つめないで」
「何故だ!この姿を見つめずとして何を見ろと?」
「ま、真斗君怖いよ」
「あぁ、すまない」
「ね、ねぇ、もう着替えていいよね?」
「なっ、だ、駄目だっ」
「え?なんで」
「そ、それは…その…」
じりじりとにじり寄ってくる真斗君から逃げようと後ずさるが、手首を取られそれ以上動けなくなった。 これはまずい、何がまずいかわからないけど、まずい気がする。
「ま、真斗君?」
「す、すまない…だ、だが、一つだけ願いを叶えてはくれないだろうか?」
「な、なに?」
「その…スカート捲りをさせてはくれないか?」
目を伏せながら、遠慮がちに告げる姿は、愁いを帯びた和風男子だが、口にした言葉はそれから最も離れた言葉だった。 唖然とする僕の太もも辺りにするすると真斗君の手が這う。
「ちょ、ちょっとまって真斗君っ」
「なぁ、いいだろ?」
「だ、だめっ」
「何故だ?」
「は、恥ずかしいっ、からっ!」
這う手を両手で押さえつけて、真斗君を見つめる。 それでも、真斗君の意志は変わらないようで、両手で押さえつけていない右手で抱き寄せられ、耳元で囁かれる。
「お願いだ結斗。俺の望みをかなえてくれ」
「あっ、だ、だめぇ」
するりと腰に回った右手が後ろのスカートを持ち上げる。
「なっ」
「やっ」
見られた。 無理矢理着せられた、女性物の下着を。 もう、僕、お婿にいけない。
「結斗…?」
「うぅっ…もう、やだっ」
「っ!す、すまない」
「真斗君のばかぁっ」
両手で真斗君の胸を叩く。これくらいしたって罰は当たらないだろう。 数回叩いたところで真斗君に両手を掴まれ、キスをされた。
「んっぅ…ふっぅ、ぁ…んんっ」
唇を割って入ってきた真斗君の舌に翻弄され、身体の力が抜けていく。 崩れ落ちそうになると、優しく背後にあったベッドに倒された。
「っちゅ…結斗」
「はぁ、はぁ…なぁに」
「下着まで、俺のために履いてくれたのか」
「ち、ちがっ」
「違っていてもこの際いい。すごくいいぞ結斗」
「やっ、真斗君っ」
「このまましたい」
「ま、真斗君のばかぁぁぁっ」
(まさか、上までつけていてくれたとは) (やっ、バカ、みないでっ) (さ、最高だ結斗っ) (あっ、やっ、ま、まさとくっぅんっ) (はっ、その気じゃないか) (ち、ちがっうっ)
2012/07/10 11:11
⇒後書き
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