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(どういうことなんだろう?)



美幸のホームページには特に変わった様子はなく…
念の為、パソコンからもアクセスしてみたが、強いて言えば、デザインがちゃんとセンタリングされていたことくらいだ。



(センタリングに意味があるのか?
……あ)



俺は、ふと隠しリンクのことを思い出した。
シュウの小説が書いてあるページへの隠しリンクに飛び、教えてもらったパスワードを入力する。

同じだ…内容も前と丸っきり同じ…
シュウを妄想しながら書いた美幸の小説。
決してうまいとは言えないけれど、美幸がこんなクリエイティブなことをするとは思わなかったから、あの時は内心驚いた。



(あ……)



どこか懐かしい想いで読みすすめるうちに、俺は身体が震え出すのを感じた。



「……そういうことだったのか…」



(美幸…シュウ……
幸せにな……)



俺は、気付かないうちに溢れていた涙をそっと指で拭った。
美幸のこの判断が正しかったかどうかはわからないが…きっと二人にとってはこれが一番幸せなことなんだろう。
だったら、それで良い。
二人が幸せなら、それ以上何も言うことはない。
ただ、父さん達に作り話をするのは気が重いけどな…


そんなことを考えてると、不意に携帯が鳴った。
電話の主はネイサンだ。
すっかり忘れてた!
約束の時間になっても俺やシュウが行かないから心配してかけて来たのだろう。
俺は、すぐに地下の駐車場に向かった。


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