精神的にどっかおかしいフレンさん
彼は全身を包帯で巻いていた。彼は死にたいと言った。でも僕は彼に死んでほしくなんて無かった。彼は自傷したであろう真っ赤に染まった手で鋏を探した。だけど僕は彼に死んでほしくなんて無かった。僕は彼の足の腱を切った。これでもう動けない。彼は泣きながらもう一度死にたいと言った。彼の腕はいまだに刃物を探していた。僕は彼の両の手の指を全て切り落としてしまった。これでもう何も掴めない。彼は叫んでまた死にたいと言った。彼は舌を噛みきろうとしたので布で噛めないようにしてやった。彼にはもうどうすることも出来なくなった。彼は許してくださいと泣いた。僕には何を許せばいいのか分からなかった。僕は彼に死んでほしくなんて無かった。彼はもう何も言わなかった。紫色の瞳が笑った気がした。
「何度繰り返しても同じじゃないか」
彼は全身を包帯で巻いていた。
彼は死にたいと言った。でも僕は彼に死んでほしくなんて無かった。彼は自傷したであろう真っ赤に染まった手で鋏を探した。だけど僕は彼に死んでほしくなんて無かった。僕は彼の足の腱を切った。これでもう動けない。 彼は泣きながらもう一度死にたいと言った。彼の腕はいまだに刃物を探していた。僕は彼の両の手の指を全て切り落としてしまった。これでもう何も掴めない。彼は叫んでまた死にたいと言った。彼は舌を噛みきろうとしたので布で噛めないようにしてやった。彼にはもうどうすることも出来なくなった。彼は許してくださいと泣いた。僕には何を許せばいいのか分からなかった。僕は彼に死んでほしくなんて無かった。僕はこれで良いと思った。彼の紫色の瞳が笑った気がした。前にも見たことがある気がした。
自作自演