※設定は前の話のまま。
 SSもSS
 やっぱりかっこいいトキヤはいません。
 そして、とってもストーカーっぽい。










 朝起きれば、隣にはトキヤがいて、部屋の壁には壁紙のごとく私の写真。
いつものことながら、気持ちが悪い。
何時撮っていつ現像したのか全く分からないのがまた怖い。
そんな中幸せそうに寝ているトキヤを見るとどうでも良くなってしまうのが悪いんだと思う。


「まぁいいや」


 朝ごはんでも作ってやるか、そう思って立とうとすると、手首を掴まれた。


「っ!?」

「まだ、早いでしょう?」

「いいの、やることあるし」

「……」

「そんな目したって無理です。つかこの部屋どうにかならないの?」

「なりません。これは私の癒しですから」

「本物いるのに?」

「うっ、それは」

「私じゃ満足できないの?」

「…満足してるといえば嘘になります」

「へぇ」

「ですから、この部屋だけは冥架さんでいっぱいにしておきたいんです」

「あーそー。なんか悲しいな、あんなに頑張ってトキヤに奉仕してるのに、満足してないんだ」

「っ、そ、そう意味ではっ」

「えーそういう意味だよ」

「違いますっ」

「じゃあこの部屋どうにかしてくれる?」

「そ、それは」



 また、泣きそうな表情になっている。
この表情が見たくていじわる言ってるのに気が付かないものなのか。
でも、そろそろ可哀想になってきたので飴といきましょう。



「ばーか、そんな泣きそうな顔しなくていいよ」

「え?」

「別にこの部屋はこのままでいいよ。ただ、やることはあるから、家にはいるし、話しかけてくれたら返事もする。だから、離して?ね?」

「…はい」




 トキヤがいる朝はこんなもん。






2012/06/12 13:56





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