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生徒会中心ギャグ
固定男主人公
不知火一樹落ち?

チューあり



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『ぬい〜暇ぁ』

「その呼び方やめろ」






放課後の生徒会室。
翼も颯斗も月ちゃんも居なくて
俺と一樹の二人きりだ。




『なんで月ちゃんと一緒じゃないんだろう?』

「自分自身のくじ運を呪うんだな」

『っ〜?!ぬいぬいのバカッ!』

「翼の真似してもお前が可愛い後輩になるわけ無いからな?」

『…一樹のスケベ』

「はぁっ?!」

『月ちゃんの前だとかっこつけ〜』

「それはお前だろう」

『ふっ…俺は誰の前であろうとかっこよさが滲み出てしまうのだよ』

「はいはい。わーったから静かにしてろ」





一樹がサインの終わった書類を整えていた。
いつの間にか夕方になっていて一樹の髪に夕日の光がまざる。



『綺麗だ』

「ん?」

『一樹の髪が夕日に照らされてキラキラしてるから』

「髪が綺麗か、ホントお前はロマンチストだよな」

『あー!今のは俺と颯斗をバカにする発言だ!』

「別にバカにはしてないだろ?」

『いいや、したね!呆れてたもん』

「あのなぁ…」




はぁ。とため息が聞こえる。
自分自身面倒な性格だと思ってるから、他人からしたらだいぶ面倒なんだろう。


一樹から視線を外して、窓の外に目を向けた。
夕日に照らされてキラキラした世界に多くの生徒たちが思い思いに活動している。
ふと、みんな星みたいだと思い、笑みが零れる。





『結斗?』




ガタリと椅子が動く音と、靴の音がしたと思った瞬間だった。



「いっ?!」

『よそ見禁止だ』

「んっ!」



「ただい、あぁぁ〜〜?!」

「ちょっと早すぎましたかね?」




腕を引っ張られ、目の前が暗くなり唇が塞がれた。
と同時に部屋のドアが開けられた。

当然、何をしているかはしっかり見えている訳で







『っ!?か、一樹っ!』

「既成事実ってやつだろ?」

『そんな、てかなんでこのタイミングで入ってくるんだっ!』

「ぬ〜俺のせい?」

『だぁ!まじまじと顔を見るな!』

「ぬははっゆいゆい顔真っ赤ぁ〜」

「翼結斗をいじめるな」

「いじめる要素を作ったのは会長じゃないですか」

「ご、ごめんなさいっ!お邪魔する気は無かったんですっ!」




ばっちり月ちゃんにまで見られてしまった。
清純な月ちゃんに…
頭が真っ白になって俺は叫んでいた



『お、お前等出てけっ!』


「ぬぉ?ゆいゆいやめっ」

「早く出ていきましょうか」

「は、はいっ」





バタバタと3人を外に追いやって床にへたりこんだ。



「大丈夫か?」

『か〜ず〜きぃ』

「いや、お前が悪いんだぜ?」

『なんでっ?』

「俺と一緒にいる時によそ見してるからな」

『どんな理由…てか月ちゃんに見られた…』

「まぁ遅かれ早かれ見せるつもりでは居たけどな」

『一樹っ?』

「結斗は俺のものだしな」




にっこりと笑う一樹に若干恐怖を感じた。



「結斗は俺のこと好きだもんな?」






既成事実

(ふ…んっ)
(はぁ…)

(会長そろそろ時間ですからね?出てこないと怒りますよ?)
<ガンガンガン>

(ソラソラが怖いよ〜)








2009.06.30. 23:54



後書き





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