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そんなのもどかしいだけ



※レン+真斗×主人公の3P
真斗→主人公⇔レン
相変わらず報われない聖川さん



彼女が神宮寺に引かれているのは判っていた。神宮寺もまた然り。
だけど、その現場を目にするとは思ってもみなかった――…。



――放課後。
教室で一十木たちと軽い雑談をし、帰路に着く。

寮の部屋のドアノブを捻ろうと手をかけると、ドアの奥から微かに声が聞こえる。

神宮寺のことだ。女性でも連れ込んでいるのだろう。
邪魔をしては申し訳ないし、改めて出直そうかと思ったが、とどまる。

どうしてわざわざ気を遣ってやる必要があるのだろうか。神宮寺相手に。

そう思い、ゆっくりドアノブを捻る。

けれども、俺の目に入ってきた光景は――…。

「聖川…様……!?」
「やあ、おかえり。聖川」

神宮寺のベッドに組み敷かれている、七海。
脱がされている、制服。

息を飲む。

彼女が神宮寺に惹かれているのは判っていた。
だけど、こうやって実際に目にすると、辛い。

「…っ…。邪魔をした」

そう言い、踵を返そうとすると、神宮寺に呼び止められる。
神宮寺に組み敷かれてる彼女なんて見たくなくて、そっと背を向けた。

「なあ、聖川。まざらないか?」
「なっ……!!」

思わず振り返り、神宮寺を凝視する。
それと同時に、速まる鼓動。

どう足掻いても、手が届かない彼女。
そんな彼女に触れられる、チャンス――…?

「ねぇ、レディ。いいよね?」
「…あっ、あのっ……」
「たまには違う刺激を求めることも大切だと思うよ?」

そう言って、言葉の最後に彼女にウインクを送る神宮寺。
彼女は顔を真っ赤にしながら小さく頷いた。

「ほら。来いよ、聖川」
「しっ…しかし……」

何も出来ずに、ただ立ち尽くす。
彼女に触れたい。
でも、理性がそれを拒む。

「…聖川」

ベッドから降り、俺の元へと来る神宮寺。
制服のネクタイを引っ張られ、そっと耳打ちされる。

「レディが好きなんだろ…?」

核心を突かれ、何も言えなくなってしまう。
そんな俺をよそに、神宮寺は続けた。

「…まあ、嫌ならいいんだけどね」

そう言い残し、ベッドへ戻る神宮寺。

――喉が、鳴る。

そっと目を瞑った。
今まで想像の中でしか触れたことのなかった彼女に触れられる。
想像の中でしか聞けなかった彼女のその声を、聞ける。

そう考えたら、自然と足がベッドへと向かっていた。
ドアからベッドまでの距離が、ひどく長く感じる。

――ギシリ。
3人目が乗ったベッドは、異常に音を立てた。

「ほら。見てみろ、聖川」

そう言って、彼女の両足を大きく開く神宮寺。
恥ずかしさからか、顔を手で覆う彼女。

「もうこんなに濡れてるんだ。これならいつ入れても問題ない」

愛液にまみれたそこはキラキラと光を放つ。
独特の匂いが、鼻についた。

すると、そっと神宮寺から避妊具を手渡される。
それが意味するものは、俺が先。

彼女を四つん這いにさせる神宮寺。
緊張から、うまく避妊具の封が切れない。

――本当にこれでいいのだろうか?

無意味な自問自答。
答えなんて決まっているのに――…。

ベルトを緩め、自身に避妊具をつける。
小さく息を吸い、一気に彼女の中へと入っていった。

「――…っ…んあぁ…!!」
「…っ……熱いな……」

断続的に喘ぐ彼女の声を聞きながら、後ろから一方的に身体を打ち付ける。
結合部からの水音に、思わず耳を塞ぎたくなった。

「聖川でも感じるんだね。なんか悔しいな…」

そんな神宮寺の声が聞こえたと同時に、彼女の矯声が途絶えた。
彼女の口には神宮寺のそれが捩じ込まれる。

矯声とは違う、彼女のくぐもった声。
何かが俺をどうしようもなくおかしくさせる。

「…っ……はぁ…」

汗が、落ちる。
それとほぼ同時に彼女の中で絶頂を迎えた。

「…次は俺がレディを気持ちよくさせる番だね。…代われ、聖川」

そう言って、今度は神宮寺が彼女の中へと入っていく。
彼女の感じている表情を間近で見て、思わず息を飲んだ。

「ねぇ、レディ。…ここがいい?…っ…、どこが気持ちいいんだい…?」
「っ、はぁ…ん…神宮寺、さん……」

神宮寺と、目が合う。
勝ち誇った、顔。

「っ、はぁ…神宮寺さ…いい…ぁ……」
「いいね、その声……」

――見せつけている。

さっきの俺との時とはまるで違う、彼女の反応。
それを神宮寺は、俺に見せつけている。

――まるで彼女は自分のものであると主張するかのように

神宮寺の口角が、小さく上がる。瞬間、全てを悟った。

――付け入る隙なんてない。

ならば、この時間だけでも彼女と触れ合いたい。

そっと彼女の口に自身を捩じ込む。
アタラクシアを求めて。

そんなのもどかしいだけ
(この気持ちをどうしていいか判らなくて)

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相変わらず3P書くの下手すぎる
次はトキヤ、音也の3P書きたいとか思ったりね

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