想いひらひら


*想いひらひら*



想いひらひら
轍はいずこ

朝靄に消ゆる闇
宵闇へ融けし影
たゆたうは刹那
朱に燃え上がり
藍の器に朽つる

水底彷徨う白き虚は楔
唄を乗せ樹を纏うは夢
風の流れに眺めし篝火
笑みに抱いて翼を歩む



想いひらひら
轍はいずこ

朝靄に出ずる時
宵闇に溢るる灯
たゆたうは無限
流転にきらめき
星月の最果てへ

水底彷徨う白き虚は導
唄を乗せ樹を纏うは望
風の流れに眺めし黎明
笑みに抱いて翼を歩む



想いひらひら
轍はいずこ

花舞う空に
描かれしは轍



流転にきらめく
想いひとひら





―FIN―


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