※露骨な隠語多数。
スカトロです。
やりたいだけ。














 開始早々、ピンチです。
女の子としてどうなのかわかりませんが、とってもトイレに行きたいです。

 久々にオフをとってる彼氏が、部屋にいますが、これは生理現象なので仕方がない。
軽く、トイレに行ってくると告げたはずなのに。





「どいて」

「いやだ」

「どいてよ」

「どかない」




 こんな不毛なやり取りをして、約十分。
音也は私の部屋にある唯一のドアに背を預けて、動こうとしない。

 何故、こうなったかというと、先ほどトイレに行くと告げた時まで遡ることになる。





「音也、ごめんちょっと」

「どうしたの?」

「ん、トイレ行ってくる」

「…ねぇ?」

「何?」

「トイレしてるとこ見たい」

「はぁ?」




 一緒に座っていたソファから立ちがって、彼を見れば、キラキラと期待したような眼差しが向けられていた。
 一瞬、こいつが何を言ったのか忘れてしまうくらい純粋な眼差しだ。

しかし、これに騙されるほど浅い付き合いはしていない。



「何、言ってんの?」

「俺、冥架がトイレしてるとこみたいなぁって、ダメ?」

「ダメ、というか人としてどうなのそれ?」

「えー?ただ一緒に行って、見るだけだけど?」

「それがおかしいって言ってんの、馬鹿に付き合ってらんない」

「…見せてくれないなら」

「え?」

「トイレに行かせないから」



 いきなり立ち上がった音也に気を取られたせいで、音也はコンパスの違いを駆使し、部屋のドアに私より半歩先にたどり着いていた。
そして、不毛な押し問答に切り替わったわけだ。



「ねぇっ、音也っ」

「ん?何?」

「ほんと、そこ、どいてよ」

「いいよ?」

「はや

「そのかわり、冥架が見せてくれたら好きなだけ行かせてあげる」





 にっこりと笑う音也はTVの中とはまるで違う笑顔を見せる。

 悪魔、悪魔だ。



「どうしたの?簡単なことでしょ?」

「簡単、なわけないでしょ!」

「なんで?おしっこしてるとこみせてくれるだけでいいんだよ?」

「それが、いや、なんでしょ!」

「でも、我慢できないんでしょ?」

「うっ」

「あっ!俺はペットボトルでもいいけど?うん、そっちのほうがいいかも」



 何を勝手に納得してるんだ。
と言いたかったが、日ごろの癖というものは恐ろしいもので、トイレをぎりぎりまで我慢するという行為は、今の状況ではHPミリ逃げるもできない魔王戦だ。



「ねぇ?冥架聞いてる?」

「え?ひゃっ」

「早くしないと漏らしちゃうんじゃないの?」



 いきなり抱き寄せられて、さらに限界が近づく。
しかも、腹を触られる。
わかってやってるんだろうなと頭の中の片隅で思うが、それどころではない。
 いい歳して、お漏らしを晒す瀬戸際だ。




「へへっ、お腹パンパンだね?」

「あっさ、触ったらだめっ」

「押したら出ちゃう?」

「でる、出るからっ」

「ん。それじゃ、俺とトイレ、行く?」




 とどめとばかりに吐息交じりに耳元で囁かれる。
もう、この際折れなければ、さらに恐ろしいことになりそう。
 そう思った私の首は縦に動いていた。



「行くの?ちゃんと言ってよ?じゃないと俺わかんない」

「なっ」

「ねぇ?冥架は俺とどこに行きたいの?」

「あっ、言う、言うからぁお腹押しちゃだめぇ」

「ごめんごめん」

「トイレ、行きたいのっ」

「うん」

「音也とおトイレいくから、許してぇ!もう無理っ」

「んじゃ、いこっか」



 爽やかに手を引かれ、目的地に着いた。


「はい、トイレ」

「うっ」



 背中を押されて、振り返れば既に退路は塞がれている。
そして、盾になりうるトイレのドアすら押さえられていた。



「どうしたの?」



 どうしたの?じゃねぇぇぇぇっ!叫んでやりたいけど、漏れる。
即座に、ジーンズ下ろして即座に座った。
 安堵共に、張りつめていた緊張が途切れた。


「っ、ふっぅ」

「うわぁ、いっぱい出てる」



 この際音とか気にしてられないくらい、追い詰められていた。
 しゃがんで観察してる音也は、あとで絶対、殺すことにしよう。



「へぇー女の子ってこんな風になってるんだ」

「も、もうっいいでしょ?どいてよ、拭くから」

「ん、じゃあ俺が拭いてあげるよ」

「はぁっ?!この期に及んで何っ?!ちょ、やめ」



 気を抜いていた足を持ち上げられて、体が後ろに反れ背中を蓋とタンクに預ける形になる。
不安定なので、後ろにあったタンクに手をついて体を起こそうとしたが、肩を押さえつけられていて動けない。
 大事な部分を晒して、大分滑稽な姿になってると思う。


