::赤也は敏感。 |
赤也は、寝転がってPSPをいじっている。私は、その傍に座って、雑誌を読んでいた。ちらりと横を見やると、ふわふわと黒が踊っていた。黒の下では指が踊る。その光景が、可愛い。黒をくしゃくしゃと撫でてから、私の指に巻きつける。しかし、彼の指は踊ったままだった。 「なんだよ」 指は、不意に止まった。彼が顔をあげたから、指に巻きつけていた黒が離れた。名残惜しいけど、本体がこちらに興味を示したのでよしとしよう。 私は座っていて、赤也はそんな私を見上げている。上目遣いの赤也が、可愛い。言ってやらないけど。 「退屈なんだもん。いいよ、ゲームしてて」 赤也は、はぁ、とため息をついた。 「ほんっと、可愛くねー」 「…すみませんね、可愛くなくて」 赤也は笑った。ああ、やっぱり可愛い。私の元来持つ可愛さは、赤也が全て吸いつくしてしまったんじゃないか。そんな事を思っていたら、何時の間にか赤也は体を起こしていたらしく、私の隣に座っていた。 「仕返し」 赤也が、指に私の髪を巻きつける。そしてそのまま、額をピタリとくっつけてくる。赤也。そう名前を呼んでから抗議をしようとしたら、言葉を唇で締められた。 好き。唇は塞がれたままだから、言ったって伝わるはずはないだろう。そう思いながら、唇を少しだけ動かす。赤也は唇を離した。 「俺も」 へへっと笑ってからその三文字を紡いで、また赤也は私の唇を食べた。おかしいな、どうして伝わってしまったんだろう?そう疑問を抱きながら、私は赤也のTシャツの袖を掴んだ。 1:44 10 Jul |
::タイタニックと幸村と悠里(連載夢主) |
部屋でタイタニックを観てました。観終わった後の会話。 悠里がこう切り出します。 「西洋の人って凄いね、会話するようにキスしてる」 「そうだね」 「キスするのが当たり前って感じだよね。だからあんなに綺麗に出来るんだね。凄いなぁ」 「俺たちも、会話じゃなくて、キスしてみる?」 「へ?」 横から奪うようにキスする幸村さん。 「…やっぱり、当たり前にするには難しいな。緊張する」 「全然、そんな風には見えないけど…」 「そう?まぁ、悠里みたいに顔真っ赤にはならないけど」 「だって…」 「はい、悠里もして。キス」 「何で!?」 「ギブアンドテイクだよ」 「キスの?」 「愛情の」 「うわぁ、クサい台詞」 「ギブアンドロブなんて、悲しいだろう?」 そう言って少し悲しそうな目をする幸村に、ちゅっとキスをする悠里。 「こ、これで、いい?」 「だめ。リテイク」 「じゃ、脚本書き換える」 「ふふ、仕方ないなぁ」 こんなの書きたい。 まだくっついてもないのに! 13:08 27 Apr |
::齋藤コーチ |
齋藤コーチと夢主。タイタニックを部屋で見ていました。今は見終わったばかりのときです。 「タイタニックって、美しい絵の連なりですよね」 「唾を吐くシーンもありますよ」 「でもあれは、ジャックに惹かれた要素としては不可欠です」 「ふふ、そうですね」 「それと、タイタニックはキスシーンが綺麗ですよね。憧れます」 「してみますか?」 「へ?」 そして夢主にちゅーする齋藤コーチ。 「顔、真っ赤ですよ」 「だっ、だって」 「何故あの二人のキスシーンが綺麗に見えるのかと言うと、双方向にキスをしているからです。互いが互いにキスをしたいと思っている。キミみたいに、躊躇って、顔を真っ赤にしたりはしない。だから、綺麗に見えるんだと思います」 「だって、不意打ち、じゃないですか」 「彼らもそうだったでしょう。キミが好きだと言っていた、ローズがジャックのヌード画を描き終えた後にしたキスも、そうでしたよね?」 「そう、ですけど」 「ああ。それなら、キミからキスをすれば、少しは自然になるのかもしれませんね」 「…どうして、齋藤さんはキスに対して羞恥心がないんですか?」 「僕は、いつもキミを欲していますから」 そう言って優しく笑う齋藤コーチにきゅんとする夢主。 「キス、してもいいですか?」 「ええ、どうぞ」 こんなの書きたい。 20:54 26 Apr |
::赤也はさむがり。 |
さっみー!と言いながら、赤也が浴場から出てきた。 タンクトップとトランクスだけ身に纏い、タオルを肩にかけている。 彼の髪を伝い、床に水滴がぼたぼたと落ちる。ああ、後で床を拭かないと。でも、それよりも先に、拭かないといけないものがある。 「頭、ちゃんと拭きなよ。風邪引くよ」 私の隣に座りこみ、ヒーターに当たっている赤也から、タオルを奪う。 あぐらをかいている赤也の正面で、膝立ちの状態になる。上目遣いになる赤也が、可愛い。 そして、彼の頭にタオルをかけ直して、がしがしと髪を擦ってやると、赤也は照れくさそうに笑った。 なぁ。赤也がそう声をかけてきた。顔を下に向けた瞬間、タオルの端が私の肩にかかった。彼は腰を浮かせ、私との距離を詰めていたのだ。タオルの中で、彼が意地悪そうに笑う。彼の持つ熱が、唇から伝染して、全身に広がった。不意打ちなんて、卑怯だ。 「んで、まだ終わんねーの?俺、待ちくたびれてんだけど」 そう言って、彼は太股から臀部のあたりをさすってくる。私は、5秒後の展開を予感した。 14:56 14 Apr |
::赤也はつれづれ |
こんな赤也は可愛いな、ってのを書いてゆこうかなと。 (実は本命キャラは赤也だったりする) でも他キャラも書いてゆく。 21:24 13 Apr |