>> 真心をこめて。



あたしは、犬夜叉の好きなところがたくさんある


「かごめ、それ貸せ。」


例えば、重い荷物を持ってくれるところ



「ふふっ、ありがとう。」

「べ、別に…。お前じゃ持てそうにねぇからよ。」


例えば、照れ隠しをするところ


「ねぇ、犬夜叉…手…。」

「…ん。」


例えば、あたしのちょっとした我が儘に付き合ってくれるところ


「かごめ、ちょっと目ぇ瞑れ。」

「え?うん…。」

「…葉っぱ付いてた。」


例えば、小さな気配りをしてくれるところ


「ありがと。ねぇ、今日の晩御飯は犬夜叉の好きなお肉よ!」

「お、本当か!?早く帰ろうぜ!」


例えば、たまに子供のような顔になるところ



「もー、そんなに早く行かないで…きゃあ!」

「か、かごめ!」




「…ご、ごめん。」

「大丈夫か?……この体勢、我慢出来ねぇんだけど。」

「え?」


例えば、急に男の人の顔になるところ


「だ、だめよ!早く帰ってお肉食べるんでしょ?」

「…おう。」


例えば、絶対に無理いじりはしないところ




「ただいまー!」

「ふー、腹空いたなぁ。」

「今用意するからね。」

「おう!」


犬夜叉の全部が大好きで、これほど幸せな奥さんはいないんじゃないかって思う




「はい!ご飯出来たよ。」

「おう、ありがとな。」


犬夜叉がご飯を美味しいって言えば、あたしもご飯を美味しいと思える

犬夜叉が楽しそうにしてれば、あたしも楽しいと思える


だから、あたしの身体も心も感情も、全部犬夜叉のもの


「犬夜叉?ご飯食べないの?」

「…やっぱ、先にかごめを食べてから。」

「えっ、ちょっとあたしを食べるって…。」


あぁ、また犬夜叉のペースだわ

でも、こんなあたしを奥さんにしてくれた犬夜叉に、ご褒美あげなきゃね


「犬夜叉、あたしを奥さんにしてくれて、ありがとね。」

「なっ、なんでい急に…。」

「ふふっ、なんでもなーい。」

「よく分かんねぇけど、そんなの当たり前だろ?」


当たり前、か…

でもね、そんな当たり前のことでも、犬夜叉だから嬉しいのよ?


──犬夜叉、ありがとう




ここまでお読み頂き有難うございます。
感謝…?という感じですが、今回るーみっくYEAR!を
主催出来たことにとても感謝しています(*^^*)
本当に有難うございました!
これからのるーみっくのご活躍を祈っております。

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