「大丈夫、ちゃんと拭くから」

「ちがっ、なんで、っ!?」

「動かないで、うまく拭けないじゃん」

「音也っ、やめてっ」

「んーいやだよ。よいしょ、ほら拭けた!」



 ニコニコと拭いた紙を見ている音也に、怒りやら、呆れやら、一言で表すならパニックだ。




「でもさ」

「な、何?」

「これ、おしっこじゃないよね?」

「な、何言ってんの?」

「そんなにおしっこするの、気持ちよかったの?」

「そんなことないっ」

「じゃあ俺に見られて感じたんだね?」

「ひぁっ!ちょっとどこ触ってん」

「冥架のまんこ」

「んっ、ん、なんで、モロ」

「えー言えって言ったの冥架だよ?」

「いっ、んんっ」

「なんだ、期待してたんだ。ぬるぬるしてる。これ、おしっこじゃないよね」



 なんで、トイレで犯されなきゃいけないんだ。
なんかもう、泣けてきた。



「ひっぐ、も、やぁ」

「ごめん、今泣かれても止めらんないてか止まんなくなる」

「あっ、や、音也っ」

「あんま、動くと落ちちゃうって」

「ならっ」

「ごめん、ここでしたい」

「ひぁぁっ!クリ、クリやぁっ」

「じゃ、いれていい?」



 いうが早いか音也自身がグリグリと押し入ってくる。


「ひっ、あっ、待って」

「待てないっ」

「あんっんんっ!や、だっ」



 いつもとは違う体制で、腹部が圧迫されて息が詰まる。
その分、音也を締め付けていて律動がいつもより激しい。
そのせいで背中のタンクが激しく音を立てている。



「ねぇ」

「あんんっ、ひぁ、なんっにぃ」

「今度、学園のっトイレでもしようか」

「なっ?!くぅっ、あぁっ」

「想像した?今ナカがキュってした」

「し、してなぁっ」

「ん、冥架もうちょっと頑張ってね」

「ん?!っ〜っんー!」



 そう言われて片足からジーンズと下着を抜かれて、足を肩に担がれた。
さっきより、奥に入ってきた所為で声もなく達してしまった。
 力が抜けて崩れ落ちそうになる私を音也が支えて、更に奥を目指して突き上げてくる。




「んぁっ、もっ、や」

「もうすぐっ、もうすぐだからっ」

「おとっやっ」

「何っ?」

「ちゅーっ、して、んっ」



 そう強請れば、息すらできないくらい舌を絡め取られる。
もう、息ができないことによる締め付けでイってくれ。マジで。と音也が早いとこイケるように祈るしかなかった。


 お互いに息苦しくなったところで、唇を離せばもうどちらのかわからない唾液が伝う。
 私の上に音也がのしかかっているので、視界は音也しか見えない。
必然的に見つめあうことになるのだが、いつにもましてエロい表情をしていて、子宮がきゅんとした。

 その締め付けが決め手になったのか、ぎちぎちと子宮口を刺激しながら音也が声を上げる。


「あっ冥架っ、俺っ、イッちゃうっ」

「んんっ、いいよっ、イって」

「っ、うっ冥架、くぅっ」




 お行儀のいいことに、音也は中に出さずに便器と私の陰部に精液を吐き出した。




「はぁっ、はっ」

「んっはぁ…音也、重いっ」

「あっ、ご、ごめん」

「謝るくらいなら最初からするな」



 ぐったりする音也を押しのけ、トイレットペーパーで後処理をする。
拭き終え、ジーンズを履き直し、一気に怠くなった腰を上げて、便器の中身を流そうとするが、がっちりとコックを押さえつけられた。



「今度は何?」

「ごめん、また起っちゃった」

「なっ、もう嫌だからねっ」

「う、うん。だから先、行ってて」

「ったく!馬鹿音也っ!」

「いだっ」





みちゃだめっ







 抜いて帰ってきた音也に聞いてみた。



「なんで、あんなことしたの?」

「え?い、いや」

「どうせ変なAV見たんでしょ?」

「うっ」

「図星かよ」

「だ、だって、矢島が貸してくるから」

「なんでそれをAVで我慢しないんだか」

「それはっ冥架が好きだからっ!」

「うれしくねー」
















2012/02/02 23:57

 


後書き


 



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