01 むやみに学校を休むものではない。



「…………はぁ?」


秀峰 楽(しゅうほう らく)十七歳は、友人から受けた報告に空いた口が塞がらないでいる。

何故なら…

「だぁーかぁーらぁ楽が休んでいる間、生徒会役員に選ばれたんだってば。」

風邪を拗らせ三日ぶりに会った友人、村井 新(むらい あらた)から予想外な事を言われたからだ。

「意味わかんないんだけど。」

生徒会。
ホモ集団が顔で判断し選んだイケてるメンズの集い。何故、そこに俺みたいな平凡が選ばれてしまったのか。

「何か今年あまりイケメンズが少ないから平凡の中で1番イケてる人を選んだみたいだよ。」

イケメンが減少して平凡が増加で少美多凡ってか?ふざけんじゃねぇ!!ただでさえ昔のトラウマで顔がイケてる奴が無理なのに、何でんな集いの中へ入らなきゃいけねーんだよっ!

「ああ、今すぐブサメンになりたい。」
「それはブサメンに失礼だ。」
「なら、地味でいけすかない奴に変装する。」
「顔バレてんだから無理だよ。」
「じゃあ今日から俺は秀峰 楽ではなく、村井 新と名乗ることにする。」
「それしたら怒るよ。」

くっ……くそうっ!
何で生徒会役員は地味要素が少ないんだよっ。
そもそも生徒会がイケメンズ集団の集まりじゃなく、地味ズの集まりだったら受けるのに。

「そんなに嫌なら生徒会の親衛隊に入れば?」
「はぁ?」
「生徒会は親衛隊嫌ってるから入っちゃえば、自然的にその話はなくなるよ。」

そ、そうか!親衛隊に入れば………

「って、何が楽しくてイケメンズの親衛隊にはいらなならんのだっ!」

しかも、イケメンズ見てキャーキャー言うのもやだし。

「じゃあ、諦めろ。あっ、今日集まりらしいから頑張って。」
「えっ、ちょ、新さん?」

生徒会の場所を示すであろう地図を手渡される。

「では、検討を祈る!!」

こ、この………裏切り者めぇぇぇぇぇ!




prev next

 bkm

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -