※レン+真斗×主人公の3P
真斗→主人公⇔レン
相変わらず報われない聖川さん
*
彼女が神宮寺に引かれているのは判っていた。神宮寺もまた然り。
だけど、その現場を目にするとは思ってもみなかった――…。
*
――放課後。
教室で一十木たちと軽い雑談をし、帰路に着く。
寮の部屋のドアノブを捻ろうと手をかけると、ドアの奥から微かに声が聞こえる。
神宮寺のことだ。女性でも連れ込んでいるのだろう。
邪魔をしては申し訳ないし、改めて出直そうかと思ったが、とどまる。
どうしてわざわざ気を遣ってやる必要があるのだろうか。神宮寺相手に。
そう思い、ゆっくりドアノブを捻る。
けれども、俺の目に入ってきた光景は――…。
「聖川…様……!?」
「やあ、おかえり。聖川」
神宮寺のベッドに組み敷かれている、七海。
脱がされている、制服。
息を飲む。
彼女が神宮寺に惹かれているのは判っていた。
だけど、こうやって実際に目にすると、辛い。
「…っ…。邪魔をした」
そう言い、踵を返そうとすると、神宮寺に呼び止められる。
神宮寺に組み敷かれてる彼女なんて見たくなくて、そっと背を向けた。
「なあ、聖川。まざらないか?」
「なっ……!!」
思わず振り返り、神宮寺を凝視する。
それと同時に、速まる鼓動。
どう足掻いても、手が届かない彼女。
そんな彼女に触れられる、チャンス――…?
「ねぇ、レディ。いいよね?」
「…あっ、あのっ……」
「たまには違う刺激を求めることも大切だと思うよ?」
そう言って、言葉の最後に彼女にウインクを送る神宮寺。
彼女は顔を真っ赤にしながら小さく頷いた。
「ほら。来いよ、聖川」
「しっ…しかし……」
何も出来ずに、ただ立ち尽くす。
彼女に触れたい。
でも、理性がそれを拒む。
「…聖川」
ベッドから降り、俺の元へと来る神宮寺。
制服のネクタイを引っ張られ、そっと耳打ちされる。
「レディが好きなんだろ…?」
核心を突かれ、何も言えなくなってしまう。
そんな俺をよそに、神宮寺は続けた。
「…まあ、嫌ならいいんだけどね」
そう言い残し、ベッドへ戻る神宮寺。
――喉が、鳴る。
そっと目を瞑った。
今まで想像の中でしか触れたことのなかった彼女に触れられる。
想像の中でしか聞けなかった彼女のその声を、聞ける。
そう考えたら、自然と足がベッドへと向かっていた。
ドアからベッドまでの距離が、ひどく長く感じる。
――ギシリ。
3人目が乗ったベッドは、異常に音を立てた。
「ほら。見てみろ、聖川」
そう言って、彼女の両足を大きく開く神宮寺。
恥ずかしさからか、顔を手で覆う彼女。
「もうこんなに濡れてるんだ。これならいつ入れても問題ない」
愛液にまみれたそこはキラキラと光を放つ。
独特の匂いが、鼻についた。
すると、そっと神宮寺から避妊具を手渡される。
それが意味するものは、俺が先。
彼女を四つん這いにさせる神宮寺。
緊張から、うまく避妊具の封が切れない。
――本当にこれでいいのだろうか?
無意味な自問自答。
答えなんて決まっているのに――…。
ベルトを緩め、自身に避妊具をつける。
小さく息を吸い、一気に彼女の中へと入っていった。
「――…っ…んあぁ…!!」
「…っ……熱いな……」
断続的に喘ぐ彼女の声を聞きながら、後ろから一方的に身体を打ち付ける。
結合部からの水音に、思わず耳を塞ぎたくなった。
「聖川でも感じるんだね。なんか悔しいな…」
そんな神宮寺の声が聞こえたと同時に、彼女の矯声が途絶えた。
彼女の口には神宮寺のそれが捩じ込まれる。
矯声とは違う、彼女のくぐもった声。
何かが俺をどうしようもなくおかしくさせる。
「…っ……はぁ…」
汗が、落ちる。
それとほぼ同時に彼女の中で絶頂を迎えた。
「…次は俺がレディを気持ちよくさせる番だね。…代われ、聖川」
そう言って、今度は神宮寺が彼女の中へと入っていく。
彼女の感じている表情を間近で見て、思わず息を飲んだ。
「ねぇ、レディ。…ここがいい?…っ…、どこが気持ちいいんだい…?」
「っ、はぁ…ん…神宮寺、さん……」
神宮寺と、目が合う。
勝ち誇った、顔。
「っ、はぁ…神宮寺さ…いい…ぁ……」
「いいね、その声……」
――見せつけている。
さっきの俺との時とはまるで違う、彼女の反応。
それを神宮寺は、俺に見せつけている。
――まるで彼女は自分のものであると主張するかのように
神宮寺の口角が、小さく上がる。瞬間、全てを悟った。
――付け入る隙なんてない。
ならば、この時間だけでも彼女と触れ合いたい。
そっと彼女の口に自身を捩じ込む。
アタラクシアを求めて。
そんなのもどかしいだけ
(この気持ちをどうしていいか判らなくて)
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相変わらず3P書くの下手すぎる
次はトキヤ、音也の3P書きたいとか思ったりね
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