▼ ggrks
【】・・・チャット名
<>・・・甘楽
―甘楽さんが入室されました―
<キャッホー☆皆のアイドル甘楽ちゃんでーすっ!!>
【うわ、】
<「うわ」とは酷いですよぅ!チャット名さんっ!甘楽ちゃん泣いちゃいますよ!!>
♂♀
現在私は、ものすごくイラついている。
隣に座っている、この男がセクハラをかましながら、チャットでウザ絡みをしてくるのだ。
チャットのウザさはいつもの数倍。
♂♀
【っちょ、甘楽さんセクハラはやめて下さい】
<えぇ〜何のことですかぁ?>
【分かってるくせに!!つか、ROMってろ。】
<嫌ですよぅ!私は、チャット名さんと親しくなりたいんですよっ!いつも、チャット名さん...冷たいので。キャッ( ノノωノノ)>
♂♀
―イラァ...
『オイ変態。キモいわ!馴れ合いならvipでやれよ!』
「変態とは心外だなぁ。まぁ、名前に呼ばれるなら本望だけどね!」
この男、言っていることが矛盾してやがる。
♂♀
<馴れ合いなら、リアルでできているので遠慮しておきますっ☆>
【語尾に☆を付けんな。言いたいことがあるならはっきり言えば?】
<じゃあ、言っちゃいます!!チャット名さん、私の事どう思ってます?>
【知るかよ、gg...じゃなかった。“うざい”】
【ゴメ、やっぱggって。】
<えーじゃあ、メアド教えて下さい♪>
【どこからの流れです()ggrks】
<それじゃあ、何処住んでるんですかぁ?>
【えっ、私の話はスルーですか!?あと、それもggって下さい】
<じゃあじゃあ!好きなタイプはズバリっ?>
【...ウザくない奴。】
<あ、チャット名さん今度オフ会しましょうよぅ!いつ会えますかぁ?>
【.......貴女、今の現状分かります?わからないならggれ。】
<オフ会どこ行きますかぁ?あ、チャット名さん大トロとか食べますか!?>
【シカト()うpれks】
<というよりチャット名さん、恋人っているんですか?>
♂♀
.......何なんだ、最後の質問。
甘楽さんの質問に呆れていると、臨也がすかさず聞いてくる。
「ねぇ、名前の恋人って誰?」
『そ、そ、それは、お前が一番知ってるだろっ!!』
―っ////
言ってて恥ずかしくなってきた。
「あれぇ?顔赤いよ?」
『きっ、気のせいだ///』
ドキドキが止まらない。
落ち着くために、チャットに目を移した。
『...は?』
私は、多分見てはならないような言葉を目にしてしまった。
♂♀
<チャット名さん赤面なんかしちゃって、かわいいですぅ♪そんな、可愛いチャット名さんの声、心でリピートしてますよっ(*´ω`)>
【...変態ですね、甘楽さん。キモいです。削除しろ。】
<チャット名さんの魅力を語っちゃいまーす!!>
【やめろ。ここ待お前の日記じゃねぇ。というより、退室してください。駄スレとかたてんなよ。】
♂♀
『もう、さっきから何なんだ!』
ホントに、何がしたいのか良く分からなくなったので聞いてみた。
「え?名前の本音が知りたいんだよ♪」
理由になってないと思う。
というより、いい笑顔で言ってくんな。
本音とか...
―っ///言えるかぁ!!
♂♀
<で、チャット名さん私の事どう思ってます!?>
【振出しに戻った()ggれ。ggrks。】
<えー、じゃあ、チャット名さんのスリーサイズっていくつですか?>
【どこからの話だよ。知るか。ggrks。】
<じゃあじゃあ、パンツ何色ですかぁ?(ノノωノノ)>
【チャットでもリアルでもセクハラすんな!!】
<セクハラじゃないですよぅ!スキンシップです☆あ、パンツ穿いてます?>
【どっちも同じだ。ggrks】
♂♀
あーもう、ほんとに此奴は何がしたいんだ。
わけわかんねぇ。
そんなことを思いつつも、楽しんでいる臨也の方を見てみる。
―っ////
むちゃくちゃいい笑顔で見てきやがった。
そして、こう言ってきた。
「名前、ずっと好きだよ」
『(なっ!?)で、でっていう』
「寧ろ、愛しているよ」
『ひ、一人の人間としてだろ!?』
「気持ちわかって?」
眉を下げて聞いてくる。
解っている。
臨也の気持ちはわかるけど、本音は心巡るの。
―自分でもこんな性格の上にこんな態度じゃ 嫌われるなんてわかってる。
本当は私、い、臨也が一番好きなんだっ!!
気づけバカっ///と言えるはずもない。
言う代わりに、拳を軽く臨也の脇腹に入れてやった。
「っと...いきなりどうしたの?顔、真っ赤。」
『か、勘違いしないでっ///べ、別に臨也の事で赤面しているわけじゃないから!!』
そういうと、臨也はにやにやして聞いてくる。
「へぇ、そう。じゃあ、なんで顔赤いの?」
『か、顔が赤いのは林檎病のせいっ///』
―っ////
「...アッハハっ!!名前可愛いっ!!」
―///
本音は言わない。
言えるわけがない。
「名前、好きだよ。人間としてじゃなくて、恋愛感情としてね」
『バカみたい///』
本当の気持ちggられたら、臨也に私を丸ごとagちゃおうかな...///
End.