「愛してるぜぇ〜!!」 戦闘中、いつものようにおじさまの愛が飛び交う。 輝く光の矢は自分の元へも飛んできて、傷を癒してくれる。 矢を放った本人に目をやるといつもの笑顔とウィンクが返ってきた。 (この矢って…どんな原理なんだろ…) 愛の矢 「今回の戦闘も楽勝ね〜」 レイヴンが肩をコキコキならしながら、パーティーの最後尾を歩いていたななしの元にやってくる。 『おじさま、強いですもんね』 「ありがと♪でも、最近はおっさんばっかり戦ってる気がするわ…」 少し疲れた表情でつぶやくレイヴン。 「まぁでも回復要員が少ないから、仕方ないわよね〜」 その台詞を聞いて、ななしは先程の疑問を思い出した。 『あの、おじさまの回復の矢ってどういう原理なんですか?』 「ん〜、そうね。回復の術を凝縮させて飛ばしてるって感じ?」 なるほど、とななしが考えていると。 「でも」 そう言いながらレイヴンが横からななしの顔を覗き込む。 「おっさんの愛が9割なのよ」 『あ、愛…?』 「そ、特に…」 今度はななしの耳に顔を近づけ、 「ななしちゃんには1番愛を注いでるんだから」 低く、そう囁いた。 ユーリ達が後ろを振り返ると、そこには顔を真っ赤にしてうつむくななしと、その横でニコニコしているレイヴンが居ましたとさ。 END 「ちょっとおっさん!ななしに何したのよ!」 「え、ちょ、リタっち!?ファイヤーボールはやめあqwせdrfghyjkぉ!!!」 ----------------------- あとがき 愛の快針の説明は超適当です。 index; |