男パートナー。
ネタバレです。
未プレイの方注意。























 走る 走る 走る 走る。

 躊躇わずに走る。

 いつしかこの行為は祈りになった。
彼のために自分のために。




「会いたい、よ。翔」





 見上げれば、月が見えた。今頃彼には光がさしているんだろう。




「早く帰って来て翔」







 不意にポケットの携帯が震える。





「翔だ」





 慌てて電話を取れば翔が笑っていた。




「なぁ結斗」

「な、なに翔」

「俺、来週帰るから」

「え?」

「成功して、ちゃんと帰る許可貰った」

「…本当?」

「あぁ本当だ」

「…待ってていいの?」

「何言ってんだよ、俺のパートナーはお前だけだからな結斗」

「翔…俺」

「ありがとな。俺の分まで走ってくれて」

「ううん」

「後は会ってから言う。深夜なのにごめんな?でも一番に言いたかったから」

「ありがとう翔待ってるよ俺」












 数日後。
俺は学園の敷地を走っていた。
校門前で待つ。
それが帰ってくる翔との約束だったから。




「おせーぞ結斗!」

「翔!」

「結斗」

「あーっ待って待って!翔お帰りなさいっ」

「ただいま結斗!」



 校門前ですごく目立つけど俺は翔に抱きついた。





2011/11/20 3:02



後書き




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