Clap



「いつも思ってたんだけど、もう少し英語勉強した方がいいんじゃない?」


いくらなんでも読めなさすぎでしょ、と呆れながら虎徹を見れば、うるせぇ!と自分でも気にしてたのかムキになる。


「バーナビーに教えてもらえば?ペラペラじゃん」
「いや、相棒だけど年下に教わるって…なぁ?」


いや、聞かれても。
虎徹にも少なからずプライドがあるようで、あまり乗り気じゃなさそうだった。


「あ、でも俺これだけは言える英語あるぜ!」
「本当にあるの?どうでもいいけど、まぁ聞いてあげるよ」


興味なさすぎだろ!と喚く虎徹に、早く言えと目で訴える。その視線を感じ取ったのか、虎徹はゴホンと一回咳払いをした。


「This is a pen!(これはペンです!)」
「うすうす予感はしてたけども!」


腹が立つ程のどや顔をする虎徹の顔面に殴ろうかと拳を握る。
それを見て早まるなと抑えられたけど、これは100%虎徹が悪い。


「実はもう一個言えるのあんだよ!」
「いやもういいよ。実用的じゃなさそうだし」
「おじさんをなめるな!今度のは凄いぞ!」


今に見てろ!とやたら自信あり気な虎徹。
私は前例が前例なだけに、心底どうでもよかった。

そして静かに虎徹が口を開く。


「I love you.(私は貴女を愛しています)」
「……!」
「どうだ!?凄いだろ!?」


なぁなぁ!と私の反応を伺う虎徹があまりにも鬱陶しかったから、 思わず全力で顔面を殴ってしまった。

私の顔が熱いのは、きっと気のせいだと信じたい。




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