百年の長い月日
この世に賜った全ての命には
いつかはきっと終わりがある
そう分かっていても、割りきれなくて
だから大切な人がいなくなったときに
凄く辛くて
凄く悲しい
魂は不滅で
亡くなった百年後には
違う人間として生まれ変わるのだと
聞いたことがあった
それはお伽噺のように
軽く捉えていたことであったけれど
もし……………
もしもそれが
本当の話なら
大切な人を失った日に
追っていけたなら
百年後、同じ日に
生を授かることは出来るのだろうか
そして、もう一度、未来で
その手を取ることが出来るのだろうか
愛して止まない愛する人に
その人生で
人生を捧げられるだろうか
魂の終わり無い輪廻
それはきっと、
幸福でも不幸でもあるのだと知った
「だから、終わりじゃないよ」
end.
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