五輪ピアスの片思い








俺、財前光。四天宝寺中学二年でテニス部所属。只今、休み時間や。



『あー早う家帰りたいー!!』



コイツは俺の隣の席の名無し名無。俺の数少ない女子の友達や。

最初はそこらへんにおるファンの奴かと思ったけど席替えして初めて喋った会話が…


『君が噂の五輪ピアス君か!何やイケメンやて聞いとったけど…どこぞのただの不良っ子やないか。まぁ…イケメン言うたら、うちの嫁が一番やな!

名無し名無や、よろしくな!!あ、因みに三次元の男は興味ないから安心してや!』





っと、まぁ…こんな感じにベラベラと喋って終わりや。

最初は電波さんかと思ったけど…喋って行くうちに最近、気づいた…名無しは、ただのヲタクやった。


でも、そんな名無しに徐々に惹かれて今は青春真っ盛りで絶賛片思い中や…!!












「まだ…三時間目やぞ」


『今日の笑ってええとも!に佐々ノ燐之介さんが番宣で、でんねん!生で見たい…あとアニメ見たい…』


「三次元の男に興味ないのにか?」



名無しが、チッチッチと指を振って言った。『40代は別!男は40からやろ!!うちの好きな三次元(俳優さんや声優さん)は皆40代や!』


「なんやねんそれ…!!」
40代とかオッサンやん!ってか親父と歳変わらんやないか!」


『40代舐めんな!!』






ケラケラと笑う名無し…あー可愛えーな。笑顔…








「名無しは彼氏欲しいとか思わんのか?」


『んー別に…面倒臭いから大人になって結婚前提とかでいいかなーと…まぁ…でも今は』



名無しは俺に向かって微笑みながら言った。








『財前と喋ってる方が楽しいからええわ!』


「…!!!」



『それに財前の五輪ピアス。うち好きやしな!財前にはピッタリや!』








これって…期待してもいいですか…?
















(ん?財前…顔赤いで?)(……大丈夫や)(そうか。なら、ええけど)(名無し…)(なに?)(今週の土曜日…暇?)













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