交響曲の願い(TOS小説) | ナノ

02

遺跡の中なので時間は分からないがおそらく何時間か経ったであろう頃だった。

「誰だ?!」

ごめん、俺が聞きたい。声の高さからしてこの声の主は恐らく少年か。確か入口は無かったと思うんだけどなぁ…


そうこうしているうちに人影が見えてきた。数は…5つか
姿がよく見えるようになった頃、彼等の後ろに別の気配。

「敵だ!気をつけろ!!」

そう叫ぶと5人は一斉に敵の方を振り向き戦闘態勢に入る。俺も槍を取り出し5人に加勢することにした。相手はファイヤーエレメント2体にファイヤーバード3体。うんざりする程戦ってきた相手だ。


銀髪の少年が水属性の魔術を使い、さっきの声の主であろう少年と似たような髪型の人が剣を使い、金髪の少女が刃のついた輪で攻撃し、後ろでは銀髪の女の人がサポートをしている。前衛が3人いるし、俺は風属性の魔術を使うか。槍出した意味無いな…。とか思いつつ詠唱を始める。

「エアスラスト」

詠唱が終わり魔術の名前を言うと、それは体力が残り僅かだったファイヤーバードに直撃した。風の刃に切り刻まれながら、

「裏切り者め…」

といういかにも恨めしそうな声が聞こえた。本当、こればかりはいつまでも慣れそうにないな…

さっきのが最後だったらしく、他の5人は武器を直しているところだった。

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