出会い
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ザザザッ―――
あ、波の音。
私は耳に届く波の音を聞いていた。
その時、
ねぇ!君どうしたの?!大丈夫?
見知らぬ声が私の耳に届く。
私はそっと、目を開けるとそこは――――――
浜辺だった。
「浜辺ぇぇぇ!?」
『!?』
私の悲鳴に近い叫び声に、声をかけていた少年は驚いていた。
『あ、あの大丈夫ですかι』
「狽ヘっ………大丈夫だと思う?」
『そうですか』
「つかぬ事聞くけど、
ここは浜辺みたいだけど、何処の浜辺?」
『え、』
私がそう言うと目の前の少年は驚きながらも口を開いた。
『ここはジョウト地方だよ』
「は?
ジョウト……?」
『うん!
えーと、たしか、ここに地図があったような。』
少年は自分が持っていた鞄からゴソゴソと地図を探しだす。
『あった!
西が僕達がいるジョウトとカントーで、こっちにある北にあるのがシンオウ、南がホウエンで
東は独立諸島のイッシュなんだ』
「……………」
『??
どうしたの?』
私が地図をじーっと見てると、少年はキョトンとしたように私に聞いた。
「あはは………ははは、
知らない場所に来たみたいだあはは、」
『え、
どういう事?』
今さらな気がするが私は、どうやら知らない世界に来てしまっていた事、気づいたらここにいた事を少年に話した。
『え!?
気づいたらここにいたの?でもどうして?』
「分からない、
なんで私はここにいるんだろう。」
『うーん、なんか訳ありみたいだね………
そうだ!僕の家においでよ!』
え……見知らぬ人に誘うなんて変わってるな、
でも、行く所もないし彼の所に行っても問題ないよね!
「うん!よろしく!
私は、三森 勇菜だよ!」
『うーん、
それが全部名前?』
「え、違うよ。勇菜が名前だよ」
『ユウナ?
うん!いい名前だね!』
あれなんかニュアンスが違う気がするけど、まっいいか!
「そうだよ!君の名前は?」
『僕はホムラ!
騎士志望なんだ!』
口には出さないけど、騎士って何処のファンタジー!!