魔王様の微笑み



「真奈美せーんせいッ。」

「なっ…那智君……。」


ほら……

そうやって一定の距離を保とうとしてる。


おれが正体バラしたから?

……ホント、面白いな

真奈美せんせい。


「おれのこと、怖いの?」

「違います。私はただ…那智君が心配なだけで……。」


――あっそう。

偽善者ぶっててムカつくんだよ、教師なんて。

つまんねぇ……。

退屈しのぎ、ねぇかな……?


いるじゃん。

目の前に絶好の暇潰し――…。


「ねぇ、真奈美せんせい。」

「なっ…何……?」


――んな構えなくてもいいじゃん……。

別に取って喰おうってワケじゃねぇんだし。


……取って喰う?

それ、悪くないな。


そう思い立って、真奈美せんせいの腕を引っ張る。


「やめて!離して……!」

「静かにしようか……?」


そう言って、真奈美せんせいの口を塞ぐ。


「空き教室発見〜。」


空き教室に無理やり真奈美せんせいを連れ込み、教室のカーテンを閉め、鍵をかける。

今からおれがすることを感じ取ったのか、真奈美せんせいは必死に抵抗する。


「やめて、那智君!離して……!」

「な〜に怯えちゃってんの?ほんと可愛いね、真奈美せんせいは。」


そう言って、真奈美せんせいの首筋に強く吸い付く。


「…ッ…那智君……!」

「ほら見て…真奈美せんせい。痕ついちゃったよ?」


すると真奈美せんせいは真っ赤になって、おれが吸った首筋を手で押さえる。


「ねえ…真奈美せんせい……。」


せんせいを床に押し倒し、そのまま犯す――…。

別に何とも思わない。

ただの暇潰し。

そう、ただそれだけ――…。








「…ッ…ぁあ…那智君…んぁッ……!」


――ほら、最初あれだけ嫌がってたのに……


今は、おれの名前を呼んで

今は、すがりついている――…。


「…ッ…気持ちいいんだろ……?」

「あっ…ダメッ…んんッ…もう…ダメ……!」

「真奈美せんせい…そんな大きな…声…出すと…誰か来ちゃう…かもよ……?」

「んッ…やぁ…那智君…んぁッ……!」

「そっかあ…せんせい…そういう…シチュに燃えるタイプ……?」

「んんッ…違ッ…ああ…ッ…ン……!」


腰を動かすスピードを速くして、絶頂へと追い込む。

程なくして、おれ達はほぼ同時に達した。









教室の隅で、呼吸を整える真奈美せんせいを横目で見る。


ほら、もうおれからは……

逃げられないよ――…。


これから、

これから、いっぱい愉しませてあげる――…。


いっぱい貴女を……

狂わせてあげるよ――…。






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