予感(2/4)



最初は触れるだけのキスだったのに――…

だんだんとその行為はエスカレートしていく。


閉じていた口を千聖君は軽く舌でノックしてくる。

それが合図。

私は口を薄く開き、彼の舌を招き入れる。


彼に口腔内を犯される。

舌が擦れ合う感触に、私の身体に甘い電流が走っていった。

私は彼のキスの甘美な陶酔に浸る――…。


唇を離すと、千聖君は口に手を当て、何かを考えているようだった。


「千聖君……?」

「これはまずいな。」

「え……?」

「……今の接吻のせいで、お前に触れたくなってきた。」

「えぇ……!?」

「仕方ない。今日の補習は取り止めだ。」

「ちょっと、千聖君!それは私が決めること……んんッ……!」


言い終わらないうちに、千聖君に再びキスをされ、私は何も喋れない状態になってしまう。

こうなったらもう終わり。

私自身も期待してしまう。


千聖君のことが、大好きだから――…。




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