※主人公攻めな感じにつきご注意を
*
――突然の夕立。
傘なんて持ってないから、俺も春歌も雨でびしょ濡れで。
急いで事務所の寮に戻ったときには、もう下着までも濡れていた。
びしょ濡れの春歌を寮の部屋に招き入れる。
床が濡れてしまうなんて、もうこの際関係ない。まずはこの濡れた身体をなんとかしなきゃならないから。
「うわあ〜…すごく濡れちゃったね!」
「そうですね…」
「はい!タオル」
そう言って、春歌に向かってタオルを投げる。少しよろめきながらも、彼女は上手くそれをキャッチした。
再び彼女の方に視線を向けて、口を開く。
「う〜ん…このままでいたら、2人とも風邪引いちゃうよね。…お風呂入ろうか?」
「そうですね。あっ、わたし帰りますね!自分の部屋でお風呂入ってきます!」
「…そういう意味で言ったんじゃないんだけど」
そう言って、後ろから春歌をそっと抱きしめる。
彼女の耳元に口を近づけ、
「一緒にお風呂入ろう、って誘ったつもりだったんだけど…分かりづらかったかな…?」
「あっ、あのっ…!」
「ね?…行こう」
顔を真っ赤にして俯いてしまった春歌の腕を引っ張り、バスルームへと誘う。
彼女の濡れた服を全て脱がせて、自分も服を脱いだ。
*
「はい、お湯!」
そう言って、彼女の身体に適温のシャワーのお湯をかける。
「わぁ!温かいです!」
「だよね!気持ちいいよね」
壁のホックにシャワーをかけ、上からお湯を降らす。
さっきの夕立とは違い、上から降ってくるものは、心地よい温かさ。
「春歌…」
「はい?……っ…!」
後ろから、そっと胸の突起をつまむ。
お風呂という小さな空間だからだろうか。いやに反響する声。
「…っ、音也、くんっ……」
「なんかさ、身体…温まってきたよね…?」
そっと優しく指で突起を転がす。
それに合わせるように、ビクッと反応する彼女の身体。
「ここ…固くなってる…」
「はぁ…、んんっ…っあ……」
「声…可愛い。ねぇ、…もっと聞かせて?」
そう言うと、声を抑えようと口を手で覆う春歌。
身体は正直なのに、こういうところはいじっぱりだ。
「音、也く…身体温まりました…っ…だから……」
お風呂からあがりましょう、とでも言いそうな彼女の手を取り、すでに硬くなった自分のそれを触らせる。
「春歌…。これ、どうにかしてもらわないと…お風呂から出られないんだけど…」
「あっ…。」
「…してくれる?」
そう訊くと、彼女は少し戸惑いながらも声にならない声で、はい、と言い、小さく頷いた。
そっと、自分から手を動かす春歌。
先走りを掬い、それを全体に広げるように動く、手。
「っ、はぁ…、っ……」
「音也くん…どう、ですか…?」
「もっと触って…っ、うん…、そこ…いい……」
俺の反応に気を良くしたのか、少しだけ手の動きが速くなる。
片手で窪み付近を軽く擦られ、もう片方で根元をほぐすように擦られる。
彼女が小さな手で必死にそれをしているのを見ただけで、今にも出てしまいそうになってしまう自分がいる。
限界なんて遠いはずなくて。
そろそろ止めて欲しい。そんな気持ちが強くなる。
「春歌…、もう、…いい。…っ、イくから…離して…?」
「ダメです…。…大丈夫だから…イってください」
そう言うと更に速度を増す、春歌の手。
その動きに耐えられるわけなんてなくて、彼女の手に全てを出した。
「…俺、カッコ悪……」
思わずそう呟く。
もう少し彼女のことをリードしてやりたいとか、色々な妄想が頭の中を広がるけど、現実はこんなんで…。
「あっ、あのっ…!…音也くんは可愛いです!」
それは俺に対する慰めなのか励ましなのか何なのか。
彼女は笑顔で俺を見る。
「ああ、もういいよ!リベンジするから!!」
そう言って、彼女の唇を奪う。
今度の主導権は俺にありますように、なんて口に出すのが恥ずかしいことを思いながら。
どうしよう、可愛すぎる(お互いが、お互いに対して思ってること)
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某乙女ゲーのドラマCD聴いたら書かずにはいられなかった
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