あの後も、
街の案内は続き、今は騎士団と言う組織の前にたっていた。


「ここが騎士団?」

 『そうなんだ!
 ここは僕の夢の場所!』




ホムラは嬉しそうに答える。
だけど、私自身得体の知れない【何か】を感じた。

『ユウナ?』


「ホムラ、他の処も案内してほしいんだけど……いいかな?」

 『え?
そう?じゃあ、次は……。』



次に案内されたのは、


フェアリー・レジェンドと書かれている建物だった。

「……ここは?」

 『ギルド『フェアリーレジェンド』だよ!』



ホムラは、明るく言ったが、見た目からして怪しいんだけど!


「…………怪しい過ぎる!」

 『そう?
さてと、ウルティアさんに挨拶してこようかな?』



「行くの?」

 『行くよ!』



そう言うとホムラは、私の手を引きながら怪しげな建物に引き吊り込まれた……
うわぁ!行きたくねぇ!

私の心の叫びも空しく、その建物に入った。




=================


 『こんにちわ!』


 『いらっしゃい
 って、ホムラ君?』


綺麗な女性が此方を見ながら挨拶をした。

 『今日は何か依頼でもしていくのかしら』


 『いや、今日はユウナに街を案内してるんだ!』


ユウナ?
と、首を傾げながらこちらを見た。


「こんにちわ!
 ユウナと言います!」

 『?
  あなたはまさか?』


「え?」

 『まさかね。
 はじめまして、わたしはウルティア!』


 一瞬驚いた顔をしたが笑顔になり挨拶した。

 
  しかし、その時ギルドに怒声が響き渡る。


 『おいなにしやがる!ガキ!』

 『ひっ!?』

 あるガラの悪いやつが一人の少女に怒鳴っていた。

 『全く、最近の子は礼儀成っていないわね。』

 ウルティアさんは静かにカウンターからでて、その人の元に向かった


 『なにをやっているの!』

 『なんだてめぇは!』


 そいつは頭に血が上ってウルティアさんに手を上げようとした。

 「危ない!」

 『!?』


 『おいおい、俺の大事な恩人になにしようとしてくれてんだ?』


 『!?くっ』

 『帰ってくるのが遅いんじゃないかしら?ガイヤ』

 『わりー、仕事が長引いた。』

 『あーも!先に行かないでよ!ガイヤ!』

 『お前が遅いから悪いんだろう?』

 『ガイヤひどーい!』

 後から入ってきた二人は、紅色が目立つ髪色で、もう一人は水色の髪をしていた。

 「…………」

 
 『;』


 『あ!ユウナさん!』

 「え?どこかで会った?」

 さっき柄の悪い奴に絡まれていた少女はこちらに気づき華がつくように笑顔でこちらに走ってきた。


 『いいえ!さっき助けてもらいました!』

 さっき?
  あぁ!確かあのデンライとか言っていた奴の時か!

 「さっきの子か?」

 『はい!
 わたし、ユウナさんに弟子入りしたかったんです!』

 
 『えぇぇー!?』


 ホムラが驚き顔で叫んでいる

 驚きたいのは私の方だ!

 『だって、ユウナさん女性なのにお強いんですもん!』
 
 その少女はニコニコしながら答えるが、私とホムラは引きつっている。

 『いーんじゃねの?面白そうだし』

 『ちょっ!?ガイヤ!?』


 なんか、後ろから聞こえた気がする。
と言うか、喧嘩終わったんか・・・あの二人。

 『駄目ですか?』
 
 少女は泣きそう顔でこちらを見つめている。
う、その顔は反則というかなんというか・・・。


 「私は別になにか、してるわけじゃないんだけどー;」

 『でもすごくお強いですよ!』


 こりゃー、聞いてもらえないわこれ;

 ヘルプミー;ホムラ

  『ちょっと待って!
ユウナが困ってるよ!』



 『貴方には聞いてません!』

 『煤I?』


 うわー;スバリ言うな;;

 『まぁまぁ、それくらいにして『オレンソーダ』でも飲んで♪』


 「ウルティア」

 『ウルティアさーん!』

 
 『むむ…』


ウルティアは机に『オレンソーダ』を置いた。

 「なんですか。この飲み物?」

 『美味しいんだよ!』

 「んー、そう?」

 私はオレンソーダを飲んでみた。

 「!
 美味しいすぎ!」

 『でしょ?』


本当に、美味しい!
 何杯でもいけそう!

私がオレンソーダを堪能しているとぞろぞろと柄の悪いやつらが入ってきた。


 『全く、騎士団が機能してなくて柄の悪い人たちが増えたのよね。はぁ』


 ウルティアは溜息を吐きながら、柄の悪いやつらの所に行きほしい物を聞きに行った。


 「さてと、私達もお暇しよう」

 『分かった!』

 『おう!じゃあな!』


 
そして、私達はガイヤのいるギルドから出ていく。


 『そう言えば、ユウナは家何処なの?』

 「さぁ?」

 『さぁってどういう事?』

 「なんで海岸にいたのかわかんないし、家も多分ない」

 『えぇ!?家がないの!』

 「うん。まっ、何とかなるでしょ」

 『じゃあ、僕の家においでよ!』

 「いいの?」

 『勿論!』

 「お邪魔するよ!」

 『うん!』


 そうして、私はホムラの家にお世話になる事になったんだ!






 『キミの物語なんだから。』

高い屋根上から誰かによって紡がれる言の葉。
儚く、儚く消えていく影と同じように。


 
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