||| plus alpha 「元希さん起きてください。」 んーと声を唸らせ太陽で明るくなったばかりの外を眩しそうに目をしばしばさせている。もう一度起きてくださいと言うと抱きしめている手をさらに強め、顔を胸元にうずめる。 「いい加減起きてください。さっさと俺の荷物出してランニング行ってください。」 「わーったよ。行きゃあいいんだろ?」 次第に抱きしめられていた腕が解かれ、榛名はノロノロと起き上がりジャージに着替える。 「俺が帰ってくる迄に飯の支度よっしく!」 「はっ?えっ、ちょっと!」 俺の鞄と言う前に榛名に出ていかれ、しまいには朝ごはんの支度迄頼まれてしまう自分の不甲斐なさに肩を落とす。 榛名が戻ってくる迄は鞄の在処がわからないので、仕方なく朝ごはんを作ることにした。ほうれん草のお浸し、味噌汁、ご飯、卵焼き、焼き魚、剥いたリンゴ。意外にも冷蔵庫の中に食材があったので驚いた。 あの人、実は自炊したりすんのかな?エプロンしてる榛名何か想像できねぇ。 そう思ったら何だか笑いが込み上げて頬が緩む。 Aug 14, 2014 23:13 browser-back please. |