代わりなんていらない
…あれから数日が経った。
何も食べず、ろくに眠らない俺はどんどん衰弱していった。
―…何もやる気が起きない。
いっそ、死んでしまおうか。
と、何度思ったことだろう。
でも、俺は死ねなかった。
『ベル、絶対に死んだら駄目だよ。ベルが死んだらベルのこと嫌いになるから』
と言ったマーモンのことを思い出したから。
嫌われたくない。
だから、死ねなかった。
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