GOLD 番外編

01




「ふふふ〜!勝ちまくり〜っ!」

「あァ、かなり稼いでるな」

「ね〜!だってチップがこんなにたんまりよ!」

「こりゃ上等な酒飲み放題だ」

「じゃあ、わたしは美味しいごはん食べ放題だわ〜」


優雅でゴージャスな休暇を満喫しよう!とそれぞれコンビを組み、この巨大なカジノでそれぞれ好きに遊んでいる最中。

1日自由行動となり、みんなは赴くままに羽根を伸ばしている。
ルフィ達は食べ放題のレストランに駆け込み、サンジとブルックは巨大ステージで行われる美女によるセクシーダンスを目をハートに変えて見物していて、ロビンはエステで体を癒し、ユウリはナミとフランキーペアと組んでトランプカジノを楽しんでいる。

ナミやロビン、ユウリの誰かと組むのか。と考えていたゾロだが、アリエラは満面の笑みで真っ先にこちらに駆けつけてくれて、「ゾロがいい」なんて言うものだから。

断る理由があるハズもなく、キュンとしながらゾロは頷き迷うことなくアリエラを選んだのだ。


「これからどうする?」

「カジノは満喫したか?…したみてェだな」

「う〜ん。わたしこういうゲームって何だか続かなくって」

「おれもだ。そろそろ飽きてきた」

「わあ、よかった」


気が合うわね、と大量のチップをくまさんポシェットに入れながら嬉しそうに笑うアリエラ。
どうやら、このチップはこの街で通貨として使えるみたいだ。


「ねぇねぇ、今夜どうする?」

「今夜? あァ…そりゃ久しく触れてねェからヤりてェが…」

「むっ、違うわよっ」

「ククッ」


だろうな。と真っ赤になって頬をぷっくり膨らませるアリエラを見て喉で笑う。
この仕草は2年経っても変わっていなく、懐かしさを感じる。


「今夜純粋に#曹ワる場所よ」

「ンな膨らませねェでも、分かってる」

「ううっ」


もちもちしているアリエラの丸いすべすべなほっぺたをムニムニすると、ぎゅっと目が閉ざされた。
唇を尖らせているが、そこまで怒っていなく、むしろ嬉しそう。

みんな色違いのサングラスをそれぞれかけていて、アリエラは薄ピンク色のレンズをハート型に象ったゴールド縁のサングラスをかけていて、彼女のラブリーで愛くるしい雰囲気にぴったりマッチしている。


「もうっ、いたずらっ子」

「くくっ、悪ィ悪ィ」


ズレたサングラスをなおして、アリエラはくまさんポシェットのがま口をパチっと音立てて閉めた。


「泊まる場所ならどこでもいい。別にそこらのソファに寝ても構わねェしな」

「そんなのわたし嫌よ! 安眠なんか出来ないわ」

「そりゃ流石にアリエラをそこら辺に寝かせるわけにはいかねェが」


更に磨きがかかった美しさと愛くるしさに近寄ってくる奴らなんて山程いるだろう。
そんな子が無防備に休憩用のソファで寝ているなんて、考えただけで恐ろしい。


「ゾロだってダメなの。こんないい男、綺麗なお姉さんに襲われちゃうわ」

「ンなこと出来る女はいねェよ。つか、そりゃおれのセリフだ」

「ふふっ。じゃあそうならないためにも…」


にっこり笑顔を浮かべて、ゾロの厚い手をぎゅっと握りしめてカジノの出口に向かっていく。


「どこ行くんだ?」

「可愛いモノ探し」

「ハァ?」


コツコツ高いピンヒールを鳴らして歩くアリエラに引かれるようについていく。
よくそんな靴でしゃかしゃか歩けるな、と感心しながら小さな背中を見つめながら続いていると巨大スロットを通り過ぎたとき、ちょうどナミとユリとフランキーの姿が見えてアリエラはピタリと足を止めた。


「ナミ〜!」

「あらっ、アリエラ!」

「やけにご機嫌だな、ナミは」

「ふふ、嬉しいのよ」


ぶんぶん手を振ると、こちらに気付いてナミもキラキラした顔して手を振り返す。
その姿に、相当楽しんでるな。とゾロは苦笑い。


「あのね、ゾロとお出かけしてくるわ」

「ああ、そうか。行ってらっしゃい」

「気をつけて、アリエラ」

「は〜いっ」

「ゾロ、ちゃんと守りなさいよ」

「言われねェでも分かってる」

「お嬢は目を惹いちまう女だが…ま、ゾロがいりゃ平気だろ」

「頼んだよ、ゾロ」

「みんな心配性なんだから〜」

「心配するわよ、あんたみたいな子は特に」


もう、自覚ないんだから。とため息を吐くナミ。


「じゃあ、また明日ね

「ああ、楽しんできな」

「悪ィな、独占しちまって」

「全くだわ。アリエラとショッピングしたかったのに」

「ごめんね〜ナミ、また明日しましょ」

「約束よ」

「もっちろん」


ニコニコ微笑みあう2人。
嬉しそうなアリエラにゾロもつい頬が緩んでしまう。


「ちゃんと集合時間に戻ってきなさいよ」

「は〜い」


じゃあね、と最後に小さく手を振り、アリエラはゾロの手を引き今度こそ出口へ向かって行く。


「アリエラ、嬉しそうだ」

「ええ。あの子が嬉しそうだと、私も何だか嬉しく感じるわ」

「ぼくも同じ」

「ゾロの奴もすげェニヤけてるぜ」

「いつまで経ってもデレデレね、アイツ」

「あはは、幸せそうだ」


ハートが飛んでるように見える2人の差がありすぎる背中を見つめて、彼女たちも自分の時間に戻っていった。

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